五つ目のパラグラフ
あいつの家にみんな集まって 久しぶりにまた大騒ぎしてみよう
怒られちゃって反省しながら仕切りなおしてもう一回飲み直し
出典: Ki・mi・ni・mu・chu/作詞:ATSUSHI 作曲:Daniel Sherman,Claire Rodrigues Lee,Sam Gray
今度は場所を変えたようです。カラオケルームらしきところから、”あいつ”という誰かのところに押しかけて、大騒ぎをする。
怒られちゃってとは、カラオケボックスで騒ぎすぎて店員に怒られたと解釈するのは、うがちすぎた見方でしょうか?
それで飲み直すために MAKIDAIかAKIRAのところか、SHUNかTAKAHIROのお家で飲み直しなんでしょうか。
六つ目のパラグラフ
SNSばっかりやりすぎで大切なこと忘れてないかい? やっぱ俺たちはface to faceで乾杯
出典: Ki・mi・ni・mu・chu/作詞:ATSUSHI 作曲:Daniel Sherman,Claire Rodrigues Lee,Sam Gray
これは文字通り、直接顔を突き合わせて飲んで歌って騒ごうじゃないかという意味ですが、それだけ日ごろの鬱憤が溜まっているのが窺えますね。
この部分はすごく、男くささを感じます。楽しく騒いで語り合っているところが目に浮かびます。
7つ目のパラグラフ
Kiminimuchu- 一日中、全然頭から離れない…yeah
(飲みたい気分!!飲みたい気分!!)
出典: Ki・mi・ni・mu・chu/作詞:ATSUSHI 作曲:Daniel Sherman,Claire Rodrigues Lee,Sam Gray
このフレーズの繰り返しが続いていきます。お酒も深くなってか、思い人に対する恋しさも深くなっているのでしょうか?
一つ目の解釈としてのまとめ
結局この歌詞は、会社であったむしゃくしゃした気持ちを、仲間と飲んで騒いで晴らすという目的だったのが、いつの間にかそれが解消され、今度は恋バナに発展していたということを表しているのでしょうか?
それはそれでなんだか微笑ましいですね。確かにそれが世の男性のありがちな特徴を良く表しているとも思えます。
でも、天下の、ATSUSHIが、それだけのことを書くために詩を作るでしょうか?
解釈にはもう一つある
文字通り解釈すれば上のようになると思いますが、果たしてそれだけでしょうか?
もう一つの解釈
この、言わば時系列的に移り行く、年頃のやんちゃ男子の心象風景の描写という解釈とは別に、実はもう一つの解釈が成り立つようです。
それはもちろん、ATSUSHIの本音を推測すれば最初はサントリー ザ・モルツのCMにふさわしく、上げ上げの軽快な曲に合わせて、同じフレーズを繰り返すダンサブルなチューンに仕上げたかったといったところかもしれません。
しかし、それだけでは終わらないのがATSUSHIの非凡なところ。
ことはそんな単純な話ではなく、完全にそこにはクライアントであるサントリーだけでなく、ちゃんとファンのことを、いや、むしろファンのことしか頭に無いのではないかと思わせる節があるのです。
つまりこれは私たちファンに向けてのメッセージソングだったのです。
そうやって改めて歌詞を見直すと、いかに歌詞が多重的で深みのある世界であるかがわかります。
そうです。歌詞の中で最も繰り返し、かつ、表題でもあるKiminimuchu-は、思い人でもビールのことでもなく、そう、あなたに向けたメッセージソングだった!
これはあくまで筆者の妄想ですが、そう考えると全ての辻褄が合ってきます。
スマホいじってsnsばっかやってないで飲みにいこうよ。
みんなで騒いでこの不安な世界情勢、不信な政治を吹き飛ばしてこうぜ、みんな大好きだよ!
これがATSUSHIの言いたかったことではないでしょうか?
まとめ
いかがでしたか?以上の解釈は完全に筆者の妄想の域を出ませんが、きっとATSUSHIはそういう意図で書いているのだと思います。
まちがっていたらごめんなさい。
でもこれが本当なら、これだけ短い詩で、クライアントとファンを一度に喜ばせて、その上、世の情勢に対しても批判精神を忘れないATSUSHIはやっぱり天才なんだと思います。
最後にくれぐれもお酒は20歳から…
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