秦基博【初恋】歌詞を解説！孤独はひとりだから感じるもの？それとも…悲しいほど純粋なラブソングに…涙

リリースは2013年1月16日。

秦基博にとって初の両A面シングルとしてリリースされました。

収録曲はこちらです。

作詞作曲は秦本人。

そして、サウンドプロデュースは亀田誠治が手掛けています。

亀田誠治といえば椎名林檎やJUJU、大原櫻子などの楽曲を手掛け、ヒットに導いた名プロデューサー。

そんな2人が創り出す「初恋」の世界観は、得も言われぬ独特なサウンドに仕上がっています。

この曲のメロディーは、重く暗いイメージを与える「マイナー調」で構成されています。

秦基博の楽曲は明るいイメージの曲調が多く、全体的に重めな印象の楽曲は珍しいのだそう。

たしかに曲を聴いた後の感覚は、悲しい結末の映画を観た後の余韻と似ている気がします。

心にズンと残るというか、良い意味でなんだか胸が重い様な不思議な感覚。

けれど、それは決して悪い感覚ではないのです。

ハッピーな曲ではないけれどなぜか繰り返し聴きたくなる、非常に耳当たりの良い楽曲に感じます。

MVでは、この曲の切なさが「空」によって表現されています。

どこか悲しい碧空や夕焼けは、この歌の登場人物の心情とマッチしているのでしょう。

そして、「孤独」を表現するのが美しい1人の女性。

何かをグッとこらえているような表情からは、「二度と戻れない過去への後悔」を感じ取ることができます。

誰もいない世界に、ぽつんと1人取り残されたような感覚。

「なんて切ないんだ」と思わずため息が漏れてしまいそうなMVです。

さて、ここからは「初恋」の歌詞を解説していきます。

歌詞の内容を通して、「切ない恋」にどっぷり浸ってください。

冒頭部分から本当に切ない…。

2人にとっては初めての恋で、上手く心を通わすことができないまま、気持ちが離れてしまったのでしょう。

初恋って、初めての感情をたくさん経験するわけですから心がパンクしそうになります。

相手ともっと距離を縮めたいけれど、どうしたら良いかお互いに分からないまま時間が流れてしまう。

どう進むのか、何が正解か分からない。

照れや恥ずかしさが邪魔をして、一向に進展しない初恋を経験した人も多いのではないでしょうか。

この部分、言葉がとても鋭く冷たい。

短い文ですが、胸に痛みを覚えます。

愛の伝え方も分からないのに、「サヨナラ」の仕方なんて分からなくて当然じゃないですか。

きっと、冷たく突き放してしまったのでしょう。

「その言葉絶対後悔するよ」と、優しく教えてあげたくなります。