主人公の誠実さ

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恋は楽しい時より 悲しい時に
そっと始まった方が 長く続くね
きっと誰でも一人は 味方がいるの
いつも私がそれに なれればいいのに

出典: セシル/作詞:麻生圭子 作曲:NOBODY

このサビの前半2行は、少し小悪魔的な発想になっています。

それは「悲しみで生じた相手の心の隙間に、いまなら入り込むことができるのでは?」ということ。

そして「悲しみの中にいるあなたの味方は自分」と、本当は言いたいのです。

しかし、主人公の誠実さ、あるいは奥ゆかしさがそれをさせません

主人公は相手の見方でありたいと思うし、悲しみに乗じるようなことはしたくない

さらには、相手が自分のことを恋愛対象としては見ていないことにも気がついているのです。

ちょっと切ない感じになりますが、ほのかで爽やかな恋心を感じる歌詞でした。

2種類のエンディング

このあと曲は、サビを2回繰り返して終わります。

実はこのサビの繰り返しには2種類のバージョンがあるのです。

シングルでリリースされた時は、1番のサビを繰り返しながら、フェードアウト

アルバムに収録された時は、1番のサビの後2番のサビを歌い後奏が入って終わります。

テレビ番組などで歌う時は、後奏のあるアルバムバージョンです。

フェードアウトだと、歌いにくいですからね。

「アイドル四天王」

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さて、最後にこの曲を歌った浅香唯さんについて触れます。

各メディアからは「ポスト松田聖子」、さらに中山美穂、工藤静香、南野陽子と共に「アイドル四天王」と称され、日本一忙しいアイドルと言われた。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/浅香唯

1980年代後半から1990年代初めにかけての浅香唯さんの人気ぶりは凄かったです。

Wikipediaにもあるように「アイドル四天王」の4人はしのぎを削るというか、それぞれが輝いていました。

浅香唯さんは、他の3人から見ると妹的なかわいらしさ人気

ブレイクのきっかけとなった「風間三姉妹」でも、末っ子のポジションです。

主演した映画YAWARA!」でも柔道少女役で「元気な女の子」というイメージのあるアイドルでした。

そして髪型もショートヘアでしたが、いわゆる「セシルカット」までは短くしていません。

※「セシルカット」は映画の中でセシルがしていたベリーショートの髪型です。

この浅香唯さんのイメージが「セシル」の歌詞にも反映されていると思われます。

以上で、歌詞の解説を終わります。

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OTOKAKEでは、1980年代、1990年代に活躍したアイドルやアーティストの記事も多数掲載しています。

その中から今回は、浅香唯さんと同時代に活躍した「アイドル四天王」の記事をピックアップしました。

中山美穂さん

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中山美穂さんは、清楚な中にちょっと大人びた雰囲気を持っていました。

若くして「ママはアイドル」というドラマで主演もされています。

ただ泣きたくなるの」は中山美穂さんの大人っぽい雰囲気が活かされた楽曲です。

ミポリンこと中山美穂の名曲『ただ泣きたくなるの』は昭和を代表する恋愛ソング。切ない女の子の気持ちを表現した歌詞は要チェックです。

工藤静香さん