誰かに頼まれたわけではないけど「この唄」を作った
君を想ったこの唄だって君には重荷かもしれない
頼まれだって望まれだってしてないのに
だけど笑って 隠れて泣いて 歌うことしか僕はできない
だから笑って 笑って 僕の声よ届いてよ
出典: 君を想った唄/作詞:阿部真央 作曲:阿部真央
この「君を想った唄」という曲だって、聴いた人が「重い」と感じるのかもしれません。
誰かに頼まれて「この唄」を作ったわけではないけど、それでも「僕」は歌うことしかできない。
ファンの前では笑い、そして誰もいないところでこっそりと涙を流すしかない…。
僕の声や歌が、どうかファンのみんなへ届いてほしい…。
そんなアーティストならではの切実な思いが、正直に綴られている歌詞ですね。
僕が伝えたいことはどれも切ない
僕が生きているうちに
伝えたいこと見せたい顔 たくさんあって
そのどれも切なすぎて
明るい唄になんて 出来ないよ
出典: 君を想った唄/作詞:阿部真央 作曲:阿部真央
「僕」には作りたい歌や、表現したい気持ちがたくさんある。
でも、「僕」が伝えたい歌はどれも切ないものばかりだから、どうしても「イタイ歌詞」や「重たい歌」になってしまうし「明るい唄」にできない。
阿部真央さんが作る歌の特徴が、よく表れているフレーズですね。
君に認めてもらいたい僕
自分では自分を認めてやれない僕を 君の声で救い出して
出典: 君を想った唄/作詞:阿部真央 作曲:阿部真央
自分のことを認めることができない「僕」。
でも「君の声」(=応援の声)があれば、そんな「僕」の心も救われる…。
僕がいなくなっても「この唄」は残る
君に向かって微笑んだって 君は気づかないかもしれない
時間が経って 僕はまるで空気のように
だけど笑って 一緒に泣いた この唄は残るかもしれない
だから歌って 歌って 僕の声が途絶えても…
出典: 君を想った唄/作詞:阿部真央 作曲:阿部真央
「僕」の歌を聴いてくれた人に「向かって」、メッセージや合図を送ったとしても、気づいてもらえないかもしれない。
でも、いつの日か「僕」が死んでしまって、この世にいなくなった時に「この唄」を覚えていてくれる人もいるかもしれない…だから「僕」はひたすら歌い続けよう。
「自分の歌が残る」というアーティストならではの感覚が、よく表れている歌詞ですね。
例え死んだとしても君を忘れない
忘れないよ 君と居たこと
星になっても 忘れない
出典: 君を想った唄/作詞:阿部真央 作曲:阿部真央
いつか自分が死んで「星」になった日が来たとしても、ファンのみんなと出会ったことは「忘れない」…。
そんなファンに対する強い想いを感じることができますね。
君が「僕の生きている意味」を与えてよ
僕が生きている意味って?
君が与えて 救い出して
出典: 君を想った唄/作詞:阿部真央 作曲:阿部真央
「僕が生きている意味」をファンであるみんなに見出してもらいたい…という真っ直ぐなメッセージで、歌が締めくくられます。