僕ら
馬鹿になって 宙を舞って
今だけは忘れてラッタッタ(ラッタッタ)
踊りあかそう この夜を沸かそう
涙はほいっ して 眠らないように

嘘になって しまわぬように
僕じゃない僕にもラッタッタ(ラッタッタ) 
最低で憂鬱な日々でさえ
君となら僕は明かしてみたい

出典: ナンセンス文学 /作詞:Eve 作曲:Eve

”僕ら”が一緒に手を取り合って夜の街を踊りながら疾走する様子が思い浮かびます。

行き交う人々やネオンをぐるぐると見上げながら、そこには一抹の微笑が生まれているのでしょうか。

そして、最後に出てくる”君”

僕が”君”を強く求めているのは間違いなさそうです。

ホントの僕なんてないよ


ほらほらそこのお嬢さん 今更臆病になって
ぬりつぶされてしまった 黒く深く灰になって
ドキドキドキ 背徳感
待ってだって なんて冗談
嘘ばかりなアンタにXXX

「ホントの僕はいないんだって
自分”らしく”なんて無いんだって
あなたとアナタが僕のことをこうだって
それぞれ思うことがあるでしょう
どれも違う 正解なんてないよ」
なんて馬鹿にされてしまうだろな

出典: ナンセンス文学 /作詞:Eve 作曲:Eve

ここで出てくるお嬢さんとは”君”のことでしょうか。

僕にとっての救世主だった”君”さえも、黒く塗りつぶされていっていき……。

×××のところで画が混乱するところが、心の蝕み(むしばみ)を映し出していますね。

なんとか殻を破ろうとする僕らだけど、そこにほんとに答えあるのかい?と疑念と諦めにかられているようです。

最終兵器

愛を知って 傷つけあって
それでも僕らはラッタッタ(ラッタッタ)
想い明かそう この夜を明かそう
涙はほいっして 眠らないように

今日も僕は 歌を唄って
僕じゃない僕にもラッタッタ(ラッタッタ)
最終兵器を忍ばせて
余裕ぶった君が嗤っていた

出典: ナンセンス文学 /作詞:Eve 作曲:Eve

それでも僕らは踊り疾走していきます。

どんな僕でも、どんな答えがあったとしても、そんな僕を見て嗤う(わらう)”君”がまだいるんだから、と。

そして、そこにいたのは「最終兵器」を忍ばせる君。

さて、最終兵器とは一体なんなのでしょうか…。

はじまり

感情的にはならない 今更恐怖はないな
研ぎ澄んだ言の刃 何1つ無駄はないな

ドクドクドク ハイテンション
吸って吸って 吐き出して
へそまがりなアンタにはもう飽き飽きだ

出典: ナンセンス文学 /作詞:Eve 作曲:Eve

この歌詞に入る前、間奏部分の映像で”黒ずくめの男”が僕のから何かを引っ張り出しました。

そして、頭ん中をパックリ開いて本らしきもの…そぅきっと文学ですね、それを詰め込んでいきます。

最後に、引っ張りだした”心”を詰め込むのを忘れずに。

きっと、これが「最終兵器」だったんだと確信させられるのです。

私は、ここの部分がとても好きで何度もみてしまいます。

脱皮

真昼のランデブー ビビディバビデブー
孤独の愛を 注いであげましょう
魔法も 解けて 枯れる前に
生まれ変わりましょう

出典: ナンセンス文学 /作詞:Eve /作曲:Eve

ついに臆病でへそまがりな”アンタ”は”君”によって”僕”になるのです。

なんだか、人称ばかりの解釈で混乱してしまったらスミマセン!

この歌には映像からもわかるように主に3人の人物が出てきます。

「僕」「アンタ」「君」。

私は、これらを全て「僕」だと解釈しました。

僕の中に潜む「アンタ」、僕が望む「君」

それらが全て結びついたのが、このあたりの歌詞から感じ取れます。

ラストはやっぱり踊り明かそう

僕ら
馬鹿になって 宙を舞って
今だけは忘れてラッタッタ(ラッタッタ)
踊りあかそう この夜を沸かそう
涙はほいっ して 眠らないように

嘘になって しまわぬように
僕じゃない僕にもラッタッタ(ラッタッタ)
絶対的ナンセンスな事でさえ
君になら僕は任せてみたい

出典: ナンセンス文学 /作詞:Eve 作曲:Eve

”絶対的ナンセンスな事でさえ君になら僕は任せてみたい”。

この部分がこの歌全体をくるりと包み込むように、僕の変化とともに歌と映像が終わります。

不思議な余韻とクセのある細かい描写……、中毒性があるといわれるのも確かに納得です。

収録アルバムについて