「恋を知らない君へ」はどんな曲?
2016年7月に発売されたNEWSの楽曲で、メンバーの加藤シゲアキが出演したテレビドラマ「時をかける少女」の主題歌として知られます。
NEWSの楽曲が、テレビドラマの楽曲としてゴールデンタイムのドラムで流れるのは初めてのこと。
せつない恋がテーマになっている曲は多くの人の共感を呼び、NEWSファンだけでなくテレビドラマを見た視聴者の話題を集め、発売初週に15万枚の売り上げを達成しました。
せつない恋を歌うバラードとして、ロングヒットを記録しています。
作詞作曲のヒロイズム・Hacchi'n Mayaについて
ヒロイズムは「Forever」や「エンドレス・サマー」など、NEWSのヒット曲を数多く手掛けてきた作曲家です。
MISIA、中島美嘉、JUJUといった女性ボーカルに楽曲を提供したり、プロデュースを手掛けている大ヒットメーカーでもあります。
これまでに手掛けてきた28作品がプラチナ・ディスクに認定、23作品がゴールド・ディスクに認定されているというから驚きです。
ジャニーズでは、NEWS以外にもTOKIO、Kis-My-Ft2などに楽曲を提供しています。
一方、Hacchi'n Mayaは「恋を知らない君へ」以外にも作詞家としてNEWSの「さくらガール」や「Wake Up」などの曲を手掛けています。
テレビドラマ「時をかける少女」とは
「時をかける少女」は2016年7月から8月まで日本テレビ系で放映されたテレビドラマです。
原作は筒井康隆の同名小説。
ふとしたきっかけから、時間跳躍(タイムリープ)ができるようになった高校生が主人公です。
過去に幾度となくテレビドラマ化されてきた人気作品です。
何度も実写映画化され、2006年には細田守監督のアニメ映画が大ヒットしました。
いずれも、青春時代のせつない恋や甘酸っぱい気持ちを思い出すような作品となっています。
「恋を知らない君へ」の歌詞のポイント
せつなさと爽やかさが同居する歌詞
「恋を知らない君へ」の歌詞には、青空、太陽、向日葵、花火など夏を連想させるキーワードが散りばめられています。
夏が舞う そんな匂いと
太陽をさがす向日葵
花火 仰ぐ その横顔
切り取って胸にしまっていた
出典: 恋を知らない君へ/作詞:ヒロイズム,Hacchin' Maya 作曲:ヒロイズム
恋人と一緒に花火を見た出来事の一瞬一瞬を深く胸に刻んでいることが、歌詞から伝わります。
「恋を知らない君へ」の歌詞は全体を通してせつない失恋を予感させる内容となっていますが、鬱々とした悲しみを引きずるというよりもひと夏の思い出を振り返るような雰囲気となっています。
夏の終わりはどこか寂しさを感じさせるものですが、失恋が伴うとなればなおさらです。
別れを繰り返し振り返るせつないサビ
恋人と過ごす時間はかけがえのないものです。恋は盲目という言葉もあるように、恋人以外目に入らないという場合もあります。
いつまでも僕らの未来はずっと
続いてくと思ってた
この悲しみも過ぎてくのかな
共に過ごした夏がそっと
終わり告げるように
出典: 恋を知らない君へ/作詞:ヒロイズム,Hacchin' Maya 作曲:ヒロイズム
歌詞から後悔やむなしさが伝わってきます。恋人との未来を思い描くことは、もうできなくなってしまったのです。
ひと夏の想い出が過ぎ去っていくように、失恋への切ない気持ちも通り過ぎていって欲しいという願いと、消えないで欲しいという相反する想いが描かれます。
季節は巡り、いつしか必ず次の季節が来ます。夏が終わらないで欲しいとどんなに願っても、季節は過ぎ去っていくのです。
季節が過ぎ去っていく情景と恋人が去っていく情景を重ねた歌詞に、せつなさが増します。
失恋の辛さをしみじみと訴えるサビ
嗚呼 あなただけは消えないで
夏の中へつれてって
恋をした あの日のまま
抱き合えたら
嗚呼 行かないでと願うだけで
もう一度と願うだけで
こんなにも 痛いのなら
友達のままで よかったのに…
出典: 恋を知らない君へ/作詞:ヒロイズム,Hacchin' Maya 作曲:ヒロイズム