My Little Lover22thシングル「音のない世界」って?
2006年、3人組バンドだった"マイラバ"ことMy Little Loverは、女性ボーカル・akkoさんのソロプロジェクトとなりました。
それから3年後の2009年、My Little Loverは22枚目のシングルをリリース。それが「音のない世界/時のベル」という両A面シングルです。
今回はドラマ主題歌となった曲「音のない世界」を徹底解釈いたします!
鈴木亜美主演の昼ドラ『ラブレター』主題歌
「音のない世界」は、TBS系列で放送された昼ドラ『ラブレター』の主題歌とした制作されました。
歌手で女優の鈴木亜美さんが8年ぶりの連ドラ主演を務めることでも話題になったドラマ『ラブレター』。
瀬戸内海の小豆島を舞台にしたこのドラマは、聴覚に障害を持つ女の子が家族や友人・恋人との間で大人へと成長する物語です。
こちらが放送されたのは2008年11月24日から2009年2月20日。全60話という長編でしたが、飽きさせないストーリー展開で視聴者を感動の渦に巻き込みました。
「音のない世界」CD情報
オリコンランキングでは最高8位を記録した「音のない世界」。音楽配信サイト・レコチョクでは、着うたダウンロードランキングで1位を獲得しています。
シングルCD「音のない世界」の収録曲は下記の内容となっています。
1. 音のない世界
2. 時のベル
3. Hello,Again ~昔からある場所~ (acoakko Live ver.)
4. 愛と平和 (acoakko Live ver.)
5. 音のない世界 (Instrumental)
6. 時のベル (Instrumental)
出典: https://www.amazon.co.jp/%E9%9F%B3%E3%81%AE%E3%81%AA%E3%81%84%E4%B8%96%E7%95%8C-%E6%99%82%E3%81%AE%E3%83%99%E3%83%AB-My-Little-Lover/dp/B001MVG8LG/ref=sr_1_2?ie=UTF8&qid=1513547143&sr=8-2&keywords=%E9%9F%B3%E3%81%AE%E3%81%AA%E3%81%84%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%80%80My+Little+Lover
カップリング曲として収録されている「Hello,Again~昔からある場所~」はマイラバの名曲。
「愛と平和」はマイラバのオリジナルアルバム『アイデンティティー』に収録されている曲のひとつです。
どちらも2008年に行われたマイラバのアコースティックライブ・acoakkoの音源が収録されています。シングル1枚で4曲も聴けるので、買って損ナシ!な1枚ですね。
「音のない世界」はシングルCDの他、下記のアルバムにも収録されています。
「音のない世界」歌詞を徹底解釈
「音のない世界」はドラマ『ラブレター』の世界を表現しています。
主人公・田所 美波は生まれつき耳が聞こえません。児童養護施設で育ちましたが、美波が11歳のとき小豆島の兼松家に養子として引き取られることとなりました。
そこで出会ったのが同級生の男の子・塚越 海司です。彼はいつでも自分を呼べるように美波へホイッスルを渡し、女子の心をくすぐったアノ台詞を言います。
こんな前向きな海司でしたが、とある出来事をきっかけに美波の前から姿を消し、苦難の人生を送ることとなるのです。
「音のない世界」というタイトルだけ見ると、聴覚障害のある美波の心情を歌った歌なのかな?と思ってしまいがちです。
しかし、本当は美波のパートナー・海司の気持ちを歌ったものなのではないでしょうか?
それでは「音のない世界」の歌詞を見ていきましょう!
故郷の<風>が本当の自分を目覚めさせる
懐かしいような 優しげな風が
頬をかすめる
何度でも その風の通り道を
寄り添いながら 未来を語るでもなくて
ただ そこにあるものたちの 声を聞いてた
君がそこにいるだけで 僕は嬉しくて
穏やかになれる
出典: 音のない世界/作詞:akko 作曲:松浦友也
瀬戸内海のやわらかい風を思い起こさせるような歌詞から「音のない世界」は始まります。
瀬戸内海の風は、海司にとって故郷の風。
美波とともに<寄り添いながら 未来を語るでもなくて>青春時代を過ごした<懐かしい>場所の風でもあります。
<君>とは美波のことを指しているのでしょう。小学生のころから美波のことを大切に思ってきた海司の気持ちが伝わってくるようです。
音のない映画みたい青すぎる空の色が
何よりも鮮やかに僕を目覚めさせる
そうfly away
出典: 音のない世界/作詞:akko 作曲:松浦友也