駅前はやたら騒がしく 野球帰りの子供たち
プードルが変な服着てる 本屋に寄って帰ろうか

出典: https://twitter.com/one_music_r/status/743423065883697152

そして、フラれた帰り道は駅前へと続いていきます。

そこにはいつもと変わらない風景が並んでいて、変わっていくものと変わらないものとのギャップに戸惑います。

さらにその耳にも目にも騒々しい感じが今の気持ちとはそぐわず、落ち着いてから帰りたいという願いが「本屋」という言葉に表れています。

どこもかしこも駐車場だね どこもかしこも駐車場だよ
どこもかしこも駐車場だわ どこもかしこも駐車場だぜ
どこもかしこも駐車場 車があったら便利かな

出典: https://twitter.com/one_music_r/status/743423065883697152

そして、繰り返しの歌詞がまた登場します。

しかし、最後のフレーズだけ変わっています。

車があったらこの騒々しい中を歩くこともなく、落ち着いて帰ることができるはずです。

さらに深く考えると車があったら彼女とももっと会ったり、出掛けることができたり、フラれることもなかったかもしれません。

そんな風に色んな想像のできる歌詞になっています。

明日は朝からアルバイト 夜の予定は特にない
百年経ったら世界中 たぶんほとんど駐車場

出典: https://twitter.com/yukihito2017/status/725734050896351232

悲しいことがあっても、変わらずに訪れる明日は安心もできますが、その変わらない無情さを寂しくも感じるものです。

彼女にフラれたことでアルバイトの後も予定はなく、さらに寂しさを助長していきます。

そして、最後にはそんな風に心に開いていく穴を、どんどん増えていく駐車場の空間に例えているのではないでしょうか。

どこもかしこも駐車場だね どこもかしこも駐車場だよ
どこもかしこも駐車場だわ どこもかしこも駐車場だぜ
どこもかしこも駐車場 そろそろ火星に帰りたい

出典: https://twitter.com/yukihito2017/status/725734050896351232

そして、最後もやはり「どこもかしこも駐車場」というフレーズが繰り返されます。

さらに最後の最後には「火星に帰りたい」という謎のフレーズで締めくくられます。

これは安寧の地を求める気持ちが表されているのではないでしょうか。

自分の居場所はここではない、悲しさも忘れる場所に行きたいといった気持ちが「火星」という夢のような場所を使って表現されているのだと考えられます。

これは今の社会を生きる人々の気持ちにも通ずるものはあるのではないでしょうか。

まとめ

「どこもかしこも駐車場」とは

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いかがでしたか?

「どこもかしこも駐車場」の歌詞は、変わっていく世の中と変わらないものを、日常の些細な出来事の中にひっそりとしのばせながら表現し、自分の居場所を問うような歌詞になっていました。

不思議な歌詞の世界観ですが、なんとなく共感できるなという人は多いのではないでしょうか。

15周年を迎えた森山直太朗

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2016年にはデビュー15周年を迎え、前述したオールタイムベストもリリースし、記念ツアーも行なった森山直太朗

改めて彼の歌声が再評価されるきっかけとなり、彼の個性的な親しみやすいキャラクターと音楽性はさらに世の中に届いていくのではないでしょうか。

今後の森山直太朗の活躍に期待です。

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