優しい声にたぶんぼくは、甘え過ぎた
膝を抱え、眠る部屋はなにも答えない

出典: Echo~優しい声~/作詞:Kenn Kato 作曲:藤本和則・羽山匠

夢を叶えられない彼氏に対する彼女の反応は、非常に優しいものでした。

そんな彼女の態度に、彼氏もつい甘えてしまったのでしょう。

別れたことを後悔する彼氏

どこにいるんだ?なにしてるんだ?
何度も問いかけてる
あの頃、君もこんな風に
感じてたのかな?
大好きなんだ、大好きなんだ、
その一言だけを
素直に伝えられてたら
どんなぼくと君がいたんだろう?

Listen to my heart 気がつけずに
Listen to my heart 放した指先が
Listen to my heart 悔やみきれない
Listen to my heart

出典: Echo~優しい声~/作詞:Kenn Kato 作曲:藤本和則・羽山匠

ここから1番のサビに突入します。

ここの部分では、彼女と別れたことに対する後悔の思いが綴られています。

夢を叶えることもできず、そして彼女を幸せにすることさえできなかった自分に対して「自分は一体なにをやっているんだろう」と思っているようです。

本当は彼女のことが好きだった。

そして、きっと彼女も彼氏のことを想っていた。

自分の気持ちに素直になって「大好き」と伝えていれば、別れずに済んだかもしれないのに。

そんな強い悔しさが伝わってくる歌詞に、グッときます。

夢を叶えられず、別れを考え始める彼氏

格好つけては、約束交わして
言うは容易く、いつも守れなくて
あれからぼくは、自由の地図を手に
サヨナラの場所を、探し続けて来た

出典: Echo~優しい声~/作詞:Kenn Kato 作曲:藤本和則・羽山匠

ここから2番に突入します。

彼女の前ではカッコイイ自分を見せていたかった彼氏。

「いつか夢を叶えてみせる!」といったようなことを彼女に言っていたのでしょう。

そうやって宣言することは簡単でした。でも実現はできなかった。

このままじゃ彼女を幸せにすることもできないし、夢を叶えることもできないと思ったのでしょうか。

やがて、彼氏は彼女と別れることを考え始めます。

彼女は彼氏のことを信じて待っていた

優しい声が呼んでるのに、上の空で
だけど君は、そんなぼくを待ち続けていた

出典: Echo~優しい声~/作詞:Kenn Kato 作曲:藤本和則・羽山匠

そんな彼氏に対して、彼女はひたすら優しく彼のことを引き留めようとしていました。

夢を叶えられていない彼氏のことを、これからも信じて待っていようと思っていたようです。

しかし、彼女のその思いが彼氏に伝わることはありませんでした。

ありのままの彼が好きな彼女と、そうでない彼氏

響いてたんだ、響いてたんだ
ありのままでもいい、と
けれどそれが、ただどうしても
許せないでいた
わかってたんだ、わかってたんだ
身勝手なわがまま
誰かに認められたくて
ありふれてく自分が怖かった

出典: Echo~優しい声~/作詞:Kenn Kato 作曲:藤本和則・羽山匠

彼女は「夢を叶えられていない今の彼氏も好きだ」と言ってくれていたのです。

でも、彼氏はそんな情けない自分を許すことができなかったようです。

誰かに認めてもらえるような立派な自分にならないと気が済まない!というプライドがあったのでしょう。

彼女の優しさに気づいた彼氏

なにもないぼくを
見つめてくれてた
瞳が涙であふれた

出典: Echo~優しい声~/作詞:Kenn Kato 作曲:藤本和則・羽山匠

ここの歌詞は、Cメロ部分に該当します。

自分にはなにもない。それでも、彼女はいつも彼のことを見つめてくれていたのです。

そんな彼女の優しさに今頃気がついて、彼氏は涙を流します。

後悔を再び歌い上げるラストのサビ

ありがとう…って、さよなら…だって、
しばらく俯いてた
あの時まだ、きっと君は
ぼくを待っていた

なにしてたんだ? なにしてたんだ?
何度も問いかけてる
遅過ぎるこのぼくの声は
もう届かないけど
大好きなんだ、大好きなんだ、
その一言だけを
素直に伝えられてたら
どんなぼくと君がいたんだろう?

Listen to my heart
Listen to my heart

出典: Echo~優しい声~/作詞:Kenn Kato 作曲:藤本和則・羽山匠

そして、歌はクライマックスを迎えます。

「ありがとう」「さよなら」という別れの言葉を突き付けられる彼女。

でもこの時もまだ彼女は彼氏のことを信じていて、きっと一緒にいたいと思っていたのです。

そんな彼女のことを結局振ってしまった彼氏。

彼女から離れてしまった今、ようやく彼女の優しさや思いが分かったのでしょう。

もう彼女に自分の気持ちを届けることはできないと分かっているけど「大好きだよ」という思いを伝えたところで、歌が終わります。