「Join us!」を聴いてライブへ
2013年9月4日発表、西野カナの初めてのベスト・アルバム「Love Collection 〜pink〜」。
このアルバムに収録された新録曲「Join us!」の歌詞の意味について迫っていきます。
西野カナの楽曲ですからストレートで分かりやすい歌詞であることは間違いないです。
しかし英語詞がたっぷりありますので必要に応じて和訳を添えてゆきましょう。
彼女のライブはいつも大盛況で多くのファンによって支えられています。
「Join us!」を聴いているとライブ会場にいるようなワクワク感を得られることでしょう。
彼女の真価はライブにこそあるのかもしれません。
難しいことを考えることなく、日常を忘れて楽しめるパーティ。
ライブという宴がもたらす興奮や熱狂に心の底まで浸っていたくなる楽曲です。
歌詞の意味を紐解きながらライブやパーティの興奮をダイレクトに感じられるような記事にします。
それでは実際の歌詞をご覧ください。
今を楽しむために
プレリュードにワクワク
I want to be happy always with you
We just wanna have fun
Yeah!
出典: Join us!/作詞:Kana Nishino DJ Mass(VIVID Neon*) ENVIE 作曲:DJ Mass(VIVID Neon*) Kyoko Osako etsuco
歌い出しです。
さすがの西野カナですから中学生にも分かるだろう簡単な英語でメッセージを届けてくれます。
「あなたといつもハッピーに過ごしたい
楽しみたいね
イエー！」
まだ大人しいプレリュードという感じでこの先にさらにはじめたサウンドが聴けます。
それでも歌詞の方はすぐにそれと分かるパーティ・ソングの趣です。
西野カナの歌詞は分かりやすい雛形に言葉を閉じ込めている傾向があります。
深い意味や裏の解釈などを気にせずに素のままで楽しみたいものです。
エレキ・ギター1本をバックに歌われる短いプレリュードが終わるとビートが効いた曲調に変わります。
先を見ていきましょう。
主催者はズボラ
Hi everybody! Nice to meet you all
I'm from Mie Japan
Now I live in Tokyo
A型なのにズボラな方
魚座生まれだからロマンチスト
好きなことはto listen to music
and I like to sing a song
みんなと今を楽しむこと
yeah yeah yeah yeah
出典: Join us!/作詞:Kana Nishino DJ Mass(VIVID Neon*) ENVIE 作曲:DJ Mass(VIVID Neon*) Kyoko Osako etsuco
パーティの主催者からの最初の挨拶になります。
ベスト・アルバムに収録されているのですからこうした自己紹介は不要なはずなのです。
西野カナはこの辺りに「あえてね」みたいなユーモアを交えます。
「ハイ 皆 ごきげんよう
私は日本の三重県の出身で
今は東京で暮らしているわ」
リスナーがWikipediaで予習済みの内容を誇り高く歌い上げます。
歌い方の軽さが気持ちいい箇所でしょう。
この曲「Join us!」で西野カナは楽しむことを邪魔する要素を徹底的に排除します。
歌い方にある底抜けの明るさや軽さなどがその証明です。
また歌詞の内容も何か深いことを考えなくてはいけないなどという要素はかけらもないでしょう。
血液型や星座での性格診断での自己紹介は日本人ならではのものかもしれません。
こうした占いの域を出ないものに科学的な信憑性はかけらもないのですが娯楽として享受されています。
血液型での性格診断ではA型は何ごとにも几帳面だとされるでしょう。
その点で西野カナはズボラだと自己紹介します。
几帳面な人が開くパーティは粗相ができない怖さで緊張しそうです。
パーティの主催者はズボラなくらいで丁度いいのでしょう。
魚座生まれだとロマンチストなのかはあまりピンときません。
当たり前ですがA型の人も魚座の人も様々な性格の人で満ちあふれています。
しかしパーティの主催者がロマンチストであると聴くと少しワクワクしませんでしょうか。
このパーティでどんなことが生まれるのかびっくりな仕掛けを用意していてくれそうでしょう。
趣味は音楽鑑賞と歌うこと。
まあ、西野カナの等身大の姿を歌っています。
こんな私と今宵のパーティを楽しみたい人よ集まれと歌っているようです。
一緒に楽しみたい
ライブはダンスパーティ
I want to be happy always with you
That's right
We just wanna have fun
Yeah!!
さぁ みんな Join us! 始めようParty Time
alright alright alright yeah yeah yeah
Everybody get down! 今日はこれから
alright alright alright yeah yeah yeah yeah yeah
出典: Join us!/作詞:Kana Nishino DJ Mass(VIVID Neon*) ENVIE 作曲:DJ Mass(VIVID Neon*) Kyoko Osako etsuco
歌い出しの歌詞を繰り返してからサビへと向かいます。
歌い出し同様の英語詞になりますので訳出は割愛しましょう。
サビではすぐにタイトルを回収します。
「Join us!」とは一緒に楽しもうくらいの意味です。
万事絶好調でパーティタイムになります。
意味よりもノリが優先された歌詞になっていますのでフィーリングで受け止めることが大事です。
「get down」は直訳とスラングではまったく違った意味になります。
ここでは降りるなどの意味ではなく、スラングの方で解釈しましょう。
ダンスするや楽しむといった意味になります。
皆で踊ることを期待しているのですからパーティといってもダンスパーティでしょう。
西野カナにとってのダンスパーティといえば彼女自身のライブになります。
日頃のストレスを発散したい
週末のパーティ文化が根付いている欧米とは違い、日本社会はまだまだパーティに関しては奥手です。
しかしアーティストのライブ会場が大きなダンスパーティになっています。
もっと普段の日常生活からパーティを楽しみたいものです。
パーティを楽しむ習慣がある人を「パリピ」などと若干蔑むようでは先が思いやられます。
日常生活から解放されてその日を楽しむ習慣を持った方がストレス社会を逃れられるはずです。
今の「パリピ」の中には他人の迷惑を顧みない人もいるのでその点で嫌われるのは分かります。
しかしパーティの効用まで否定していしまったら人間らしい生活は遠のくでしょう。
人間存在は太古から祝祭とともに生きてみたのですから。
社会常識と節度を持ってパーティを楽しむ権利は誰にも阻害されたくありません。
もっと自由にフランクにパーティを楽しめる成熟した社会を望みます。
「Join us!」を聴いて西野カナのライブに足を運んで日頃のストレスを発散すること。
音楽を聴きに行くだけではない、それ以上の付加価値が西野カナのライブにはあります。
このパーティを一緒に楽しみましょう。
