終わってしまったことは分かっていても別れを受け入れることは容易ではありません。

この後は偽りなく失恋と向き合う行動歌詞になっている所に注目しましょう。

毎日が滞ります

泣いて明け暮れて 一人で閉ざして 連絡も洗濯もたまってる
少し食べなきゃね 外に出なきゃねって 友達からのメッセージ

出典: ラズベリータルト/作詞:片平里菜 作曲:片平里菜,NOKI-T,大和正紘

涙はなかなか止まらないようですね。泣いたまま寝て起きればまた泣く日が続きます。

メールや電話をくれてもそれには反応できないメンタル。心の扉は閉じたままのようです。

返信をしないといけないと思いつつ部屋を見渡せば「たまってる」ものはそれだけではありません。

着替えてそのままの積みあがった洋服たち。

どんなに悲しい思いをしていても日常生活からは逃れられません。

そのまましておけば滞ってしまうものたちはいずれ片付けなければいけないのでしょう。

「美味しいもの食べようよ」「気分転換しない?」の誘いで涙から脱出することはできるのでしょうか。

選択を間違った結果

片平里菜【ラズベリータルト】歌詞の意味を徹底解釈!何を待ち続けていた?タイトルが示す想いを読み解くの画像

ワンピース着ておめかし 背中のチャックが届かない
一人じゃ着られないほど
君がいてくれたらなって 余計に思い出しちゃって これ以上は聞かないで

出典: ラズベリータルト/作詞:片平里菜 作曲:片平里菜,NOKI-T,大和正紘

友達からの誘いで出かける決心をしたようですね。

クローゼットを開けて出したのは、すっぽりとかぶるTシャツやセーターとは違うお出かけ着

気合の入ったオシャレなスタイルで出かければ気持ちも上向きになるはず。

でも選んだアイテムが別れの悲しみをより大きなものにしてしまったようです。

背中にファスナーがあるお気に入りのワンピ。

一緒にオシャレして出かける時はいつもファスナーを上げるのを手伝ってもらったのでしょう。

独りの今はそれを上げることができません。

着ることができない悲しさにプラスして独りになったことを思い知らされたのです。

約束をした友達にはキャンセルの連絡をしたのでしょうか。

別れについて今は何も聞かれたくありません。思いしてまた泣くだけだから…。

悲しみから苦しさへ

片平里菜【ラズベリータルト】歌詞の意味を徹底解釈!何を待ち続けていた?タイトルが示す想いを読み解くの画像

辛い 辛い 辛い 辛い もう戻れない

出典: ラズベリータルト/作詞:片平里菜 作曲:片平里菜,NOKI-T,大和正紘

回らない日常生活、結局ダメにしてしまった友達からの誘い。

メンタルは負のスパイラルに巻き込まれていきます。

悲しみは苦しさへとシフトチェンジしました。

そしてどこに「戻れない」ともがいているのでしょうか。

輝いていた2人・恋をしていた2人・ときめいていたあの日には戻れません。

そして幸せになれると信じていた自分に戻ることができないことが1番の辛さです。

別れたことで悲しみのどん底に落ちるくらい好きだった君。

本当なら今も大好きな君と思いたいのでしょう。

向き合うしかないから

もうね 最低な人生 飲み干して
気が付いたら繰り返した朝 涙で溺れてく 助けてよ
あのね 本当は 永遠信じてた
長い髪は もう切ってみたの
幸せになるため そうしたのよ

出典: ラズベリータルト/作詞:片平里菜 作曲:片平里菜,NOKI-T,大和正紘

ここでもまだ泣いています。泣こうとして泣くのではなく意図せず泣いてしまうのでしょう。

そして流す涙の量の多さを表す歌詞が続きます。

独り過ごす夜はお酒で悲しみを紛らわそうとしたのでしょうか。

終わった恋も涙もお酒と一緒に飲んでしまうことを続けたようです。

でも結果として深い悲しみから逃れることができなかったのでしょう。

溺れてしまうくらいの量になってしまった涙の中で手を伸ばして助けを求めます。

自虐的な行為失恋から立ち直れるのかが心配になってきました。

安心してください。歌詞には失恋を認めた私の姿が描かれています。

突然ヘアースタイルを変えてしまうと「失恋したの?」と突っ込まれますね。

ビジュアルを変えれば心も変えることができるのでしょう。

「待つ」という受け身ではなく自らが動くことで涙を止めたいのです。

思い出にするための味は

片平里菜【ラズベリータルト】歌詞の意味を徹底解釈!何を待ち続けていた?タイトルが示す想いを読み解くの画像

幸せが一転して悲しみにそして苦しんで泣いてと、目まぐるしく歌は展開しました。

そしてこの恋を自分の思い出の1ページにしようと試みます。

ポイントはバランス