楽曲のコンセプト

2人でしか再生できない楽曲?

【Not Enough】は2020年7月1日にアルバムとしてリリースされました。

しかし、その前から特設サイトで限定公開されていたのです。

サイト名は「ふたりで聴くSHE'S

これは【Not Enough】のためだけに作成された特設サイトです。

同サイトは2020年6月15日から、6月30日までの限定公開となりました。

同サイトでは【Not Enough】を「ある条件付き」で聴くことができます。

その条件とは、「2人で聴くこと」

他に類を見ない、「2人でしか聴けない楽曲なのです。

恋人、家族、友達。

一緒に聴くのは誰でも構いません。

同曲は人と人とのつながりの大切さを表現した楽曲です。

またお互いに補い合うことの大切さも、歌詞で表現されています。

2人で聴けば、改めて絆や愛情が深まることでしょう。

優しい雰囲気の歌詞にきっと心も穏やかになります。

「そんな楽曲だからこそ、聴くときも誰かと一緒に。」

同曲はそんなSHE'Sの遊び心が詰まった楽曲といえます。

人と人との繋がりを描いた楽曲

同曲は、人と人との繋がりを描いているのが特徴的です。

歌詞は主人公が誰かに語り掛けるような調子で紡がれていきます。

「僕」と自称する男性が、「君」と呼ぶ誰かに語り掛けるのです。

聴いているうちに、どこか自分に語り掛けられているような気分になります。

また、ここで歌われるのは「愛」や「繋がり」

普段何気なく紡いでいる、他人との関係を改めて実感できる歌詞です。

身近にいる人の大切さを感じることができます。

また、自分が普段どれだけ人に助けられているかを考える機会にもなるでしょう。

冒頭の歌詞

英語詞の和訳

It's like a miracle and wonder
You say many times over
Not jokingly but seriously

出典: Not Enough/作詞:井上竜馬 作曲:井上竜馬

冒頭の歌詞はこのような英文で始まっています。

まずはこの英語を和訳してみましょう。

それは奇跡のようで とても不思議なことだね
君は何度もいう
冗談じゃなく 真剣な様子で

出典: Not Enough/作詞:井上竜馬 作曲:井上竜馬

主人公は何かある事に対して、不思議に思っているようです。

それが何かは今この段階では分かりません。

そしてもう1人の登場人物がいることが分かります。

その人は何度も、真剣に主人公に話しかけているようです。

その内容についても、今この段階では分かりません。

ひとまず、同曲には2人の登場人物がいることが分かりました。

そして2人は頻繁に会話をし、親密な関係であると読み取れます。

主人公は男性、もう1人はその恋人、といったところでしょうか。

逆でも考えることができますね。

ただし後半の歌詞で「僕」という一人称が登場します。

このことから、主人公が男性側だと考えるのが自然でしょう。

思いやる2人

負担かけてばかりって
耳を貸さないけど
君の思い過ごしさ

出典: Not Enough/作詞:井上竜馬 作曲:井上竜馬

続きの歌詞を見てみましょう。

相手が何と言ったか、ここで分かります。

彼女が何度も述べるのは、「彼への心配」です。

「自分ばかりが彼に寄りかかっていないだろうか…。」

こういった気持ちから出た言葉でしょう。

彼女はいつも主人公を頼っていると考えられます。

頼っていればこそ、自分がそれをきちんと返せているか不安になるものです。

しかしそんな彼女の不安に対して、主人公は全くそうは思っていない様子

「勘違いだよ」といった趣旨の歌詞があります。

つまり彼女の心配は、とりこし苦労だということですね。

少なくとも、主人公は彼女を負担には感じていません

しかしそういっても、聞く耳を持たない彼女。

「そう言って彼は、自分のことをフォローしてくれているだけだ。」

そう感じているのかもしれませんね。

彼の心配をする彼女。

そして彼女を暖かく包み込む主人公。

非常に仲睦まじい2人の様子が描かれています。

主人公の考え方

相手に助けてもらうのは悪いことじゃない