家族の大切さ

頑張り続けられる理由

足りないところを あなたが うめてくれた
哀しい気持ちだってさ すぐ忘れられたから
こわくないよ
うそをついて 後悔して
わたしは いつか 大人になった
恥をかいて 汗をかいて
それでも踊り続ける 理由
魂 焦がして 焦がして 叫んでるよ
開いていけば いけば 救われるの

出典: Home Sweet Home/作詞:YUKI 作曲:田中ユウスケ

主人公は自分の幼い頃を思い出します。

1行目に出てくる「あなた」とは、家族のことでしょう。

主人公にとって自分の家は心から安心できる場所だったようです。

友達と喧嘩した時や先生に怒られた時も、帰ればそこに優しい家族がいました。

今は一人で満たされない気持ち。

昔は家族に抱きしめてもらったり、「すごいね」と言ってもらったりすることで満たすことができたのです。

それでも年齢を重ねると、家族じゃない誰かに自分を認めてもらいたくなるもの。

主人公は夢を追うために、そんな優しい家族から離れました。

誰もが一度は家族に反抗したり、実家を離れたいと思ったりする時期があるでしょう。

けれど多くの人は自立してはじめて家族の大切さに気づくのです。

主人公も例に漏れず。

どんなに悲しいことがあっても、挫折しても主人公が頑張れる理由…。

それは、帰る場所があるからです。

人が世間に認められなくても生きていこうと思えるのは、自分を愛してくれる人がどこかにいるから。

主人公にとっては、それが家族でした。

無条件で愛してくれる人

家へ帰ろう 白いうさぎ
月の裏で逢いましょう
帰ろう 明日になれば
はだしで笑っているから
わたしを呼んで 呼んで 抱きしめるよ
思い出して 目を閉じて 幼い頃

出典: Home Sweet Home/作詞:YUKI 作曲:田中ユウスケ

歌詞の中で2行目に出てくる「月」という単語は家を表すもの。

そして前述の通り「うさぎ」は自分自身の存在を表します。

家族から離れ、主人公は一人きりで自分の存在を確かなものにしようと夢を追い続けてきました。

今はまだ世間にも認めてもらえず何者でもない自分。

しかし、家に帰ればそんな自分が確かな存在になるとわかっているのです。

家族にとって自分は愛すべき存在。

家族は、自分が立派な存在でなくとも生きていることを無条件で肯定してくれるのです。

頭の中で自分の名前を優しく呼び、抱きしめてくれるであろう家族を主人公は思い浮かべます。

そして主人公の「家に帰りたい」という願望は益々大きくなります。

帰る場所

心にある安心感

歩きつかれて ふりだす雨
つかみそこねた うさぎを追って
あなたの目は 透きとおる
暗い 海の底で 息をしている水
名前を呼んで 呼んで
ここにいるよ
心に言えば 言えば 満たされるの

出典: Home Sweet Home/作詞:YUKI 作曲:田中ユウスケ

さて、最終的に主人公は家へ帰るのでしょうか?

最後の行から読み取るに、主人公は結局家には帰らなかったのだと推測します。

それはまだ自分自身が力を尽くしきっていないから。

自分を無条件で愛してくれる家族に顔向けができないと思ったのでしょう。

家族から離れた場所でもう少しだけ頑張ってみよう。

そう思い直した主人公は自分自身の心に「おかえり」と呟き、また歩き出しました。

これは強がりではありません。

誰かが待ってくれているから大丈夫という安心が心にあるからこその決心なのです。

みなさんにも主人公のような場所があるなら、きっと大丈夫。

YUKIはそんな気持ちを楽曲に込めているのではないでしょうか。

【Home Sweet Home】のMVをチェック

月で暮らすYUKI

家族のありがたみに気づくことができる、YUKIの【Home Sweet Home】。

優しいYUKIの歌声を聴くだけで、きっと少し心が軽くなるのではないでしょうか。

ここでは、この楽曲MVをチェックしておきましょう。

MVの舞台は、楽曲の中で家を表していた「月」

YUKIの役柄は月に住んでいる「うさぎ」なのではないでしょうか。

月の上で生活している様子がMVでは見られます。

幻想的な雰囲気と穏やかなミディアムバラードがマッチして癒し効果抜群

孤独を感じる夜にそっと寄り添ってくれるはず。

ぜひ、毎日の生活に疲れた時にはこの楽曲を聴いてみてくださいね。

聴くと思わず家に帰りたくなる歌

今回【Home Sweet Home】の歌詞を見て、ホームシックになりそうになった人もいるのでは?

実は他の歌手がリリースした作品にも、聴くと思わず家に帰りたくなるような楽曲がたくさんあります。

最後にその中から2つ抜粋してご紹介。

きっとすべて聴いた後には家族が恋しくなっているはず。

ぜひ、たまには離れて暮らす家族に電話してあげてくださいね。