歳をとってもいい夫婦でいようね
子供が育って 年をとったら 俺より先に死んではいけない
例えばわずか一日でもいい 俺より早く逝ってはいけない
何もいらない俺の手を握り
涙のしずくふたつ以上こぼせ
お前のお陰でいい人生だったと
俺が言うから必ず言うから
忘れてくれるな 俺の愛する女は 愛する女は 生涯お前ひとり
忘れてくれるな 俺の愛する女は 愛する女は 生涯お前ただ一人
出典: 関白宣言/作詞:さだまさし 作曲:さだまさし
後の歌詞にまいりましょう。
このパートで主人公の妻への愛が包み隠さずオープンにされます。
亭主関白ぶりを標榜して夫婦生活をスタートさせた主人公。
しかし、そこには妻に対する深い愛情がこもっていました。
長い長い夫婦として暮らす時間。
恐らく人生の大半以上を一緒に過ごすであろう夫婦という関係。
それに対して主人公は亭主関白ぶりを発揮するどころか、仲睦まじい夫婦像を実現させようとしているようです。
「関白宣言」は最後の歌詞で大団円を迎えます。
令和ではもう通用しない「亭主関白」
「関白宣言」は昭和の古き良き時代をしのばせる余韻を与えてくれました。
しかし、時代はすでに令和。
楽曲発表から40年という歳月が流れました。
この半世紀近い時間の流れが夫婦関係、特に男性に大きな変化を与えてます。
それは雇用状況の大変化です。
終身雇用の崩壊。定年制の延長。リストラ。年金削減。男女機会均等、などなど。
もはや男性が威張って帰れる場所はなくなったのです。
夫婦共稼ぎが当たり前になった今の時代。
関白宣言などやったりしたら、たちどころに「離婚届け」を渡されるかもしれません。
男が威張れる時代は過ぎ去り過去の遺物になった、ということを悟るべきでしょうね。
この曲は「君といつまでも」のアンサーソング
プロポーズを受けた後を描いた?
「関白宣言」自体は、加山雄三の「君といつまでも」のアンサーソングであると本人が語っています。
「君といつまでも」といえば、曲中にある「幸せだなぁ」というセリフが有名ですよね。
「幸せだなァ 僕は君といる時が一番幸せなんだ 僕は死ぬまで君を離さないぞ いいだろ」
出典: https://twitter.com/serifu_songs/status/922032551966883840
「関白宣言」の関連ソングは多数存在する?!
「関白宣言」には公式なアンサーソングがあります。それが、さだまさしが1980年にリリースされたアルバム「夢のつづき」に収録されている「大きな森の小さな伝説」です。
これも、自分なりに「関白宣言」の続きとして書いてみようということで作られ発表されました。
また、1993年にデビュー20周年コンサートで披露された人気ステージトークネタの「お父さんとポチ」を元に「関白宣言」の替え歌を歌ったら反響があったことで、1994年にリリースされたシングル「ヴァージン・ロード」のカップリングに「関白失脚」を収録しました。
また本人ではないアンサーソングはこちら。
- たなか愛「良妻宣言」
- 渋谷岩子「奥方宣言」
- 桜田淳子「関白宣言に対する宣言」
- 沢知恵「逆・関白宣言」
どれも女性からの宣言であり、一人責められているような状況ですね。
リメイク作品としてはSEAMOの1stシングル「関白」や、”関ジャニ∞流関白宣言”と呼ばれる「奇跡の人」などもありますよ。
まとめ
いかがでしたか?
当時とにかくバッシングされていた「関白宣言」ですが、実際に最後まで聴いてみるとこういう愛もあるのではと感じさせてくれる良曲です。
長年愛された楽曲なのでぜひ、家族と一緒に聴いて「あり?なし?」を話してみてはいかがでしょうか?
さて夫婦愛を歌った楽曲。こんな曲はいかがでしょうか?
カネコアヤノ【愛のままを】歌詞の意味を徹底解説!お守りみたいな言葉とは?なぜその言葉を言えないの? - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
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