【One】とはどんな曲?
アニメ「メジャーセカンド」のエンディングテーマに起用
爽やかなメロディと透き通ったような美しい声が印象的な4人組ロックバンド【SHE’S】。
「歓びの陽」や「Over You」など1度聞いたら耳に残るような楽曲が人気の理由です。
そんな彼らが2020年5月13日に自身の4作目となるアルバム「Tragicomedy」をリリースしました。
その中に収録されている楽曲が今回歌詞の意味を解釈していく【One】です。
この楽曲はNHKで放送されたアニメ「メジャーセカンド」のエンディングテーマとして書き下ろされた楽曲。
今を愛おしく思える理由とは一体何なのか。
歌詞に登場する「君」との関係性もみながら、読み解いていきたいと思います。
タイトルから読み取れること
タイトルは【One】。これは「1」という意味です。
この「1」がこの楽曲を読み解く上でのキーワードになっていきます。
人生はたった1回のきっかけで変化していくもの。
それは良い方にも悪い方にも、たった少しのきっかけで変わってしまうのです。
1という一見小さくて、力のなさそうな数字。
しかしその数字も人生においては、「0」と「1」では全く違ってくるのです。
毎日「1」を積み重ねているのと、毎日「0」では時が経った時に、大きな差となります。
この楽曲を読み解くと「1」の大切さがみえてきました。
これから歌詞を少しづつ見ながら、解釈していきたいと思います。
主人公の考え方
落ち込んでいる時間はもったいない
息をするように 躓く日々に
エンドゲーム 腐っていたって
出典: One/作詞:井上竜馬 作曲:井上竜馬
毎日の日々の中には、上手くいかないことも多いでしょう。
しかしその度に、落ち込んでしまってはいけないのだと読み取ることができます。
上手くいかないことに、苛立ちや諦めを抱いてしまい、どんどん良くない方へ落ちていってしまう。
そんな日々に終止符を打とうと彼らは歌っているのです。
落ち込んでそのまま人間がダメになってしまったらもったいないともいっています。
失敗続きでもそれはみんなも同じ。
みんな影で努力して乗り越えてきているのです。
この歌詞では失敗にクヨクヨしている時間なんてないのだと気づかされました。
信じる人にこそ光は射す
雲の上から 希望は降らない
期待さえもしなくなった僕に
出典: One/作詞:井上竜馬 作曲:井上竜馬
この歌詞が表現しているのは、心にモヤがかかっていたら良いことなんて起こらないということでしょう。
自分の未来に期待も希望も抱けなくなり、全てを諦め絶望してしまっている。
そのような状態では明るく輝かしい未来なんて待ってはいないのです。
輝かしい未来は、自分を信じ、夢を望んで、本気でぶつかっている人のもとに訪れるのだと歌っています。
この歌詞からは努力をすることの大事さと、自分の信念を誇りに持つことの大切さを感じ取ることができました。
変化することができた理由
大切な人との出会い
伸ばしたその腕が
導いてくれたんだ
ただ一つしかない道で
ただ一人の君に会えた
出典: One/作詞:井上竜馬 作曲:井上竜馬
主人公が考えを正せたのはある人のおかげだったのです。
どんな人物であるかはここでは明確には描かれていません。
ですがおそらく自分よりも努力家で、自信と希望に溢れたキラキラした目をしていたことは間違いないでしょう。
そんな人に巡り会えたことが主人公をさらに成長させるきっかけになったのです。
他の誰でもないたった1人のその人だからこそ、感化され、刺激をもらうことができました。
そしてそのたった1つの出会いから、大きな変化に変わっていくこともあるのです。
主人公が今まで出会った人の中でもその人だけが、自分の迷いや悩みを払拭してくれたのだと読み取れました。