月曜日、わたしはもう心が折れていた

火曜日、わたしは希望を持つのを諦めた

水曜日、わたしは空っぽになった腕を広げていた

前半は憂鬱?

一週間を表す特徴的な部分です。

月曜日、火曜日、水曜日のフレーズだけを見ると少しネガティブに感じます。

では木曜日以降の歌詞も見ていきましょう。

Thursday waiting for love, waiting for love
Thank the stars it's Friday
I'm burning like a fire gone wild on Saturday
Guess I won't be coming to church on Sunday

出典: Waiting For Love/作詞:Simon Aldred、Salem Al Fakir、Vincent Pontare、Tim Bergling、Martin Garrix 作曲:Simon Aldred、Salem Al Fakir、Vincent Pontare、Tim Bergling、Martin Garrix

週末が待ち遠しい

木曜日、愛を待っているんだ、愛を待っているんだ

金曜日の始まりに感謝を込めて

土曜日、わたしは炎のように燃えていた

日曜日、わたしは教会に行っている時間なんてないだろう

木曜日からは愛を感じるポジティブな印象に変わっていきます。

月曜日から始まる一週間の感情が表現されている歌詞です。

ここの解釈は聴く人によって様々な見解になると思います。

土日休みの人にとっては仕事が始まる月曜日はとても憂鬱なものです。

でも週末に近づくにつれて、だんだんうれしい気持ちになってきませんか?

歌詞を見ると、そんな普通の日常にも思えるこのフレーズですが、また違った解釈もあります。

それはMVを見ると少し答えが見えてきました。

よかったらまずはMVをご覧になってみてください。

MVから分かる本当の一週間のストーリー

一週間の真の意味に迫る

一組の老夫婦が出てくるMVが表現しているものは一体何なのか?

歌詞にある一週間は、人生を表しているのだと思います。

MVの最初には、おじいさんとおばあさんが登場しますが、途中からおばあさんは居なくなってしまいます。

落胆したおじいさんは、バイクに乗っておばあさんを探しにいく旅に出発するのです。

どこにいるのかも分からないけれど、長い長い道のりを迷いもなく進んでいきます。

途中には様々な困難も訪れますが、まわりの人に助けられてなんとか乗り越えていくのです。

この映像を見て感じた個人的な解釈ですが、おばあさんは既に亡くなっているのでは?と思いました。

おじいさんが向かっているのは、おばあさんの所…つまり天国に向かっているのです。

月曜日や火曜日の落胆や諦めは、おばあさんを亡くしてしまった悲しい気持ちなのかもしれません。

タイトルの「Waiting For Love」が使われているのは木曜日です。

アヴィーチー【Waiting For Love】歌詞を和訳&徹底解説!一週間をどんな風に過ごした?の画像

シングルのジャケット写真には”Thursday”がありません。

その部分には、タイトルの「Waiting For Love」が表記されていました。

おじいさんは愛を信じて、とにかく前に進みます。

日曜日に教会に行けないのは、もしかしたら自分自身も亡くなってしまうからなのかもしれません。

最後はとても楽しそうな空間の中でおじいさんとおばあさんは無事に再会を果たすことができました。

これは愛を信じていた二人の絆を表現しているように思えます。

MVを見る人によって二人は生きている説もありますが、それでも愛の強さは変わりません。

お互いを信じる力が二人を引き寄せたのでしょう。

一週間が長いと感じる人もいれば短いと感じる人もいます。

それと同じで、人生が長い人もいれば短い人もいるでしょう。

アヴィーチーも28歳の若さでこの世を去りました。

彼の人生が短いと感じる人もいるかと思います。

でも若くして大成功を遂げた彼にとっての28年は、もしかしたら長い人生だったのかもしれません。

人生の中で強い意志さえあれば、きっといつまでも輝き続けることができるのでしょう。

I'll be waiting for love
Waiting for love to come around

出典: Waiting For Love/作詞:Simon Aldred、Salem Al Fakir、Vincent Pontare、Tim Bergling、Martin Garrix 作曲:Simon Aldred、Salem Al Fakir、Vincent Pontare、Tim Bergling、Martin Garrix

わたしは愛を待ってるんだ

愛がやって来るのを待っているんだ

本当の愛とは?

この楽曲のタイトルにもある"愛を待っている"という意味のフレーズ。

どうして受け身の姿勢なのか…?

それは愛は自分一人では手に入れることができないからです。

相手に愛されて、自分が愛することで成立するのが"真の愛"なのではないでしょうか。

愛は待つかもしれないけれど、愛のために行動することはできます。

その微妙なニュアンスこそが、アヴィーチーの仕掛けた魔法のように感じました。