平井堅のノンフィクション、歌詞が意味深すぎる。。。

2017年10月21日更新

『精霊流し/さだまさし』は○○の実話が元になっていた ・・・。歌詞が深すぎると話題!【歌詞解説】

亡くなった愛しい人へ想いが切なく綴られたさだまさしの「精霊流し」。この名曲に秘められたエピソードについて探ってみました。

マルチな才能が魅力のさだまさし

さだまさしは1952年生まれ、長崎県出身のシンガーソングライターです。


フォークデュオ「グレープ」にてデビューし活躍しましたが、その後解散してソロ活動を始めています。


ソロ転向後は「関白宣言」をはじめ数々のヒット曲を放ち、息の長いライブ活動でも知られています。


また「鶴瓶の家族に乾杯」や「北の国から」といった人気テレビ番組の主題歌CMソングなども多数手がけており、若い世代でも「この声聴いたことがある」という人が少なくないのではないでしょうか。


さらには小説家としても執筆作品は多数で、中にはテレビドラマ化や映画化された作品もあります。


学生時代には落語研究会に所属していたこともあってか、巧みな話術とユーモアのセンスが評判のさだまさし


抱腹絶倒なライブMCも有名で、そのマルチな才能はとどまるところを知りません。

名曲「精霊流し」について

そんなさだまさしがグレープ時代の1974年4月にリリースしたのが今回ご紹介する「精霊流し」というナンバーです。


また同年8月にリリースされたグレープのデビューアルバム「わすれもの」にも、シングルとは別テイクで収録されています。

じわじわとヒット

「精霊流し」発売当時のグレープはデビューしたての名も無き存在に等しく、初動売り上げは伸びないままでした。


そんな中で、東海ラジオの深夜番組の一部で頻繁に流されたことがきっかけとなり、徐々に全国的なヒットへとつながっていったそうです。


初回プレスはわずか4500枚だった「精霊流し」ですが、累計売上枚数は何と30万枚にまで達しました。


さらには第16回日本レコード大賞の作詩賞を受賞し、グレープならびにさだまさし本人を代表する曲となったのでした。

「精霊流し」は実話を元に書かれた作品

さだまさしがこの曲を作ったのには、あるきっかけがあったといいます。


幼い時分から交流が深かった同い年の従兄が、あるとき水難事故で亡くなってしまいました。


その際に行われた精霊流しの光景をモチーフに、故人の恋人だった女性の心情を綴ったのが「精霊流し」です。


いわば、さだから従兄へ向けたレクイエムとも言える1曲なんですね。

彼女の目線で描かれる歌詞

曲中では哀しみをたたえながら大切な人のことを偲ぶ彼女の心が歌われています。

去年のあなたの思い出が
テープレコーダーから
こぼれています
あなたのためにお友達も
集まってくれました
二人でこさえたおそろいの
浴衣も今夜は一人で着ます
線香花火が見えますか 空の上から

出典: https://twitter.com/nipponfolksongs/status/893294636734627840

彼を知る人が集まって、在りし日の日々に思いを馳せているようですね。


本当はお揃いで着るはずだった浴衣なのに、今は亡き彼を想って一人で袖を通す彼女。


精霊流しの賑やかな光景が、空の上の彼にも届いてほしいと願っているのでしょう。

あなたの愛した母さんの
今夜の着物は浅黄色
わずかの間に年老いて寂しそうです

出典: https://twitter.com/usako10712/status/920414277898350592

浅黄色の着物というのは、精霊流しにおいて親族が着ることになっているそうです。(”浅黄色”は淡い黄色ですが、実際には薄青緑の”浅葱色”を意味しているのではないでしょうか)


歌の中で彼のお母さんは浅黄色ですが、彼女は前出の歌詞にあるように浴衣を身につけています。


彼女は親族ではない、つまりまだ結婚はしていない仲だったことがわかりますね。

実際の精霊流しはとっても賑やか

タイトルにある精霊流しですが、これは実際に長崎全県および近隣県の一部で行われるお盆の行事です。

「灯篭流し」とは異なります

まず最初にお伝えしておくと、「精霊流し」は「灯篭流し」とは別物です。


両者ともお盆の行事であり混同されがちなようですが、鎮魂のために灯篭やお供え物を川や海にそっと流すというのが「灯篭流し」です。


一方「精霊流し」は、かなりド派手な演出があるお祭りのような賑やかなイベントです。

爆竹まで鳴る騒がしさ

毎年8月15日の夕暮れどきから町内に響き出す「チャンコンチャンコン」という鐘の音や「ドーイドーイ」という掛け声で始まる「精霊流し」。


主役は何と言っても精霊船と呼ばれる山車のような乗り物。


きらびやかに飾られたこの精霊船に故人の霊を乗せて陸上を曳き、初盆を迎えた故人の家族たちが町中を練り歩いて極楽浄土へ送り出すというものです。


精霊流しの最中には大量の爆竹がバンバンと物凄い音量で鳴り響くので、見物客の中には耳栓必須だという人も。


故人が寂しくないように旅立たせてあげよう、という想いがあるのかもしれませんね。

曲のイメージとのギャップに驚く人も多い

長崎出身のさだまさしの「精霊流し」で広く知られるようになったわけですが、実際に見物に訪れた観光客の中には、曲のしめやかなイメージとかけ離れた騒がしさに驚く人も少なくないのだとか。


ただ、曲の中にも「精霊流しが華やかに始まるのです」というフレーズがありますね。


またアルバム「わすれもの」に収録されたバージョンでは、イントロ前及びアウトロ部分に、実際の精霊流しの雰囲気が伝わるかのような爆竹や鉦鼓の音などが挿入されているんですよ。


でも歌詞がしっとりと切ない雰囲気なので、やはり静かな空気を想像してしまうのかもしれませんね。

最後に

さだまさしの不朽の名曲「精霊流し」について考えてみましたが、いかがだったでしょうか。


2010年には彼自身が、前年に亡くなった父親のために精霊船を出しています。


また日本人が忘れてはならない、1945年(昭和20年)8月9日の長崎市への原子爆弾投下。


このとき被爆された人たちが数日後に迫っていた精霊流しに思いを馳せ、自分が死んだときには誰が精霊船を出してくれるのだろう、と憂いながら亡くなっていったという話を、さだ本人が伝え聞いたこともあるそうです。


長崎の人たちの特別な想いが込められた「精霊流し」、あらためて聴いてみると心に迫るものがあります。

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