10年目唯一のシングル「slow dance」

2012年はスネオヘアーがデビュー10周年を飾った年。

しかし活動内容にこれといって特別感はなかった模様です。

作品のリリースもシングルが1枚、ミニアルバム1枚、自身主演の映画のサウンドトラックが1枚。

例年と変わらないペースでの活動を見せています。

「いいライブをやりたい、いい曲を書きたいの積み重ねで10年」

10年という数字を目の当たりにして、彼はそんなことを語っていました。

「自分は10年も頑張って来たんだ」と浮ついた様子を見せずに、真摯に音楽に向き合うその姿。

そんな彼だからこそ、マイペースに息の長い活動を続けていけるのでしょう!

「slow dance」で魅せるエンディング作家節

【slow dance/スネオヘアー】デビュー10周年曲の歌詞を紐解く♪「好きっていいなよ。」ED曲の画像

スネオヘアー映画にしてもアニメにしても、エンディング曲のオファーが目立ちます。

今回紹介する「slow dance」も例外なく人気アニメのエンディング曲として起用されました。

エンディングというと、エンドロールとともに余韻に浸る時間を彩るもの。

作品を観終わっての様々な思いが浮かんでくる特別な時間です。

スネオヘアーがエンディングのオファーを多く受ける理由は、きっとその楽曲からも感じられるでしょう。

今回は2012年に唯一リリースされたシングル「slow dance」からその魅力を探っていきます!

人気アニメ「好きっていいなよ。」のエンディングテーマに

【slow dance/スネオヘアー】デビュー10周年曲の歌詞を紐解く♪「好きっていいなよ。」ED曲の画像

2012年10月から12月にかけて放送されたアニメ「好きっていいなよ。」。

「slow dance」はこのアニメのエンディングテーマに起用されました。

ここでこのアニメについても少し触れておきましょう。

『好きっていいなよ。』(すきっていいなよ)は、葉月かなえによる日本の漫画作品。通称「好きなよ。」。『デザート』(講談社)にて連載中。単行本は全18巻が刊行中。累計発行部数は2014年時点で講談社史上最速の100万部超え、また11巻発売前の時点で500万部目前。2012年10月から12月までテレビアニメが放送された。2014年7月に実写映画化された。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/好きっていいなよ。

漫画が原作のアニメですね。

売上も500万部、実写映画化もされていることからその人気が伺えます。

ストーリーもいわゆる少女漫画とは少し変わっていて惹かれるものがありますよ。

主人公はある事件をきっかけに心を閉ざしてしまった女の子。

その主人公と、誤って回し蹴りを入れてしまったことがきっかけで接近した男子との恋を描くというもの。

陰のある主人公の設定と、恋の相手との意外な出逢いが興味をそそります。

興味のある方は公式サイトも覗いてみてはいかがでしょうか!

オリジナルアニメーションDVD付き『好きっていいなよ。』11巻限定版2013年夏頃発売予定!

タイアップに対する想い

「slow dance」は原作のイメージを大切に「わかりやすくテンポ感のある曲」を意識したとのこと。

 スネオヘアーこと渡辺健二は、タイアップに対する想いもたびたび語っています。

「作品の作風を変えてしまうようなビジネスライクなタイアップはしたくない」

そう口にする様子からは彼が「エンディング作家」と呼ばれる所以を感じさせられますね。

作品のタイアップはアーティストの名を広げるきっかけです。

しかしそれが目的になってしまうことには違和感を覚えます。

タイアップは飽くまでも作品をより良くするためのもの。

10周年のくだりと同じく、浮ついた様子を一切見せない彼には好感を覚えますね!

「slow dance」から垣間見るメロディセンス

「slow dance」を聴いて感じるのは、とにかくメロディが秀逸だということです。

渡辺健二いわく「10代のときにしか感じられないピュアさや、甘酸っぱさ」を表現したかったとのこと。

その言葉の通り、なんとも言えない歯がゆさのようなものが伝わってきますよ。

ここからその楽曲内容を紐解いていきましょう!

イントロ、Aメロ

疾走感のあるビートに、微かに哀愁を感じさせるギターフレーズを乗せたイントロ。

悲しすぎないのがポイントでしょうか。

悲しいけど明るく振る舞っている。

そんなイメージが伝わってきます。

Aメロが始まると聴こえてくるけだるい歌声。

その声質も相まってどこか陰りのある印象を受けます。

Bメロ、サビ