本当に天使が舞い降りてきたのではなく、恐らくこれは雪が降っている様子を表現しているのでしょう。

ふたりの仲に進展がなく主人公が諦めかけた時、雪が降り始めたのです。

雪はあっという間に積もり、街の中は一気に幻想的な雪景色へと変わっていきました。

まるで困っているふたりを助けるかのように、タイミングよく降ってきた雪。

なので、主人公はこの雪がピンチを救ってくれた「天使」のような存在に思えたのでしょう。

雪が恋のキューピットとなってくれたのです。

ふたりは幼馴染

(※2)出会った頃のようにふたりが
無邪気な姿で笑ってた

出典: 冬の魔法/作詞:片平里菜 作曲:片平里菜・渡辺拓也

街が一気に幻想的な姿に変わっていく様子を見て、ふたりのテンションは一気に上がりました。

無邪気な表情を浮かべて、雪が降る様子を眺めているふたり。

出会った頃はふたりとも照れたりせずに、自分の気持ちを素直に表現できていたようです。

恐らくこのふたりは「幼い頃から一緒に過ごしてきた幼馴染」という関係なのでしょう。

子供の頃はお互いに恋心もなく、友達として普通に仲良く過ごしていたふたり。

しかし、ある時からお互いに恋心が芽生え、異性として見るようになったのだと思います。

そのせいで「仲良くしたいのによそよそしくしてしまう」といった関係になってしまったのでしょう。

幼馴染に恋をするといったドラマチックな関係であることが読みとれます。

2番~ラストの歌詞

雪景色を楽しむふたり

煌めく静寂
銀色の道を行く

出典: 冬の魔法/作詞:片平里菜 作曲:片平里菜・渡辺拓也

辺り一面すっかり銀世界に包まれ、静まり返っているようです。

静寂という言葉が登場しているくらいなので、やはりふたりはまだ口数が少ない状態なのでしょう。

しかし、先ほどよりもテンションが上がっていることは間違いなさそうです。

雪が積もった銀色の道をふたりで歩きながら、美しい雪景色を楽しんでいる様子が読み取れます。

とうとう主人公の願いが叶った…!

急ぐ人の波に
離れないように繋ぐ

出典: 冬の魔法/作詞:片平里菜 作曲:片平里菜・渡辺拓也

雪が降ってきて慌てて帰宅する人や、急いで建物の中に入っていく人たちもいたのでしょう。

そんな急ぐ人たちの波に飲まれてはぐれないように…という理由をつけて、とうとうふたりは手を繋ぎました。

雪が降ってきてくれたおかげで、主人公の「手を繋ぎたい」という願いがついに叶ったのです。

雪が降らなかったら、きっとシャイなふたりが手を繋ぐことはなかったのでしょう。

わざわざ手を繋ぐ理由を見つけることができなかったでしょうからね。

なので、ふたりの仲を一気に近づけてくれた雪のパワーはとても偉大です。

雪が降ったのは偶然?それとも…

真っ白な天使が舞い踊ってた
肩でそっと囁いた

出典: 冬の魔法/作詞:片平里菜 作曲:片平里菜・渡辺拓也

雪はさらに降り続け、美しい銀世界は溶けることなく、まだまだ続いていきます。

主人公の肩で呟いたのは、恐らく天使(=雪)でしょう。

まるで主人公にエールの言葉を送っているかのように、雪はしんしんと降り続け、ふたりの恋を盛り上げてくれています。

もしかしたら、雪が降ってきたのは単なる偶然ではなかったのかもしれません。

主人公の「仲良くなりたい」という思いが届いたから、その思いに雪が応えてくれたようにも思えます。

打ち解けることができたふたり

子供の頃のようにふたりが
無邪気な姿で

出典: 冬の魔法/作詞:片平里菜 作曲:片平里菜・渡辺拓也

まだ恋心をお互い抱いていなかった幼い頃のように、素直に笑いながら雪景色を見つめるふたり。

雪を見ながら笑い合ったり、手を繋いだりしたおかげで、かなり打ち解けることができたのだと思われます。

素直に自分の気持ちを表現していた遠い昔を思い出すことができたのでしょう。

恋に落ちたふたり