SALU【LIGHTS】歌詞を徹底解説！光を目指して先に進むしかない！未来へ不安を抱いているあなたへ

すべての人の未来に、希望の光が射している。

SALUの『LIGHTS』は、そう言って傷付いた人の心をそっと包みこんでくれる曲です。

どうしようもならない現実に、やるせない思いを抱いている人。

辛い過去に囚われて、前に進めずにいる人。

傷を抱えたすべての人の胸に、SALUの言葉が優しく響くことでしょう。

今は苦しくても、この先にはきっと素晴らしい未来が待っている。

心が痛むときにこそ、そう信じてみませんか？

信じる者のもとには、いつか必ず幸福が訪れます。

光はすべての人に平等に与えられる。

疑う気持ちを捨て、未来への期待に身をゆだねましょう。

そうすることで、重かった心が少しは軽くなるはずです。

歌詞の解説に入る前に、『LIGHTS』のMVについて紹介します。

SALUも登場するこのMVは、非常にメッセージ性の強い作品と言えるでしょう。

視聴者の想像を掻き立てる演出と編集。

MVに登場するこの人々は、いったいどんな人生を送っているのだろう？

ぜひそんな想像を膨らませながら、MVを鑑賞してみてください。

白い砂漠でSALUが見つけたカメラ。

そのカメラを通して、いろいろな人の人生の一部分が見えてきます。

ある人は家族の写真を床に叩きつけていたり、またある人は子供を抱いて泣いていたり……。

血を流していたり、ナイフを突きつけていたりと、少し過激な映像もありますね。

細切れで流されるこれらの映像は、様々な絶望を表現しているのではないでしょうか？

なかには少女たちが戯れている、微笑ましい映像もありますが、凄惨な映像の方が圧倒的に多い。

幸福そうなシーンを交ぜることで、絶望をより色濃いものにしているのかもしれません。

1人1人が違う絶望を抱えていて、それを誰も救うことができない。

『LIGHTS』というタイトルでありながら、MVの世界観は暗いものになっています。

だからこそ、光について歌われている歌詞が際立って聴こえるのでしょう。

光は暗闇の中でこそ強い存在感を示すもの。

SALUが歌っている光とは、本当の絶望を知っている人にだけ見える、小さな希望のことなのだと思われます。

カメラを通して見える世界とは対照的に、SALUがいる場所には何もありません。

広大な砂漠には植物もなく、SALU以外に人の気配もない。

こうした対照的な世界を描くことで、光を与える側と与えられる側の区別をはっきりさせているのでしょう。

SALUは音楽を通して人々に光を与え、絶望の中にいる人々は光が与えられる日を信じて待っている。

そしてMVは、SALUが身につけていたネックレスが砂漠に埋まっている映像で締めくくられます。

いったいSALUは、どこへ消えてしまったのでしょう？

また別の世界へと、光を届けに向かったのでしょうか？

SALUのいる白い砂漠は、確かに何もありませんが、全体が光に包まれているようにも見えます。

カメラを通して見える世界が現実で、SALUのいる世界は、現実から遠く離れた場所にあるのかもしれませんね。

MVでより強く光の存在を感じられたところで、ここからは歌詞について徹底解説していきます。

まず、光を求めるときというのは、どんなときか？

きっと暗闇の中で、進むべき道を見失っているときではないでしょうか。

逆に進むべき道がしっかりと照らされているときは、光の存在をあまり強くは感じないものです。

この曲の歌詞は、未来に不安を抱いている人の胸を打つ、そんな力を持っています。

道路の上に連なっている車のライト。

それが、1本の綱のように見える。

ここの歌詞だけで、都会の夜の風景が頭の中に浮かんできます。

様々な人が行き交う街。

そこには人の数の分だけ、幸福や不幸が存在していることでしょう。

雑踏の中で、迷子になってしまった人もいるかもしれません。

行く先を見失った人にとって、連なる車のライトは、きっと自分を導く一筋の光に見えたはず。

吸い寄せられるように、道路へと近づいていく人影。

それを想像すると、なんだか背筋が寒くなりますね。