バンドの意志表明がされた1曲「フジヤマディスコ」

「フジヤマディスコ(SILENT SIREN)」の意味とは?歌詞&曲名を解釈!頂上を目指したくなる!の画像

2017年3月1日にリリースされたSILENT SIREN(以下サイサイ)の12枚目のシングル「フジヤマディスコ」。

この曲は、バンドの特別な想いが込められた1曲となっています。

というのも、今作から彼女たちはEMI Recordsへとレーベルを移籍。

これは新しい環境に身を置くことで自分たちをさらに成長させたいという想いからだといいます。

さらにバンド名もこの作品以降Silent Sirenから大文字のSILENT SIRENに変更。

これは自分たちが成長したということを表現したのが一つ。

そしてもう一つは海外アーティストは大文字表記が多いという理由からだといいます。

2012年のメジャーデビューから、シーンをひた走って来た彼女たち。

着実に実績を積み上げてきた今、今後は世界を舞台に活躍していきたいという意志を表しているのです。

前作から1年以上リリースが開いたのも、次の目標への始動に向けて助走が必要だったからではないでしょうか。

タイトルに込められたのは

目を引くのはなんと言っても「フジヤマディスコ」というタイトル。

日本一の山である富士山を冠したこのタイトルには、名前に違わず「てっぺんを目指す」という意味が込められています。

これに対してヴォーカルのすぅは「てっぺんを取ってからが私たちのスタート」だと言及。

まずは日本一のガールズバンドになること。

そこからさらに世界への道が開かれていくことを視野に入れているのです。

どうなったら日本一?

では日本一のガールズバンドとは、何をもって日本一なのか?

これに対してはドラムのひなんちゅが「いなくなったらみんなが困るような存在になりたい」と語っています。

音楽は生活必需品ではありませんが、日々に潤いを与えてくれる存在です。

音楽好きの方なら、自分にとってかけがえのないアーティストがきっと居ますよね。

多くの人にとってそういう存在になることが、彼女たちの言う日本一なのでしょう。

今回は、そんな日本一を目指すという強い意志が込められたこの曲の魅力に迫って参ります!

新たな一面を見せたそのサウンドを考察

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「フジヤマディスコ」の作曲を担当したのはサイサイの曲の全てを手掛けているサウンドプロデューサー、クボナオキ。

メンバーと彼の5人体制での曲作りは結成当初からのもので、バンドにとってスタンダードとなっています。

というのも、元々は彼もステージを共にするメンバーでした。

今はプロデューサーという立場に落ち着いていますが、もはや5人揃ってこそサイサイと言っても過言ではないでしょう。

もちろん、この他にも数多くのアーティストに楽曲提供を行っています。

今後さらに活躍が期待される若手プロデューサーですね!

新たな環境に身を置いた5人はどんなサウンドを聴かせてくれるのでしょう。

ここから「フジヤマディスコ」を考察していきます。

たたみ掛けるようなイントロ

楽曲は切れ味の鋭いカッティングギターから始まります。

このギターがまずとんでもなくカッコイイ!

そして後を追うように入ってくるスラップを使った派手なベースが耳を惹きます。

楽曲の至る所で登場し、核となるフレーズですね。

仕上げはドラムのスネアの連打。この部分で高揚感は最高潮に。

「フジヤマディスコ」の声を合図にダンスビートでのイントロが展開されます。

ギラついたイメージのシンセフレーズも懐かしいディスコを彷彿とさせ、聴く人をアッパーなムードへと誘います。

少し変わった楽曲構成

この曲の構成は少し変わっていて「A→B→C→サビ」といった感じでサビに行くまでに3段階のメロが展開されます。

しかし聴いた感じの流れは自然で、変わったことをしているという印象は受けません。

奇をてらったわけではなく、メロの流れから自然に出来ていった構成なのではないでしょうか。

まずAメロは少し陰りのある印象で、クールに歌い上げます。

次にBメロでは早口のリズミカルな歌詞を披露。

バックのスラップベースとの絡みが心地良い部分ですね。

そしてCメロはサビへの助走のようなイメージでしょうか。

3連符を強調したリズムに、コール&レスポンスを彷彿とさせるボーカル。

そのままサビへと一気に駆け上がります。

強い意志を体現したようなサビ

サビで聴かせるメロディは「まさにこれ」と言った感じ。

凛として勇ましく、バンドの意志を表すのにこれ以上ない仕上がりではないでしょうか。

新たなスタートにこの曲を持ってきたことも強く頷かせてくれますね!

和と洋がごちゃ混ぜのMV

続いてはMVをご覧いただきましょう。

楽曲の考察も参考にしていただけると、より楽しめるのではないでしょうか。

そして曲だけではなく、端正なビジュアルもサイサイの武器です。

そういった意味で、このバンドを語るのにMVは欠かせませんね。