Maybe
Maybe
好きなのかもしれない
青い空には
雲はひとつもない
Maybe
Maybe
好きなのかもしれない
それが恋だと
わかってるけど
言い訳Maybe
出典: 言い訳Maybe/作詞:秋元康 作曲:俊龍
「Maybe」は「多分」と表現されることが多いです。
「僕は君が好きだ!」そうストレートに言えばいいのにちょっと悪あがきをしています。
「Maybe」を2回繰り返してなお「好きなのかもしれない」ですからね。
「僕」は相当用心深く、少しプライドが高い男の子のようです。
彼女の方が自分をどう思っているかを気にしているのでしょうか。
もともとが「友達」の2人ですから、自分ばかり意識していたらカッコ悪い……。
それに気持ちを伝えたら、これまでの関係すら失くしてしまうかもしれないのです。
雲一つない真っ青な空は「僕」の迷いのない心を表しています。
どう考えても「好き」なのに様子見で「……かもしれない」をつけちゃってるのです。
君をずっと見てるのに
教室の窓 カーテンが揺れ
2学期の君はどこか
大人の横顔
「どんな休みを過ごしていたの?」
話し方がぎこちなくなりそうで…
気づかれないくらい
髪を切ったんだね
僕は遠くで
君を
君を見ている
出典: 言い訳Maybe/作詞:秋元康 作曲:俊龍
教室に着くと彼女はもう先に来ていました。
窓際で友達と話しているようです。
久し振りに見る横顔はちょっと大人びていて「僕」は緊張しています。
「夏休み、どっか行った?」
これくらいのこと、これまでは普通に話せていたのに。
意識した途端に不自然になりそうで何と声をかけたらいいのか迷っています。
結局声はかけられず、そっと彼女を見つめる「僕」。
「あ、髪切った……」
自分だけが気づく小さな変化も恋をしていると胸をくすぐったくさせてくれます。
今のままも悪くない、なんて……
Maybe
Maybe
そんな勇気はない
Probablyに近い
もっと 確かなもの
Maybe
Maybe
そんな勇気はない
ずっと このまま
片思いでいい
言い訳Maybe
出典: 言い訳Maybe/作詞:秋元康 作曲:俊龍
「Probably」も意味は「多分」です。
どれだけ予防線を張るんでしょうね。笑
「多分きっと恐らく、ひょっとしたら好き、かも……」とでも告白するつもりでしょうか。
2学期を迎えてちょっと雰囲気の違う彼女。
友達として話すことはできますが、肝心なことは言えず、彼女の気持ちも聞けずにいます。
そんなことをしているうちに思考はどんどんネガティブに。
「片思いでも話せるなら悪くないじゃん……」
なんて、弱気の虫が出てきているようです。
分かってないのは彼女だけ?
愛しくて
切なくて
どうにもできなくて
愛しくて
切なくて
僕は苦しい
好きだ 好きだ 好きだ
君のことが
本当は好きだ
出典: 言い訳Maybe/作詞:秋元康 作曲:俊龍
心の中では絶叫している「僕」。
「好きだー! 大好きだー!」って。
胸の中に溜めておくほど気持ちがぐるぐる渦巻いて、やるせなくなりますよね。
「僕」はもう苦しいくらい彼女のことが好きなのです。
きっと周りの友達も気づいていて「……早く言えば?」と思ってそうです。
この後、歌はまた「片思いでいい」のパートが繰り返されます。
果たして「僕」は告白したのでしょうか?
MVの最後が秋元才加さんのガッツポーズで終わるので、深読みすれば告白成功を示すのかも……?
ひょっとしたら彼女も気づいてるってことは……、さすがにないですかね。
彼女側のアンサーソングを作ってほしい曲ですね。
夢までは1830m……!
2012年・初の東京ドーム公演
アルバム「1830m」がリリースされました。
このタイトル、意味深だと思いませんか?
「1830m」とは、AKB劇場がある秋葉原から東京ドームまでの距離だそうです。
AKBが結成されたとき、「いつか東京ドームでコンサートをやろう!」というのが目標でした。
歩いてでも行けるのに、その距離はとても遠く果てしないものに彼女たちは感じていたでしょう。
最初はなかなか芽が出ず、秋葉原でチラシ配りをしてお客様を集めた日々……。
「言い訳Maybe」「RIVER(2009年)」「ポニーテールとシュシュ(2010年)」とリリースを重ねます。
そうして徐々に彼女たちに注目が集まり、2012年に夢の舞台を踏むことになります。
ツアータイトルは「AKB48 in TOKYO DOME 〜1830mの夢〜」。
東京ドーム公演が決まったときはAKBが最初の大きな夢にたどり着いたと感動ひとしおでした。