「螢」の歌詞の私なりに勝手に解釈!
光ってないとね 誰も僕を見ないんだよ
分かったフリでもいいから
出典: http://www.uta-net.com/song/37107/
この歌詞に出てくる「僕」は、螢のようにピカピカ光っていないと、誰からも注目されないと思っています。
そして虹の始まる場所に余った光を貰いに行ったり、火の鳥を探して余った羽を貰いにいったりしています。
螢に少しでも近づいて、同じように華やかにピカピカ光らなければ、と必死に動き回っているんです。
でもね 僕にはどれも大きすぎて
求める理由(いみ)は小さすぎて
出典: http://www.uta-net.com/song/37107/
そして「僕」は気付くのです、華やかな螢の光は自分には要らないんだと。自分らしくいられなければ、どんなに光をまとっても幸せではないことを知ってしまいます。
光って消えるただそれだけと知りながら
光る僕は綺麗でしょう?
濁って見えた明日が晴れるその理由(わけ)は
もう誰にも聞かないから
出典: http://www.uta-net.com/song/37107/
光って消えるただそれだけだと知りながら、光る僕は綺麗でしょう?
と螢が命を短く燃やしながら、懸命に生きる姿に自分を当てはめています。
この時には、もう周りからどう見えるかなんて関係なく、自分の生き方は自分で決める、と
固く誓っているのです。
「僕」は、明日が晴れる理由(わけ)は自分だけが分かっていればいいんだ、と宣言しているかのようです。
いいよ 僕には名前はないけど
僕が消えるときはちゃんと泣いてよ
出典: http://www.uta-net.com/song/37107/
周りに評価などされなくても、自分の意志で自分らしく生きていくことを決めた「僕」には
以前のような自信の無さはありません。
むしろ、死ぬときは生き方に後悔はないから、どうか僕のことを覚えていてと
潔い感じすらしてしまいます。
嬉しいこと 悲しいことはいつも半分コずつなの
だからそう 最後はゼロになれるの
出典: http://www.uta-net.com/song/37107/
ここでは「僕」は人間が生きるということについて深く考えています。
人が一生懸命生きるということは、嬉しいことと悲しいことを同じ分だけ経験して乗り越えていくことなんだと。だから今を懸命に生きようよ、と私たちに訴えているのです。
だからね 痛む胸に光る種を乗せて 幸せだねって言えるまで
光っていたいの
奪って逃げるただそれだけの命なら
出典: http://www.uta-net.com/song/37107/
「痛む胸に光る種を乗せて」というフレーズには、生きていく上でどれだけ傷ついても希望の光を
見出しながら生きて行こう、という私たちを勇気づけるメッセージでもあるんですね♪
そして最後の「奪って逃げるただそれだけの命なら」という部分に、人生の悲哀や切なさがぐっと込められています。
「僕」は、螢も人間も同じようにその短い命を燃やすように生きなければならないと感じているのかも知れません。
この最後のフレーズは、人生のはかなさを表現していて、短いながらも脳裏に焼き付く強烈なメッセージとなっています。
「螢」は人生の喜びや悲しみの全てを受け止めて生きよう、というメッセージ
如何でしょうか。野田洋次郎の作詞にはどれも強いメッセージが込められていますが、特にこの「螢」には人生の悲しみや喜び、またそれを受け止めて懸命に生きる美しさが描かれています。
この「螢」の歌詞をもう一度じっくり読み解いてみると、「螢」がなぜあんなにも美しい理由がよく分かります。そして同じように人の人生もとても美しいものである、ということに気付くのです。
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