眠ることを惜しんだ いっそもうこのまま
永遠に眠れと願う日もあった
出典: シリウス/作詞:TAKUYA∞ 作曲:彰,TAKUYA∞
永遠に眠ってしまえば楽なんだろうなと考えた日々があったことを歌っています。
全てを投げ出したら楽になれる気がするというのは、多くの人が考えたことあるのではないでしょうか。
強いメッセージを発信し続けている彼らにも悩んだりしていることが窺えます。
なかなか人間性の弱いところを見せないのがアーティスト。
しかし、彼らは敢えてオープンにすることで自分たちは特別じゃない、みんなと一緒なんだと伝えているのですね。
何度か失敗もしてきた
何度か側から見りゃ絶望によく似た
取り返しのつかない経験もした
出典: シリウス/作詞:TAKUYA∞ 作曲:彰,TAKUYA∞
おそらく、無かったことにしたい事実はみんなが持っているんではないでしょうか。
それは彼らも同じでした。
あいつの人生は終わったと誰もが思うような失敗もしたと歌っています。
ここまでさらけ出せるアーティストはなかなかいないのではないでしょうか。
彼らも曲を聴いてる人と同じで、特別じゃないと伝えたいんだと思います。
しかし、そんな状況に陥っても苦難を乗り越えてきたんですね。
そしてそれを乗り越えてこれたのは、自分たちが特別だからじゃないんだと。
乗り越える強さは誰でも持っているんだと聴いてる人に伝えています。
自分を犠牲にすると悲しむ人がいることを知った
誰に笑われようが構わない
言わせておけば良いと思ってたけど
君に悲しそうな顔させている
それだけが許せなかった
出典: シリウス/作詞:TAKUYA∞ 作曲:彰,TAKUYA∞
アーティストに限らず、賛否両論というのは付き物です。
自分は誰に笑われようが構わないから笑う奴はほっとけばいいと。
しかし、そこで自分は平気でも君がそうではなかったと。
君は悲しそうな顔をしていたのですね。
その事実だけは許せなかったと歌っています。
大事な人の悲しむ顔は自分が傷つくよりも許せないなんて。
彼らのイケメンさがこれでもかと伝わってきます。
自分の人生は自分だけのものではないことに気づいた
テンポも 歩幅も 手法も違っても
同じ幸せ願ってるよ
出典: シリウス/作詞:TAKUYA∞ 作曲:彰,TAKUYA∞
自分の人生だから自分が納得するように生きていると、もしかしたら周りの誰かを悲しませているかもしれない。
そんなことから、自分の人生は自分だけのものではないと気づいたんですね。
誰か一人でも悲しいとみんなが幸せになれない。
自分の愛する人達と愛してくれる人達がそれぞれの人生を歩んでいても、みんなが幸せになって欲しいと歌っています。
そしてもしそこに自分も入れてくれるなら、今までの辛かったことを忘れるくらい嬉しいと言ってるのですね。
自分のことになるととても謙虚な表現をしています。
それは、今までの失敗をしっかり受け止めて前を向いたからこそです。
そこで、まだ自分勝手なことをしていたらこんな表現はできないはずですから。
ここでこの表現ができることも、聴いてる人の心をグッと掴む要因でしょう。
一番大切なことは一番最後の言葉に込められていた
自分以外に護りたいと思うものが一つ
それがあればいい
出典: シリウス/作詞:TAKUYA∞ 作曲:彰,TAKUYA∞
これは曲の一番最後の歌詞です。
これがこの曲で彼らが一番伝えたかったことです。
曲の始めから、失敗のことだったり自分の価値観だったりが歌われてきました。
その中でいつも君が笑ってくれることが、なによりも嬉しい。
君が悲しむことが何よりも許せない。
そう歌われ続けてきて、最後にこの歌詞を持ってきてます。
どんな形であっても、自分以外に大切に思えるものが一つあれば人生は良くなるんだと歌われているんです。
実際に彼らが経験してきたからこそ、堂々とこの言葉を言えるのですね。
実は、TAKUYA∞はライヴ中でもよく言っていることがあります。
それは「何かひとつ大切なものを持ってください。
それは家族や兄弟、恋人、夢、仕事など何でも良いから。
何かひとつ大切なものの為に頑張る人はキラキラ輝いて仕方ないんだ。」
そしてさらに、TAKUYA∞は事実だけを言うだけに留まりません。
「もし大切なものがまだ無いのなら、俺たちの音楽がそうなれるように音楽を書き続ける。」と言っています。
自分自身も誰かの大切なものになれるんだということを気づかせてくれているのです。