小さな嘘が日々を埋めていた 疑いをかわすように
失う意味を心が知る 立ち尽くす二度目の冬

出典: PLEDGE/作詞:RUKI 作曲:the GazettE

何気ない日常生活で恋人を傷つけないようについた小さな嘘。

これが後になって取り返しがつかない状態となり相手からの信頼を失ってしまう。

どんな恋人同士であっても、やましい理由が無くとも相手を想う嘘は誰でも経験があるのではないでしょうか。

冬は暗くて寒いイメージです。

恋人同士である2人の関係を季節に例えた歌詞だと感じました。

2人とっての冬。

恋人同士長く付き合っていたら必ず冬は訪れます。

そして人は同じ過ちを繰り返してしまうもの。

そんな2人の関係を「冬」として例えているのだとしたらとてもお洒落な気もしますね。

「失い」に気が付いた時の止められない感情

君は見えない明日に戸惑い 声を上げ泣いていたね
言葉を探す事も出来ずに落ちる涙を拾った

出典: PLEDGE/作詞:RUKI 作曲:the GazettE

恋人同士の別れ。

今まで続いていた幸せな生活が、これから続くと信じていた幸せが突然なくなるわけです。

そんな暗い感情を「見えない明日」と例えているのではないでしょうか。

別れを悟り、悲しくて涙を流す。

とても心を締め付けられる歌詞に共感を覚えずにはいられません。

実際、別れを告げられた時、ショックで言葉がみつからないものです。

ただただあふれる涙を拭う事しかできず、どんどん涙が止まらなくなります。

そんな光景をこの歌詞から想像することができました。

寂しさに包まれた日々は互いを濡らし
理解を求め合い 繰り返して また深く想える

出典: PLEDGE/作詞:RUKI 作曲:the GazettE

この部分の歌詞も最初の歌詞と通ずるものがあると思います。

恋人同士擦れ違い「どうして理解してくれないんだろう。」と考え涙する。

そんな日々を繰り返すことでお互いを理解しようと深く考え、ぶつかり合います。

「喧嘩」とはまた違う形かもしれませんが衝突し合うことでどんどん相手の事を好きになっていく

そんな風景がこの歌詞から見えてくるのではないでしょうか。

余談になりますが、私も恋人と付き合った当初喧嘩を繰り返していました。

その時は辛く「こんなに辛いなら別れてしまおう…」なんて何度も考えたものです。

しかしその喧嘩があったから今、お互いを誰よりも分かり合えている。

そんな気がするのです。

なのでこの「PLEDGE」の歌詞はとても共感でき、聴いていて涙があふれるのでした。

喧嘩は勧めませんが、恋人同士の「我慢」は「喪失」に繋がるかもしれません。

恋人同士でなくても、「我慢のしすぎ」は禁物ですよ!適度に発散しましょう!

「幸せ」へと向かう2人の感情

永遠を感じたのは嘘じゃない
確かに君の隣で

「愛してる」なんて もういらない
ただ ずっと側に居てと
声を涸らし泣いていた君に
壊れてゆきたい

出典: PLEDGE/作詞:RUKI 作曲:the GazettE

相手との永遠」これを感じられるのは本当に深い仲である証拠です。

そんな深い絆を感じた瞬間、言葉がどれほどちっぽけか感じるのです。

「愛してる」そう言われたら確かにうれしいですし、幸せを感じます。

しかし、言葉は言葉。

その「愛してる」にどれほどの想いが込められているかは発言した本人にしかわかりません

薄っぺらい「愛してる」なんてそんなのは確かな絆でもなんでもありません。

永遠にずっとそばに居る」。

そう想えることこそが真実の「愛」なのではないでしょうか。

「そばにいる」というのは物理的にというよりは「心」の事だと感じます。

不安を感じ泣いていた相手の「心に溶け込む」。

そうして「愛」を伝えたいと考えた歌詞なのかもしれませんね。

最初で最後の言葉は君へ
その腕を離さぬよう
肩を並べた同じ夢が二人をさらう

小さな嘘が形を変えて白い息に溶けてゆく
失う意味を忘れぬように何度も胸に刻むよ

「さよなら」はここに置いて 歩き出そう
もう二度と見失う事は無い

出典: PLEDGE/作詞:RUKI 作曲:the GazettE

ここでタイトルである「PLEDGE」の意味がわかってきます。

そう、恋人同士の「誓約」とは「結婚」を意味するのではないでしょうか。

永遠にそばにいる事の「誓約」をすることで「さよなら」は要らなくなります

最初で最後の言葉。これは「プロポーズ」と考えると素直にこの歌詞を飲み込む事ができます。

過去には沢山傷つけあって、嘘もついて…

そんな日々もこれから2人で歩む「教訓」として胸に刻む。

そうしてこれからも歩んで行こう。そんな気持ちが見えてきました。

永久の愛…女性なら誰しも憧れちゃいますね♪

ハッピーエンド!

二人 愛を確かめ合うように悲しみも見てきたから
明日 二人消えてしまっても もう泣かなくていいよ

いつか過ぎ去る季節のように変わりゆく二人がいて
悲しみに立ち止まる夜が来ても
忘れないで
終わる事は無い
深い夢の中

出典: PLEDGE/作詞:RUKI 作曲:the GazettE

この「PLEDGE」はthe GazettEとしては珍しい「ハッピーエンド」の曲なのです。

いつも暗く深く混沌の闇をえがいているthe GazettEが送るハッピーエンドバラードナンバー

一体作詞者であるRUKIに何が起こったのか気になってしまいますが…

そんな幸せな曲が1曲あっても悪い事はありませんね。

むしろこんなにも素敵な歌詞をえがく事ができるなら、もっと聞きたいと思ってしまいます。

はぁー!こんな幸せを掴みたいものです(笑)

「PLEDGE」のジャケットにも意味が!

「子供から大人へ」生涯を表すジャケット写真

「PLEDGE」のシングルジャケットは通常版には「少女」が写っています。