高橋優『BEAUTIFUL』の歌詞に込められた意味とは？前向きになれるアルバム収録の名曲！

誰にだって、例えば初めて言葉を話せた時、立ち上がった時、歩き出した時とその度に喜んでくれる誰かや、嬉しい時、悲しい時に分かち合った人、支えてくれた人がいたはずです。

そして、そんな人たちは大人になるうちにそれがだんだん見えなくなってしまいがちですが、もう会うことができなくても、今は離れていても、本当はそんな人たちは変わらずに「微笑みながら君を見守って」いるということをこの歌詞では歌っているのでしょう。

まっすぐに歩みを進め、だんだんと伸びていく足跡に、だんだん「追いつくようにそして寄り添うように」足跡が増えて言って、いつのまにか周りには人生を共にしている人たちがたくさんいる。

そして、その中に自分もいるんだと「君」に「僕」が語りかけている歌詞ですが、聴いている私たちも「君」に感情移入して、一人じゃないと勇気をもらえるような歌詞ですね。

一人で抱え込んでいる「君」へ、淋しかったこと、辛かったことを察した上で、結果がどうであれ、「ここまで来れたことが素晴らしい」と、人生の意味を認めてくれるような歌詞ですね。

生きている中で、一生懸命頑張っても、もう取り返せないと思うような失敗をしてしまったり、こんなことさえしなければと後悔したりすることもありますよね。

しかし、そこまでにした努力や、その過程など、人生の中に無意味なことなどない、そこまで行けたことがすばらしいと全てを掬い上げてくれるような歌詞です。

最近何にもない、人生が退屈だと思うことってありますよね。

でも、思い返せば、子供の頃は、少し縄跳びが多く飛べたり、新しい漢字が一文字書けるようになったり、遊んだことがない子と遊んだりとほんの少しのことで喜んでいませんでしたか？

台風の日の風の強さに驚いたり、怒ると怖い先生を怖がったり、些細なことで友達と喧嘩したりと、喜び以外の感情も思い返せば色々あったと思いませんか？

ここの歌詞ではそうした「上手に出来たことを喜んだり初めて見つけたものに驚いたり雷の音にやたら怖がったり」という「ありのままの声に耳澄まして」みてはどうかと言っているのです。

そうしたら、何もないと思う日が減るかもしれませんね。

そして、子供の時の自分が今の自分をみたらどう思うかと想像してみること。

ここでは「無理しないでよなんて笑うかな？」と言っていますが、もし、今していることが自分が子供の頃の自分に堂々と見せられないように思うなら無意識にストレスを溜めているかもしれません。

感情や感性を押さえつけることばかりが大人になることのように思われがちな社会ですが、本当はこの歌詞のように、「ありのままの声」に耳を澄ませる日があっても良いのではないでしょうか。

ストレスで体調を崩してしまう人も少なくない世の中、傷つくことは悪いことのように扱われてしまうことも時にはあるかもしれません。

しかし、この歌詞では「君が優しい人だって知ってるよだからこそ傷付いていることも」と傷つくのは、人の想いに気づく、優しい人だからだと言っているのです。

また、傷ついた数だけ傷ついている人に気づくことができ、人に優しくなれることもありますよね。

宝石などを想像すると、傷がつくということはあまり良くないことのように感じるかもしれませんが、傷ついてそれでも立ち上がって明日へ向かおうとする人間は素晴らしい、そして、「美しい」という歌詞。

こんな風に誰もが考えることができたら、もっと優しい世界になるのかもしれませんね。

いかがでしたか？

生きていると自分も含めて、人間の汚さや醜さばかりが目について、辛くなることもあると思います。

しかし、人間には優しさがあるからこそ傷つき、そして、傷つく痛みを知ったからこそ誰かを傷つけないようにしたり、傷ついている人に優しくしたりする姿は「美しい」と語る歌詞には人間の美しさの本質が描かれているといえるのではないでしょうか。

またこの歌詞に出てくる子供の時の感動や、頑張っている人の周りに広がる微笑む人々の姿など、も同じく「美しい」ものだと思います。

誰のことも信じられないと思った日や、どうしようもなく傷ついた日も、この「BEAUTIFUL」という曲を聴いてみてはいかがでしょうか。

心が救われるかもしれませんよ。