1番のサビにも登場した「」という言葉が印象的に繰り返されます。

これは「自我」と置き換えるのが最も近い感覚なのではないでしょうか。

ただ、言葉そのものが哲学用語でもあるので理解が難しいかもしれません。

■無意識
無意識とは、意識を失っている状態(ふつうの心理学や精神医学での用法)、または精神分析学を創始したジークムント・フロイトの発見に始まる心的過程のうち自我では把握できない(意識できない)領域を言う。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/無意識

自我は、意識したり、意識しなかったりする「私」自身のことです。

ただ「無意識」も実はフロイトの精神分析学の用語。

たかはしさんは哲学や精神分析学を歌詞に取り入れているのでしょう。

■洞窟の比喩
洞窟の比喩は、イデア論を説明するために、古代ギリシアの哲学者プラトンが考えた比喩である。『国家』第7巻で詳述される。
洞窟に住む縛られた人々が見ているのは「実体」の「影」であるが、それを実体だと思い込んでいる。「実体」を運んで行く人々の声が洞窟の奥に反響して、この思い込みは確信に変わる。同じように、われわれが現実に見ているものは、イデアの「影」に過ぎないとプラトンは考える。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/洞窟の比喩

「影」も、古代ギリシャの哲学者プラトンによる「実体」(イデア)の「影」とも考えられます。

フランスの哲学者ジャン=ポール・サルトルの「自我の超越」へのオマージュも含まれているかもしれません。

深読みしないと気づかないほどさり気ない言葉遣いで、ラストに提示されたのは「」です。

意識と無意識、実体と影、自我と無我、リスナーとリーガルリリーリーガルリリーとたかはしさん自身。

こうした狭間で揺れることがこの曲のテーマ、それを見つめていたのはたかはしさんの自我という結末でしょう。

色々踏まえ、幸せに気づき、守る方法を提案してくれたと考えられます。

最後に

【リーガルリリー/ハンシー】歌詞の意味を考察!無意識の幸せって何?日々の幸せを守りたい思いを紐解くの画像

いかがでしたか?

リーガルリリーの「ハンシー」は、深読みすると様々な背景が見え隠れする歌詞でしたね。

ただ、難しいことを意識しなくてもわかりやすい言葉で表現されているところも魅力。

あなたらしい方法で日々の幸せを守ることができるといいですね。

さて、リーガルリリーの曲をもっと理解したい方もたくさんいるでしょう。

こちらに「僕のリリー」のMV解説記事がありますので、ご覧いただいてはいかがでしょうか。

ガールズバンドとしてどんどんその名前が広まっているリーガルリリー。彼女たちの最新作である「the Telephone」に収録された「僕のリリー」のMVがワンカットで撮影され、その印象的な内容が話題になっています。今回は、そんな「僕のリリー」に迫ります!

overture」の歌詞解説はこちら。

「僕のリリー」と同じく、2018年6月にリリースされた3rdミニアルバム「the Telephone」の収録曲です。

よろしければ併せてどうぞ。

2018年大注目の3人組ガールズバンド「リーガルリリー」。リーガルリリーの3rdミニアルバム収録『the Telephone』収録「overture」の歌詞に込められた意味を解説します!歌詞の中で歌われている「最高にロックな福生」とはどこなのでしょうか。Vo.たかはしほのかの育った街、東京都福生市にも迫ります!

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