日差しが雲に遮(さえぎ)られても
空の広さは変わらないんだ
明日も…
出典: 光と影の日々/作詞:秋元康 作曲:片桐周太郎
これはAメロ歌詞を引き継いでいると思われます。
「雲」は敗者の悲しみ。
「空の広さ」は甲子園以外の世界に読めます。
なぜ、勝者ではなく敗者にフォーカスするような歌詞なのでしょうか。
考えてみればトーナメントの大会だと、たった1校の優勝以外はすべて敗者なのです。
勝利に沸き立つ裏で流される悔し涙。
それを歌っているのかもしれません。
しかし、この後のサビから、選手を奮い立たせる歌詞になります。
「光」(サビ)
願うなら
光はそこにある
その手伸ばせ! 届くまで
拭わずに落ちる汗は
いつも美しい
君の努力がキラキラと
道を照らしてる
出典: 光と影の日々/作詞:秋元康 作曲:片桐周太郎
はじめから負けを意識して諦めてはいけない、そんな思いが伝わってくる歌詞です。
手を伸ばしたら届くもの。
それは勝利という意味と同時に、飛んできたボールという意味もあります。
余談ですが…
「汗を拭わない」の部分で「そういえば『ハンカチ王子』っていたなあ」と思い出しました。
2006年夏の甲子園大会で優勝した早稲田実業の斎藤佑樹投手のことです。
マウンド上でハンカチを取り出し汗を拭いている様子が話題になりました。
以上、余談でしたので話を戻します。
汗がしたたる一瞬の様子って、写真で見ると美しい。
太陽の光を反射してキラキラとしています。
2番の歌詞に続きます
短い間奏の後、すぐに2番が始まります。
「悔しさ」(Aメロ)
悔しさをあと何回 乗り越えればいい?
グラウンド あと何周 走り続けるの?
勝利とは?敗北とは?何を教える?
泣けるほど熱くなれる大事なもの
出典: 光と影の日々/作詞:秋元康 作曲:片桐周太郎
先ほども書きましたが、勝者の数だけ敗者がいます。
そして、優勝しない限り大会は負けで終わるのです。
優勝を目指して厳しい練習を続ける選手たち。
そこに疑問を持つ瞬間もきっとある。
「しごき」と思ってしまうこともあるかもしれません。
そして、その先にある結果は、勝ちか負け。
わざわざ悔しさを味わうために、なぜ戦うのか。
ただその先に、勝ち負けとは関係なく見えてくる大事なものがあるのです。
「影」(Bメロ)
その片隅に影があるから
やがて差し込む希望を待てる
いつかは…
出典: 光と影の日々/作詞:秋元康 作曲:片桐周太郎
敗退、その悔しさ、あるいは練習のキツさ。
それを「影」と呼ぶとしたら、その先にある勝利の喜びが「光」です。
つらい練習もきっと報われる、そういう希望を感じます。
「晴れ」(サビ)
振り向くな
光は前にある
自分のこと信じろよ
あきらめなければ きっと
空は晴れて来る
君の瞳に映るはず
眩しすぎる夢
出典: 光と影の日々/作詞:秋元康 作曲:片桐周太郎