4thシングル【ソンナコトナイヨ】に収録
今回紹介する【ナゼー】は日向坂46の4thシングル【ソンナコトナイヨ】のカップリング曲になります。
日向坂46の主演ドラマである【DASADA】に起用されたことでも注目を浴びました。
日向坂46の楽曲の中で、【ナゼー】のような哲学的なテーマを持ったものは非常に珍しいです。
4thシングルまでの日向坂46の楽曲は、恋愛系や応援系が中心でした。
【ナゼー】では人生の中に溢れている疑問を題材に歌われています。
カップリング曲とは思えないほど、テーマやコンセプトに力が入っているのです。
歌詞の内容は「共感」ではなく「啓発」を意識して作られています。
歌詞の内容を理解すれば、人生の生き方を考え直すきっかけになるでしょう。
さっそく歌詞の解釈を進めていきます。
1番の歌詞を徹底解釈
「なぜ?」がテーマ
ナゼー ナゼー
時々 現れる
ナゼー ナゼー
ハテナのあのサイン
(何のために点滅するのか?)
ふいに浮かぶよ
出典: ナゼー/作詞:秋元康 作曲:小山雅弘
イントロは無く、サビの歌唱から曲は始まります。
「なぜ?」という無意識に働く心理に、さらに「なぜ?」と問いかける哲学的な疑問がテーマです。
どうして人は疑問を抱くのか、その答えを探している詞になります。
Blinking lights I see
Why does it shine?
出典: ナゼー/作詞:秋元康 作曲:小山雅弘
間奏の部分で歌われている英詞です。
日本語に訳すと「点滅する光。なぜ輝くの?」となります。
先ほどの詞と同様に、なぜ人は疑問を抱くのかという意味も持った内容です。
何かが閃いたとき、頭の上に電球が浮かぶシーンを漫画などで見たことがあると思います。
そんなシーンを連想させるいい回しです。
楽しく生きたい
このまま 何も考えずに
ずっと笑いながら
楽しく生きられたら
どんなにしあわせだろう
出典: ナゼー/作詞:秋元康 作曲:小山雅弘
振り返る過去が無い子供のように、ただ笑って日々を過ごしたいという気持ちが感じ取れます。
しかし、考えることを止めることが本当に幸せなのでしょうか?
その答えもまた哲学的であり、実際には確かめようがない疑問です。
知識欲という言葉がある通り、人間は考えながら楽しみを見出していく生き物でもあります。
それと同時に、考えることが大変だという思いがあるのも事実です。
そんな矛盾の中で生まれた疑問がこの詞には綴られています。
夢と現実
夢を夢を見たいだけさ
自分の意思で瞼(まぶた)を閉じて
明日へ明日へ歩いたって
現実が邪魔をするんだ
出典: ナゼー/作詞:秋元康 作曲:小山雅弘
自由に夢を描いて、その通りの明日になることを誰もが願っています。
しかし、現実はそう都合よくはいきません。
どうして思い通りの明日にならないのでしょう。
この詞からもまた、疑問が生まれるのです。
Aメロの歌詞と同様、「人生」という大きな題材にスポットを当て、それに対する疑問が歌詞に反映されています。
自然に目を向ける
ナゼー ナゼー
花は咲くのだろう
ナゼー ナゼー
きっと理由がある
(忘れそうな一番 大事なこと)
変わることは美しい
ナゼー ナゼー
蝶は飛ぶのだろう
ナゼー ナゼー
自然の摂理の中に
答えはあるんだ
(すべて)
当たり前になっちゃいけない
出典: ナゼー/作詞:秋元康 作曲:小山雅弘