「人に聴かせられないようなダサイ曲」?

大ヒット曲【浮世CROSSING】カップリング曲

UVERworld【energy】歌詞を解説!地球の未来を歌ってる?みんなで一緒にエコライフしよう!の画像

今回ご紹介するのは「浮世CROSSING」のカップリング曲、【energy】。

この楽曲にはUVERworldのほとんどの作詞を担当するTAKUYA∞の一風変わった思考が大きく関係しています。

TAKUYA∞の趣味が「人に聴かせられないような、ダサイ曲を作る」であり、今曲はその趣味を元に作曲された曲である。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/浮世CROSSING

一般的に歌詞はスタイリッシュにかっこよくまとめたいもの。

バンドであればなおさらの話です。

しかしこの概念に囚われないのが一段と魅力的

UVERworldの他の曲にも同じようなスタンスで書かれた歌詞がいつくか存在します。

そしてまさにその趣味の代表的な楽曲となっているのが今作、【energy】なのです。

ライブでも楽しめる楽曲

【energy】は3rdアルバム「PROGLUTION」にアルバムバージョンが収録されています。

曲名が大文字表記になることに加えアレンジもマイナーチェンジ。

ライブではアルバムバージョンが披露されることが多い人気の定番曲です。

この曲といったらタオルを振り回すのが恒例

TAKUYA∞のヴォーカルとの掛け合いもアツく、コーラスを一丸となって全力で楽しみ一体感に包み込まれます。

普段耳にするだけでも高揚感を覚える楽曲でもありますね。

そんな話題性に富んだ【energy】、エネルギーを意味する言葉です。

「ハイブリットカーに乗りたい」という歌詞に込められた意味も考察していきます。

爆音の地獄絵図

UVERworld【energy】歌詞を解説!地球の未来を歌ってる?みんなで一緒にエコライフしよう!の画像

give me...
モンスター2トン超 爆音 アメ車で(eco life...)
V6 4300ccの(eco life...)
地球のレースのカーテンオゾン層破壊王(eco life...)
掃き溜めCO2 地獄絵図そこまで(eco life)

出典: energy/作詞:TAKUYA∞ 作曲:TAKUYA∞

冒頭に描かれるのは爆音と共に排ガスを大量にまき散らしながら進む大型のアメ車。

いかついアメ車には高級感もありそれを乗りこなす姿にはクールさも感じてしまいます。

バンドの奏でる重厚なサウンドに見合った描写にも聴こえますが、その先に待つのはボロボロに破壊された世界

もう地獄は直前まで迫っているのです。

どうしましょうか?この状況を

what shall I do? 無計画walker
what shall I do? 無限大の資源だろ?
what shall I do? 馬鹿の象徴
what shall I do? Do you know it?

出典: energy/作詞:TAKUYA∞ 作曲:TAKUYA∞

無計画に破壊されていく地球。

まるで永久に枯渇することがないかのように人間はどんどん資源を貪っていきます。

後先を考えていないのか、どうにでもなると思っているのか。

はたまた自分たちは被害を被ることがないと思っているのか、いずれにせよとても利口な選択とはいえないでしょう。

この状況をどうすべきなのかが問いかけられます。

むしろ自分たちの直面する問題を認識しているのかどうかも提示されているようです。

失われていく未来

明日には季節が無くなる
過去が取り戻せない
そして明後日は来ない

あぁ 誰もが未来の子供を犠牲にしようとは思いはしないけど
あぁ 気温65℃の未来じゃ子供はきっと夢も見ないだろう

出典: energy/作詞:TAKUYA∞ 作曲:TAKUYA∞

UVERworldらしい美しくも繊細で意思を感じるメロディーラインから伝わってくるのは憂い。

急速に進む温暖化の影響で移り行く四季を感じられることも少なくなってきた現代。

自然を破壊して失ったものはもう元には戻りません。

その代償を背負うのは未来を生きる子供たちです。

もちろん誰も望んで未来を奪おうとしているわけではありません。

ただ時代と共に進化した便利な暮らしを普通に送っているだけなのです。

しかしこのまま温暖化が進み続け、いまよりもっと気温の上昇が激しさを増すとしたら...。

きっと生きていくだけで精いっぱいの日々になってしまうでしょう。

いまですら真夏日のニュースでは「命に危険な暑さ」というフレーズを頻繁に耳にするようになりました。

数年前までそんなことはなかったはずです。

恐ろしい勢いで地球上の気温は上昇し、近い将来には気温30℃が涼しいと感じる世界になっている可能性も大いにあります。

外に出るだけで生命の危機に脅かされるのなら、人類は灼熱の太陽を避けるように地下で生活しなければならないかもしれません。

そんな世界を生きていかなければならない子供たち。

いまを生きる私たちよりも過酷な状況での生活を強いられることは確かです。

その状況で果たして夢を描くことなんてできるのでしょうか。

悪夢しか思い描けないような時代になってしまうのではないでしょうか。

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