約束とは

Noa「約束... feat.LGYankees 」の歌詞を独自解説!別れても信じている想いが切ないの画像

切ないラブソングを世に送り出し続けるNoa。

今回ご紹介します「約束... feat.LGYankees 」は、別れた後も残る想いが詰まっています。

この歌の中に描かれるのは恋愛関係だけに留まらない、「別れ」に共通の苦しみです。

歌に込められた想いを読み解いていきましょう。

タイトルの意味すること

この歌のタイトル「約束」という言葉。

この言葉を聞いて、それぞれにどんなことを思い浮かべるでしょうか。

学校や職場、友人同士、家族、そして恋人同士。

あらゆる関係において約束事は発生します。

約束は自分自身に対して行うこともありますが、基本的には誰か他者との間で交わすものです。

複数の人間の間で取り決めを行うこと。

すなわち、約束をするということは相手に対し責任が発生するということです。

約束を守るということは相手に対する誠意を持つということでしょう。

この歌の主人公にとって忘れられない「約束」。

それはどんな約束で、誰とどんな風に交わした約束なのでしょうか。

忘れられますか

約束...
そんなのずっと前に忘れたよ
なんてね...
いつか叶えれる そうだって信じたい
近くのコンビニ 駐車場の隅
探している君のぬくもり 
ねぇ知ってた?強がらないわたしは
...まだこんなに好きなんだよ

出典: 約束... feat.LGYankees/作詞:LGYankees 作曲:DJ No.2 from LGYankees

約束は自分の意志でするものです。

守るか守らないかについても、自分の意志で決定します。

いったん守ろうと決めた大切な人との約束

主人公はそれをどんな風に胸に留め置いているのでしょうか。

叶えたい

「出来ないことは約束してはいけない。」

子どもの頃そんなことを言われたことがあるのではないでしょうか。

約束をするからには守らなければなりません。

もし、守れなかったとしても全力で守る努力をする必要があります。

だから、人は約束をするときそれを履行することを自分の心に強く誓うのでしょう。

自分の心に誓ったことは、簡単には忘れられません

「そんな約束、忘れたよ。」

そう本気で思えたらどんなにラクかと思うことがあります。

忘れることのできない「約束」を心に抱えた主人公。

それはいったいどんなものなのでしょうか。

行き場を失った約束

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約束にはそれを交わす相手がいます。

守るべき約束。

守りたかった約束。

自らそれを破ってしまった場合は、後悔と戒めが残るでしょう。

それよりも、守るべき約束の相手を失ってしまったら

そのとき、その約束は幻となってしまいます。

約束を守るための努力すらその道筋を絶たれてしまうでしょう。

約束は、守られないことよりも、もう守ることができなくなったとき、悲しみを伴います。

主人公は、あのときと変わらぬこの場所、あの場所で変わってしまった何かを探すのです。

守ることができなくなった約束を反芻しながら何を想うのでしょうか。

そして気づくこと

今でも後悔してるよ 最後のバイバイ
君を感じないLife
でも手を離したのは 俺の方になるんだね
すべて君のため
そう自分に言い聞かせる
今日も同じ時だけ流れる
思い出にできないこの気持ち
風よ運んでくれないか 永遠に
二人で歩いた並木道も
よくドライブしたこの道も
So 何も変わらない俺の想いは
あのままずっと笑っていたかった
バカだなって 今になって
後悔しても今さら気づいても

出典: 約束... feat.LGYankees/作詞:LGYankees 作曲:DJ No.2 from LGYankees

約束を守るべき相手を失った主人公

彼は、見失った約束を想い何を後悔するのでしょうか。

別れることと、振られることと

男女関係の終わりにおいて、別れる場合と振られる場合のどちらがつらいでしょうか

この曲の主人公は自分から手を離した、すなわち相手を振ったようです。

他人目線で考えると、振られる方が振るほうよりもつらいように思います。

しかしながら、相手を想って別れを告げた場合や、自分の力不足で別れを切り出す場合はどうでしょう。

彼女には自分よりふさわしい男性がいるのではないか。

彼女を大切にできていないのではないだろうか、そして彼女の望む未来を自分は叶えられないのではないか。

そう思って別れを決めた場合。

そのような場合、別れの瞬間は振られた方がつらいです。

しかし、十字架を背負うのは振った方でしょう。

一緒にいた楽しかった時間。

叶えられない未来。

そして、別れの傷を負わせたこと

全ては自分の力不足によることと想ってしまうのではないでしょうか。