恋に迷走する気持ちを歌った1曲「逆様ブリッジ」を紹介
インパクトのあるタイトルが物語るのは?
楽曲を聴く以前に興味をそそられるそのタイトル。
「逆様ブリッジ」とは一体何を表しているのでしょうか?
これは恐らく水面に映る橋のことだと思われます。
鏡と同じで、映し出された橋は逆さまに映りますよね。
そして曲の内容は迷走する恋心を歌ったもの。
川に映し出された橋を眺めながら思惑を巡らす主人公。
その逆さまに吊るされたかのような、宙ぶらりんの心情を描いているのではないでしょうか。
「荒川アンダー ザ ブリッジ」のエンディングテーマに
『荒川アンダー ザ ブリッジ』(あらかわアンダー ザ ブリッジ)は、中村光による日本の漫画作品。
テレビ東京ほかで2010年4月から6月までテレビアニメ第1期、同年10月から12月までテレビアニメ第2期がそれぞれ放送された。また、TBS系列で2011年7月から9月まで実写ドラマが放送され、その映画版が2012年2月に公開された。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/荒川アンダー_ザ_ブリッジ
奇想天外なストーリーが興味深く、人気を呼んでいるのでしょうね!
物語の主人公はエリートで勝ち組の人生を歩んでいた一人の男性。
彼はひょんなことから、自称金星人のホームレスと橋の下で暮らすことになってしまいます。
そんな一風変わった内容ですが、この話はなんとラブストーリーです。
エリートとホームレスの恋。
興味をそそられますね!
タイアップ職人ぶりを発揮
スネオヘアーは「エンディング作家」の異名を持つぐらい様々な作品のオファーを受けています。
そして今回も例に違わずエンディングテーマ。
その内容もやはり「このアニメのために作られたんだな」と感じさせられるものです。
エリートの主人公がホームレスと恋をする。
いかにも困惑してしまうような状況です。
迷走してしまう心情の中で見つけた答えがこの曲の中には示されています。
「逆様ブリッジ」はこんな曲
「逆様ブリッジ」はなんと1番しかないという斬新な構成になっています。
しかし収録時間は3分41秒とポピュラーの楽曲としては短いわけではありません。
その内容も非常に濃密なもので、1番だけで成立するのも納得できます。
メロを経てサビに入ったとき「そのまま行ききって欲しい」という感覚になるのも事実。
そしてそれに応えてくれるような展開。
気持ちのいい1曲になっていますよ!
ストップ&ゴーのAメロ
まずはAメロに注目してみてください。
表現するなら「ストップ&ゴー」といった感じでしょうか。
休符を活かしたプレイと後半の走り出すビートとの緩急がなんとも心地良いですね。
歌もこれに合わせた途切れ途切れのメロディを見せています。
そんな中、同じ調子で繰り返されるカッティングギターもこのアプローチを引き立てる肝。
繊細に練られたアレンジはまさに職人技ですね。
唐突な始まり、叫びにも似た幕引き
曲の始まり方にもインパクトがありますね。
サビから始まる曲というのは数多く存在しますが「逆様ブリッジ」のそれはいかにも唐突。
呆気にとられながらも、切ないメロディに引き込まれます。
始まり方も良いんですが、終わり方も沁みるものになっていますよ!
終わりを飾るCメロでは叫びにも似た高ぶりを見せています。
その様子からは、底から湧き出てくるような切実な想いが伝わってくるようです。