本当に離れてしまうことが辛い
だから母さん
生きていてください 永遠(とこしえ)に――。
出典: 母/作詞:なかにし礼 作曲:杉本眞人
そして主人公の願いはただ1つ。
できることならいつまでも健康に、いつまでも元気で、長生きして欲しい。
しかし時が経てば、人は弱っていってしまいます。
その時には今までしてくれた以上にちゃんと支えてあげるから、だからずっと寄り添っていて欲しいのです。
母が生きてくれているだけで、主人公の心の支えになっています。
たとえ声が聞けなくても、会うことが叶わなくても。
自分の大切な人と本当の意味での離れ離れになってしまうのは心を抉られるような悲しみに襲われます。
この歌詞では主人公の切実な願いと母を大事に想う真心を感じ取ることができました。
幸せのお裾分け
嬉しい時は 分かちあいたくて
空に向かって つい呼んでしまう
出典: 母/作詞:なかにし礼 作曲:杉本眞人
主人公が母のことを思い出すのは悲しい時だけではありません。
良いことがあった時や、楽しいことがあった時など自分が幸せを感じた時も母のことを想うのです。
それは幸せだったことを伝えることでその相手にも幸せをお裾分けできるからではないでしょうか。
自分の大切な人が幸せを感じていたり、楽しそうにしていたりするのは自分にとっても嬉しいことなのです。
ましてや自分の子供が幸せそうにしてくれていたら、親にとってそれは最高の幸福になります。
主人公も幸福を感じるたびに母に伝えると喜んでくれたことが忘れられないのでしょう。
だからこそ離れ離れになった今でも良いことが起きるたびに母を思い出してしまうのです。
本人ではない人の幸福を、自分のことのように喜んでくれる母の温かさを感じることができます。
自分に幸せが起きた時にその幸せを伝えたいと思える相手こそ自分にとって大切な人なのかもしれません。
どんな時でも味方になってくれるのは
世界を敵にまわしても
私はお前の味方だと
涙で誓ってくれた人
出典: 母/作詞:なかにし礼 作曲:杉本眞人
ここからは母親の無償の愛を感じます。
母と子供という関係性は世界のどこを探しても自分にとっては1人しかいません。
幼い時からたくさんの迷惑をかけ、辛い想いをさせてしまったこともあったでしょう。
それでも自分のことを嫌ったりせずに、ただただ寄り添うように側にいてくれたのです。
そこにあるのは親子の絆。
切っても切れない固い絆が親子である2人には結ばれているのです。
どれだけ粗相をしても、反発しても自分を見捨てないで見守っていてくれた母親。
主人公も若い頃には気づけなかった母親の偉大さと愛の大きさに気づくことができました。
この歌詞からはどんなことがあっても揺るがない絆こそ親子という関係性なのだと気づかされるのです。
【母】歌詞意味解釈〜まとめ〜
大切な母への想いを綴った楽曲
この楽曲は主人公が母に対する愛と感謝を綴った1曲でした。
歌詞の意味を読み解いていくと主人公がどれだけ母を大切に思っているのかがみえてきます。
主人公が若かりし時も、夢を追いかける時も、いつも支えてくれたのが母だったのだと伝わってくるのです。
日頃のありったけの感謝といつまでも元気でいて欲しいという願い。
この楽曲は氷川きよしが母親に対して親孝行しているような歌になっていたのではないでしょうか。
母への想いが至るところに溢れんばかりに詰まっています。
母親という自分にとって世界でたった1人の大切な存在。
この曲を、聴くと母親へもっと愛情と感謝を伝えたくなるような優しい想いが湧いてくるのです。
氷川きよしが伝えたかった想い。それは親と子の絆は簡単には消滅しないということ。
そして自分を支えてくれた人への感謝を口に出すのは、恥ずかしいと感じる人もいるかもしれません。
しかしそれは恥ずかしいことなんかではなく、立派なことなのだと気づかせたかったのではないでしょうか。
オススメ楽曲紹介!
当サイトOTOKAKEでは他にも数多くの楽曲の歌詞の意味を解釈、解説した記事を掲載。
その中でも今回は【槇原敬之】の【ANSWER】という楽曲を歌詞解説した記事を紹介させていただきます。
この楽曲は、主人公と病を抱える恋人との切ない恋模様を描いた1曲です。
大切な恋人が病に苦しむ姿を見るたびに締め付けられる主人公の心。
どれだけ弱っても相手に寄り添い、支える姿には思わずうるっときてしまいます。
相手の不安を精一杯取り除こうと奮闘する主人公の行動には目が離せません。
愛が窮屈と歌う意味とは一体何なのでしょうか。
恋人だからこその酸いも甘いも体験できる心情がリアルに綴られています。
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槇原敬之【ANSWER】歌詞の意味を徹底解説!なぜ愛は窮屈なの?はじまったばかりの恋の秘密を読み解く - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
優しい歌声と曲の雰囲気に癒されるファンも多い【槇原敬之】。その中でも【ANSWER】は愛を題材にした歌詞でした。主人公と君の心理描写には考えさせられるものが多いです。2人の愛の行方と槇原敬之が伝えたかった想いとは?
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