山下達郎とは
まず、山下達郎について簡単に紹介します。
山下達郎は1970年代から第一線で活躍し続けているシンガーソングライターです。
歌謡曲とは異なる、まるで洋楽のようなポップソングはその当時、大きな衝撃を与えました。
山下達郎が他のミュージシャンに与えた影響は大きく、数々のフォロワーを生み出しています。
まさに、日本のポップソングのパイオニア的存在です。
「蒼氓」について
次に、「蒼氓」の収録されているアルバムなど、基本情報について紹介します。
1988年10月発売のアルバム「僕の中の少年」に収録
「蒼氓」は「そうぼう」と読み、1988年10月発売の9thアルバム「僕の中の少年」に収録されています。
タイトル曲となっている「僕の中の少年」は、私生活でちょうど長女が生まれた時に作った曲なのだそうです。
制作をはじめる前から、タイトルとどのようなアルバムにするかが決まっていた「コンセプトアルバム」であると語っています。制作においてはとても苦労したようです。
その後、このアルバムについて「この作品のようなアルバムは二度と作れないだろう」と語っています。
他のヒットしたアルバムに比べれば知名度は低いですが、「蒼氓」のような味わい深い曲が多く収録されています。
ファンの方が好きなアルバム第1位に選ばれるのも納得の作品です。
JACCSカードのCMソングに
「蒼氓」は、1996年のJACCSカードのCM「由佳と和也編」に使われています。
カメラマンになる夢を追いかけて、南の島へと旅に出る男性。老夫婦や夕暮れの風景をカメラに納めていると、パリにいるはずの恋人に声をかけられます。
驚いて振り返ると、彼にエールを送って彼女は消えてしまうというCMです。
PS4ゲームソフト「龍が如く6 命の詩。」の主題歌
2016年に発売されたPS4ゲームソフト「龍が如く6 命の詩。」の主題歌に使われたことで、「蒼氓」は脚光を浴びました。このハードボイルドな雰囲気のゲームと、山下達郎の洗練されたイメージとのギャップがすごいですよね。
「龍が如く」とは
「龍が如く」とは、シリーズ累計800万本を超える売り上げを誇る大ヒットゲームです。
プレイヤーは「伝説の極道」桐生一馬となって、歓楽街を舞台とした愛・人情・裏切りなどのハードボイルドな男たちの生き様が体験できます。
「龍が如く6 命の詩。」は、ビートたけし・藤原竜也・小栗旬・真木よう子・宮迫博之・大森南朋など、豪華なキャストも話題です。
「蒼氓」をはじめ、5つの楽曲を提供
そのようなハードボイルドな大人気ゲームと、日本が誇るシンガーソングライターである山下達郎のコラボレーションはかなりの衝撃ではないでしょうか。
もちろん、山下達郎のゲームへの楽曲提供はこれがはじめてです。
「蒼氓」はこのゲームの主題歌として使われています。その他にも、「希望という名の光」「飛遊人」「片想い」「アトムの子」の合計5曲を提供しています。