安田レイの「Best of my Love」とは?

【Best of my Love/安田レイ】鮮烈なデビュー作の歌詞とは?YouTubeでPVも検索♪の画像

Best of my Loveは2013年7月3日に発売された安田レイのデビューシングルです。

2014年10月8日発売のファーストアルバム「Will」にも収録されている楽曲ですね。

名義は違うものの、元気ロケッツのボーカルの一人としても活躍してきた安田レイさんのソロデビューということで注目が集まった本作。

元気ロケッツといえば水口哲也さんと、玉井健二さんのプロデュースで結成された音楽ユニットで、宮原永海さんの声も合成されていました。

そのため、ソロナンバーのこの楽曲では、より鮮明に安田レイさんの歌声が聴けるという事になりますね。

では、早速話題となったデビュー作のMVを見ていきましょう。

「Best of my Love」のMVをPLAY♪

宙に浮く小さなUFOのような乗り物に乗っているのが印象的なMVですね。

実はこのMV、元気ロケッツのボーカルのコンセプトと重なるんです。

というのも、元気ロケッツのボーカルLumi(声は安田レイと宮原永海の合成)は宇宙で生まれ育ち、地球に行ったことがない17歳の女の子。

20歳になる2039年の9月11日に地球に降りてくるという設定なんです。

そして、Best of my Loveの発売時、1993年生まれの安田レイさんはちょうど20歳...!

声は合成でしたが、ビジュアルは安田レイさんが担当していたので、Lumiが地球に降り立ったイメージという事なのでしょう。

元気ロケッツでは英語の歌詞で、海外でも注目を集めていましたが、今回の楽曲は...?

次は歌詞を見ていきましょう。

安田レイ「Best of my Love」の歌詞を解釈!

元気ロケッツで7年間基本的に英語詞の楽曲を歌ってきたため、「Best of my Love」では日本語歌詞でありながら英語っぽい発音になっているとか。

確かに、英語っぽい歌い方ではありますが、そこがかっこいいですよね。

というわけで、デビュー曲で挑戦した日本語歌詞の内容は...?

歌詞を解釈していきます。

もっと素直に向き合えていたら、大切な人とずっと一緒にいられたのに

ねぇ、もっと 怖がらずに 素顔で向き合えてたなら
ねぇ、きっと 今でも二人 すれ違わず いられたかな

些細なことで 不安になって だけど君に 心開けずに
そんな自分を責めてばかりいた日々

何も言わないで この手引いて きつく抱きしめてくれた体温(ぬくもり)
あのときは 目の前にある大切な存在(もの)気付けなかった realize

出典: Best of my Love/作詞:田中秀典 作曲:楠野功太郎、玉井健二

別れてしまった今も恋人を想い続ける切ない心情が描かれた歌詞ですね。

恋人だった「君」のことを本当に好きだったからこそ、些細な事で不安になり、好きだからこそ、嫌われたくなくて、疑うようなことも言えなかった「私」。

そうやって「私」が不安そうな顔をしているといつも何も言わずに抱きしめてくれたのが彼氏だった「君」でした。

そんな何の落ち度もない「君」に不安を抱いてしまう日常の中で、「私」はどんどん自己嫌悪に陥って、限界がきたのでしょう。

そして、すれ違い始めた二人は、別れてしまったのですね。

今になって考えてみれば、もっと素直に打ち明けることができれば、「君」は受け止めてくれたのではないかと思うのですが、今更気づいても遅いのでした。

そんな事で別れるなんてと思う人もいるかもしれませんが、恋愛は何が引き金になってその関係が壊れるかわからない、繊細なものだから怖いですよね。

続きの歌詞も見ていきましょう。

偶然の集まりでも、「君」に恋したことは必然だったと思えるような恋だった

数え切れない偶然は 君に恋した必然
そのすべてが宝物 今だから分かるよ best of my love
何度 生まれ変わっても 君とまた巡り逢いたい
こんな気持ちを ありがとう いつまでも忘れない best of my love

夢打ち明けた 夜があったね ずっと ずっと best of my love
失くしたくない この切なさも きっと きっと best of my love

出典: Best of my Love/作詞:田中秀典 作曲:楠野功太郎、玉井健二

前の部分の歌詞は「君」との関係が壊れて行く過程を描くものでしたが、この歌詞は「君」に恋をしたきっかけが描かれていますね。

多くの偶然だと思っていた出来事は今になって考えれば必然的なことで、好きになったのも当然のことだった。

まさに運命の恋だったんだと失って初めて気づいてしまった心境を思うと、ショックだったはずですよね。

しかし、それ以上に、生まれ変わってもまた巡り会いたいと思うほどその恋は自分の人生の中で最も大切な恋だと思う私の心境から本当に良い恋愛だったとわかりますね。

 「君」とお互いの夢を語り合った、心を通わせていられた夜にはもう戻れないことを思うと、どうしようもなく切ない気持ちになるものの、そんな気持ちさえも大切だと思えるくらいの恋だったのです。

そんなに好きならもう一度「君」に想いを伝えたら...なんて思ってしまいますが、もうヨリを戻すことはできないのでしょう。

だからと言って生まれ変わったらと来世へ想いを馳せてしまうほどにまだ好きでいる「私」の気持ちが切ないですね。

うまく喧嘩もできなかった自分への後悔

ねぇ、いつも 言いづらいこと 先に切り出してくれたね
そう、いつも くもった気持ち 晴れるまで聞いてくれたね

だけどケンカも出来ず 無口になって 君を困らすばかりで
横顔だけで 読み取ろうとしてた your mind

一緒に歩いた 街の景色 腕組んだ二人の幻影(かげ)が浮かぶ
こんな風に たしかにあった あの時間さえ思い出に変わってく

出典: Best of my Love/作詞:田中秀典 作曲:楠野功太郎、玉井健二

言いづらいことも先に切り出して、「私」の言葉を待ってくれた上、本音をぶつけてくれた「君」に対して、腹を割って話すことができない「私」は無口になって困らせることしかできなかったのでした。

きちんと言葉と心を交わせていたら、「君」ともっと一緒にいられた。

ずっと一緒にいたいと思うからこそ言いたいことも言えないでいた自分が招いてしまった失恋に後悔している様子が伺えます。

一人で街を歩けば、思い出すのは「君」と一緒に歩いていた日々のことばかり。

みなさんは自分のパートナーときちんとコミュニケーションを取れているでしょうか。

喧嘩は嫌いという人も多いかもしれませんが、時には意見をぶつけ合うことも、長く一緒にいるためには大切なこと。

そんな事にも気づかされる歌詞ですね。