ANARCHYの値段はANARCHYが決める!

13曲入り13,000円のアルバム「The KING」

ANARCHY【Run It Up feat. MIYACHI】歌詞解説!人間の価値はどこで決まる?の画像

京都の南にある向島団地で育ち15才で実父に刺青を入れてもらったキタオカ ケンタ少年。

いつしかANARCHY(アナーキー)というMCネームで日本中のヘッズの憧れの的となりました。

2019年3月13日に7thアルバム「The KING」をリリースするANARCHY

アルバム発売に際し表明したオフィシャルコメントは非常にセンシティブなものでした。

詳細は以下のリンク先をご覧ください。

かくして「13」をテーマに13人のラッパーを招集したアルバム「The KING」が完成します。

その作品にANARCHYは13,000円という価値をつけたのです

ANARCHY(アナーキー) OFFICIAL WEBSITE

「Run It Up feat.MIYACHI」を先行配信

ANARCHY【Run It Up feat. MIYACHI】歌詞解説!人間の価値はどこで決まる?の画像

2018年1月13日、ANARCHYはアルバムから「Run It Up feat.MIYACHI」を先行配信しました

彼が常々語ってきた「自分の価値を上げろ」をテーマに作成された楽曲です。

タッグを組むのはニューヨーク在住の人気ラッパーMIYACHI

中毒性の高い「WAKARIMASEN」がSpotifyの「バイラルトップ50」で1位を記録したラッパーです。

2人が掲げる「自分の価値」とはどのようなものなのでしょう?

今回は「Run It Up feat.MIYACHI」の歌詞を徹底解説!

そこに込められたメッセージを推察してゆこうと思います。

価格変動型MVをチェック!

僕らの値段を決めるのは誰だ?

Run It Up feat.MIYACHI/ANARCHY

まずは楽曲配信と同時に公開されたMVを見てみましょう。

サイヤ人の装着するスカウターのように全てのモノが数値化された世界。

そこでは全ての人や物に値段が付けられてゆきます

円からドルへ、ドルから円へ変動する価格。

果たしてそれらに価値を付けているのは誰なのでしょう?

アダム・スミスの提唱した市場経済における「神の見えざる手」?

神の意思に逆らうようにANARCHYとMIYACHIに付けられた価値は高騰してゆきます

MVにも「自分の値段は自分で決める」という思想が隠されているのです。

ここからは「Run It Up feat.MIYACHI」の歌詞を見てゆきましょう。

「俺の価値はいくら?」

ANARCHYはイクラでMIYACHIはキャビア?

ANARCHY【Run It Up feat. MIYACHI】歌詞解説!人間の価値はどこで決まる?の画像

いくらいくらいくら?俺の価値はいくら?

Run it up! Run it up! Run it up! Run it up!

出典: Run It Up feat.MIYACHI/作詞:ANARCHY,MIYACHI 作曲:理貴

ANARCHYには人生の哲学があります。

「諦めなければ何でもできる」

そのアウトローなスタイルに拒絶反応を起こすリスナーも一定数いるであろうANARCHY。

しかし彼がラップで伝える内容はいつだってシンプルで普遍的です。

「俺の価値は俺が決める、お前の価値もお前が決めろ」

同時にANARCHYならではのユーモアも溢れています。

繰り返されるフックをよく聴いてみましょう。

ANARCHYは“イクラ”でMIYACHIは“キャビア”と言っていませんか?

動画サイトにもこのようなコメントが溢れています。

俺の芯は変わらない

ANARCHY【Run It Up feat. MIYACHI】歌詞解説!人間の価値はどこで決まる?の画像

大都会暮らし無駄に家賃が高い

ファンタジーの中で夢を見て死にたい

お金持ちになれば散歩用のブガッティ

女神の涙見ても俺は変われない

出典: Run It Up feat.MIYACHI/作詞:ANARCHY,MIYACHI 作曲:理貴