片平里菜のプロフィール
「片平里菜」は1992年5月生まれ、福島県出身の女性アーティストで、ギターを弾きながら歌うスタイルのミュージシャンとして、特に若い女性から人気を集めています。
近年、同じようなスタイルの女性シンガーが改めて注目されていて、「miwa」「大原櫻子」「藤原さくら」「阿部真央」などはその代表格とされています。
中でも彼女は、細身の体と背中まで伸びた髪、そし女性には少し大きく感じられるジャンボサイズのギターを抱えて歌うことで知られていて、その存在感は唯一無二です。
エピフォンの公認女性アーティスト
彼女は、ギターブランド「エピフォン」公認の女性アーティストとしても知られていて、女性アーティストとしては日本人初となることから、一部で話題となりました。
「エピフォン」とは?
エピフォンは世界的に有名なギターメーカー「ギブソン」の傘下にあり、100年近く愛され続ける老舗のギターブランドです。
ポール・マッカートニーが愛用したアコースティックギター「Texan」、ジョン・レノンやオアシスのノエル・ギャラガーが愛用したホロウボディを持つギター「Casino」などが有名です。
また、ジャズ向けのギターとして使われるフルアコースティックギターも多く製造しており、ジョー・パスが愛用した「Emperor」は広く知られています。
これらを踏まえると、「エピフォンから日本人女性初のアーティストとして公認してもらえた」ということが、いかに名誉あることかがわかるはずです。
「夏の夜」の中身に迫る
彼女の武器でもあるアコースティックギターを中心として、そこにピアノとストリングスが絡む、アンプラグドかつ壮大なサウンドが魅力の曲となっています。
歌声には芯の通った安定感があって、サビでの声量と声の伸びも彼女の持つ魅力の一つです。
音響設備を通さず、生の声とギターを届ける完全なアコースティックサウンドでのライブを企画したこともある彼女。
路上ライブで鍛えた声量と、ボーカルコントロールの技術は確かなものだと感じられます。
自分に自信が持てない女性の本音
good night 今日はもう寝よう
だけど少し考えた
今の自分には 何があるんだろう
勇気がないよ
出典: 夏の夜/作曲:片平里菜 作詞:片平里菜
夏の夜、眠りにつく前に少し考え込んでしまう女性。
自分の人生って何だろう。自分の将来って何だろう。自分に何が出来るんだろう。
そんな、捉えどころのない思いは若い世代ならではのもの。
今の自分には何もない。それって結局「勇気がない」ってことなのかな、と、彼女は考えます。
こういった、等身大で素直な表現こそが彼女の魅力で、それが同世代の女性から大きな共感を得ている理由でもあります。
自分本位に考えてしまった過去に対する後悔
ひとりでは生きれないことを
知りながらも何度も裏切った
出典: 夏の夜/作曲:片平里菜 作詞:片平里菜
「自分一人で生きているんじゃない」なんて、耳が痛くなるほど聞かされてきた言葉だけど、それでもどうしても自分本位に考えてしまう、そんな矛盾した思いが吐き出されます。
本当は弱い自分だけど、ふとしたことでつい周囲の人を傷つけてしまう。そんな思いは誰しも経験しているはずです。
夏の夜 ひとりギターを弾いてた
誰も知らない自分がいた
本当の声は喉を通らずに
音もなく叫びつづけた
出典: 夏の夜/作曲:片平里菜 作詞:片平里菜