【STAGE/Sexy Zone】5人がはじめて〇〇した!?歌詞の意味を徹底解釈!ツアーDVD発売!の画像

しかし、このサビ、もう一度よく見てください。

前半に出てくる「泣いて 笑って 届けるから」「笑われたって」あたりの歌詞には、人気アイドルらしからぬ、やや謙虚な印象が。

ただ笑って(感動を)届けてくれればいいのに、どうして泣いて笑って、なのか?

その謙虚さは、サビに入る前の歌詞「不器用でぎこちない 僕らが描くステージへ」にも感じてしまう。

歌詞に感じる、こうした控えめさ、強いては被虐性

いや被虐とまではいかなくても、“未熟な僕らのことをよろしくね”的なへりくだった態度が、ここ以外にも見受けられます。

ちょっと違和感・・・。

そんなに自分たちのことを下にみなくてもいいのに。

Sexy Zoneといえば、ジャニーズきってのイケメン男子が集められた、ジャニー喜多川社長肝いりのエリート・グループ

だから普通なら、俺たちについてこい! みたいにイキッてもいいはず。

それなのに、不器用でダメな僕たち、と言わんばかりの低姿勢

いや、そういう低姿勢で気取っていないからこそ、Sexy Zoneは好感度が高い、とも思うのだが、それにしても解せない。

それは、彼らがまさに歩んできた、紆余曲折に満ちたその道のりにあるのです。

大人の事情で分断されたSexy Zone

ファンに「サイテー!」と非難された3人

【STAGE/Sexy Zone】5人がはじめて〇〇した!?歌詞の意味を徹底解釈!ツアーDVD発売!の画像

Sexy Zoneとしての活動が軌道に乗り出した2014年5月松島聡マリクス葉「Sexy 松」「Sexy Boyz」という別のユニットを組まされることになった。

7thシングル「男 never give up」発表会で、以後シングル佐藤勝利中島健人菊池風磨で発売していくと正式に発表。

Sexy Zoneは3人2つのユニットに分割され、別行動を余儀なくされることに。

これはもちろん、ジャニーズ事務所の方針で、メンバーにはどうすることもできなかった。

ところが前面に押しだされた格好の3人は、ファンの非難にさらされます

歌詞に出てくる―

「最低…最低…」聞こえた夜
拳 振って 叩きつけた
今は この手 空っぽにして
いつだって マイク握るよ
大声で奏でよう
その声聴かせて

出典: http://www.utamap.com/viewkasi.php?surl=k-161214-243

この「最低」は当時、憤ったファンから3人が実際に浴びせられた罵声

その時の悔しい想いを、「拳 振って 叩きつけた」とストレートに表現。

このパートは菊池風磨が歌い、その続きを中島健人が歌う。

コンサートでふたりがパートをつないで、ここを歌う件になると異様な盛り上がりになるとか!

まさにつらい目にあっていた菊池、中島、そして佐藤勝利がここを歌う。

盛り上がるのは当然。

因みに、このつらいセクゾ別居期間をファンの間では“セク鬱(期)”と呼ぶ。

セク欝は、2014年5月から2015年10月までの1年半にも渡ったのです。

不仲だった中島健人と菊池風磨の和解!

ふたりが仲直りしたハッピーな「8・25事件」

【STAGE/Sexy Zone】5人がはじめて〇〇した!?歌詞の意味を徹底解釈!ツアーDVD発売!の画像

また年齢が1歳ずつ違う彼らは、割と年齢差があります。

年長の中島健人と年少のマリウス葉とでは6歳も違うし、そのマリウスジャニーズ入りした時には日本語もろくに喋れなかった

おまけにマリウス葉、松島聡、佐藤勝利は事務所に入ってまだ日が浅く、ジュニアを経験せずにいきなりSexy Zoneに抜てき。

それ以前にすでにジュニアとして活動していた中島健人や菊池風磨と揉めないわけがない。

5人の関係はギクシャクしていた時期もあったとか。

そのギクシャクの最たるものが「ふまけん」コンビこと中島と菊池の不仲

ほぼ同時にジャニーズ入りし、同じユニットで活動していたこともあったのに、中島の方が先に映画に出たりして、どことなく疎遠な関係に。

“疎遠”が“険悪な”に発展していく。

ふたつの不仲は「聡マリ」こと、松島聡とマリウス葉が抜けたセク鬱中も続き、「聡マリ」がSexy Zoneに復活した後も続いた。

ところが2016年8月、中島健人のソロコンサート中、会場に見に来ていた菊池風磨が巨大モニターにアップで映る、というアクシデントが発生

不仲の菊池風磨が自分のコンサートに来ていたことを知った中島健人は、これに感激。それで二人は和解し、以来、円満な関係に。

これを「8・25事件」という。

こんな具合に、まだ若い5人だからこうしたいざこざがいくつもあったのです。

「STAGE」にはそんな5年間のいいことも悪い事も詰め込まれているので、ファンの胸を熱くさせ、ボロ泣きさせるのです。

5人でがんばる、と高らかに宣言!

他力本願から自力本願の飛躍をファンに約束

サビの歌詞の中に―

枯れないよ いつまでも
回すんだろ? この手で この地球を

出典: http://www.utamap.com/viewkasi.php?surl=k-161214-243

が2度出てきます。これが最後の3度目になると-

泣きじゃくる あなたに
届くまで やめないよ
回すんだよ! この手で この地球を

出典: http://www.utamap.com/viewkasi.php?surl=k-161214-243

と「回す」の言い方が変化する。

「回すんだろ?」「回すんだよ!」に。

メンバーに呼び掛けているような「~だろ?」が「~だよ!」になり、クエスションマークがビックリマークに変わってます。

グループ活動を、他人や他のメンバー任せにするのではなく、おのおのが自分で動かすんだ、という強い意思が感じられます。

これから前向きに頑張っていくんだ、というリスタートの決意の証です。

デビュー時のアイテム、赤いバラ再登場!