泣いているよあなたが恋しくてずっと
この手を離したらもう二度と会えないよ
「愛してる」だけではもう繋ぎ止めることはできない
(これが本当に)最後のI Love You
出典: 最後のI LOVE YOU/作詞:Miliyah 作曲:Miliyah
自分の元を去っていってしまった彼。
もう2度とあの笑顔を見ることもできないのかと思うと胸が苦しくなるはずです。
彼女にとってかけがえのない存在だった愛する人は、繋いだ手を今にも放してしまいそう。
2行目の歌詞からは、葛藤している彼女の気持ちが伝わってきます。
「本当にこの手を放していいの?」「後悔しない?」と。
そんな自問自答が繰り返されているようです。
今までは泣いてすがったり、愛していると伝えることで取り戻せた彼の気持ち。
しかし今回だけは、そうはいきそうにありません。
彼の中で何かが変わってしまい、彼女はそれに気が付くのが遅かったのです。
そして今、彼女ははっきりと悟っていることでしょう。
最後の1行からそんな諦めのような、覚悟のような気持ちが伝わってきます。
彼が返した部屋の合鍵
それでも仕事には行かなくちゃ 悲しみは隠さなきゃ
どうしようもなくなって一人になれるところを探した
家に帰ると返された合鍵寂しそうにぽつりと
また涙が止まらない
出典: 最後のI LOVE YOU/作詞:Miliyah 作曲:Miliyah
この歌詞からは、2人が半同棲状態にあったことがうかがえます。
彼女の部屋の鍵を彼にも渡していつでも一緒に居られるような深い付き合いをしていたのです。
しかし彼はその鍵を置いて出て行ってしまいました。
そんな辛い状況の中でも日常の生活をしなければならない虚しさを感じています。
人目を避けて、溢れる涙を拭わずにはいられない主人公のショックの大きさが伝わってきます。
彼がいない部屋になど帰れない…。そんな気持ちも感じられるのではないでしょうか。
わがままだけど正直な気持ちは…
(あなたがいないと)時間をもて余してる
(私たちの数年)こんなに簡単に消えちゃうなんて
信じたくない やっぱり納得できない ah
このまま諦めたくない 諦める訳ない I need to be your girl
出典: 最後のI LOVE YOU/作詞:Miliyah 作曲:Miliyah
この歌詞からは主人公の本音が垣間見えてきます。
それは3行目に綴られている気持ち。
全体の歌詞からは、この主人公が別れのきっかけをつくったと推測できます。
それでも、「今までみたいにしょうがないなぁって許してくれた」というような思いが綴られていました。
しかしここでは一転、納得できない気持ちが出てきてしまうのです。
2行目で綴られている「簡単に」というフレーズがありますが、果たして本当にそうでしょうか。
こんなにも辛い思いをしているのに、いつまでも主人公は自分本位な想いがあるようです。
彼は決して簡単に彼女の元を去ったわけではないと思うからです。
主人公がこう思ってしまう背景には、何度も繰り返された別れる別れないの押し問答があったのでしょう。
もしかしたら、彼はそんな不毛なやり取りにうんざりしていたのではないでしょうか。
その気持ちに彼女は今も気が付いていないのかもしれません…。
あの日々に戻りたい
愛してるってもっと言えばよかったのに
もっとあなたの気持ち考えればよかったのに
あの時あなたを引き止めればよかったの
愛した日々に戻りたい
本当にI need you
出典: 最後のI LOVE YOU/作詞:Miliyah 作曲:Miliyah
本楽曲最大の後悔の場面です。
素直になった彼女が今思うことは、自分本位ではなく、相手のことをもっと考えればよかったということ。
ここで彼女はこれまでいかに自分が自分本位だったかに気が付いたのではないでしょうか。
今までは自分を引き止めてもらおうとあの手この手を使っていたけれど、今回ばかりは違った。
そんな後悔と反省の気持ちが伝わってくるようです。
変なプライドが邪魔をしていたのでしょうか。
もしかしたら、かっこ悪くて引き止めることなんてできなかったのかもしれません。
だから相手が折れてくれるように仕向けていた部分もあったのだと思います。
それらが今回は通用しなかった。そんな駆け引きをしている場合じゃなかった。
そんな気持ちなのではないでしょうか。
いくら反省しても取り戻せない彼の気持ち。そして元に戻れない2人です。
こんな風になる前に、かっこ悪くてもいいからもっと素直になるべきだったのではないでしょうか。
別れる別れないを繰り返しているあなたへ。
“それって本当に必要な駆け引きなの?” これがMiliyahからのメッセージなのです。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
今回はちょっとわがままで自分本位な女性の失恋ソング【最後のI LOVE YOU】をご紹介してきました。
わがままで自分本位というのは、あくまで筆者独自の考察に基づいた人物像です。
読者の皆様の違う考察では、もっと別な女性が見えてくるかもしれません。
是非あなた自身でも考察してみてくださいね。
今回の考察による主人公は同性からすると少し鬱陶しいタイプだったかもしれません。
しかし加藤ミリヤの歌声で、駆け引きをするわがまま女子の気持ちも切なく歌い上げています。
共感できる部分もあったのではないでしょうか。
そして、愛する人の前ではこんな風にわがままになってしまうものなのかもしれません。
それもひっくるめて、女性の気持ちをストレートに表現した楽曲だといえるでしょう。
いつまでも美しくかっこよさを兼ね備えた歌声で、私たちを楽しませて欲しいですね♪
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。
最後にOTOKAKEライターによるおすすめ記事を紹介して終わりにします。
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