ひび割れた世界でも護りたい
君が 君が ここにいるから
誰かの過ちが 優しい君を
揶揄ったなら 消してあげるよ
僕には君がいればいい 君には僕がいればいい
出典: ひび割れた世界/作詞:小倉しんこう 作曲:小倉しんこう
どんな劣悪な環境(ひび割れた世界)でも君の事を護りたい。
ちなみにこの“護りたい”という表記、物理的な防衛を指す言葉であって、“守りたい”に比べると若干強めに感じれます。
読んでいくと分かりますが、ここのブロックは先程よりもキツい言葉選びとなっています。
大切な人を揶揄(からか)ったら、その“過ち”を僕が消してあげる。
今までの歌詞に比べると、主人公の狂気が大分浮き彫りになってきたといえますね。
僕には君だけいればそれでいいんだ。同じように君には僕だけいればいい。
相手を歪んだ愛情で縛る…というより支配するかのような歌詞が印象的です。
君がいれば何もいらない
なんて綺麗な世界だ なんて綺麗な世界だ
もう何もいらないよ もう何もいらないよ
邪魔なものばっかりだ 嗚呼 いらないものばっかりだ
君がいればいい
其れだけの世界だ
其れだけの世界だ
継接ぎだらけの幸せでもいい
ずっと ずっと 二人このまま
出典: ひび割れた世界/作詞:小倉しんこう 作曲:小倉しんこう
“なんて綺麗な世界だ”。壊れてしまっているこの世の中への皮肉ですかね。
大切な君という存在が傍にいれば、もう何もいらない。
ここまでくると、“病んでいる”以外に形容しようがありません。
病的なまでに相手を想う心が極まっている感じです。
疑心や欺瞞に満ちた継接(つぎは)ぎだらけの“幸せ”。
そんな硝子細工のような脆い世界でも君といるだけで満足なんだ。
そして最初のサビを繰り返す形で、「ひび割れた世界」の物語は終わりを迎えます。
まとめ
いかがでしたか?
「限界団地」。“団地”という前時代的な舞台で引き起こされる狂気のストーリー。
そんな世界観にマッチした本作「ひび割れた世界」の魅力が、この記事で伝わっていただけたら幸いです。
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