第5位『Maybe』
さて、ランキングもここからは折り返しです!
第5位は『SIRUP EP2』より『Maybe』。
SIRUPの楽曲の中でも比較的HIPHOPテイストの強い楽曲となっています。
思わず身体が縦ノリで動き出すような軽快なリズムの中で、歌詞の歌いだしはなかなか辛辣。
自分と同じ同世代に向けて、そして自分自身にも向けて歌った歌詞だと彼はインタビューで語っています。
自分達の生きる世界で、自分の正しさだけが全てではない。
正しさの反対となるものは間違いではなくて、また別の種類の正しさなのだから。
人の正しさに惑わされないで、自分の正しいと思う道を大事にしよう。
そして、人が正しいと思う道も互いに尊重していこう。
自分以外の正しさを傷つけることはしてはいけない。
不思議なものですが、物事の因果はいつでも巡るのがこの世界の法則です。
そんなことをしていれば、もしかしたらいつか自分の正しさも。
誰かに傷付けられる時が来るかもしれないのだから。
焦らなくていい、日々少しずつその気持ちを大事にしていけばきっと理想に近づけるはず。
思わずドキッとする鋭い言葉を用いながらも、前向きなメッセージを歌っているのがSIRUPらしいですね。
第4位『Synapse』
第4位にご紹介するのは、言わずと知れたSIRUPの1stシングル『Synapse』。
シナプスとは少し難しい体内の神経構造の関連用語です。
学生の頃の理科の授業で聞いたことある、という方も多いのではないでしょうか。
KYOtaroがSIRUP名義となって初めて発表した楽曲となっているこの曲。
R&B感満載の軽快なビートに、彼の色気のある歌唱力が絶妙にマッチした楽曲となっています。
これまでの既存のR&Bやソウルとは一味違う洗練されたサウンドに、度肝を抜かれた人々も多かったそう。
さらにこの曲、とある大物ミュージシャンが関わって製作されたことでも一躍有名に。
その人物とは…宇多田ヒカルも魅了させた新進気鋭の才能、小袋成彬。
彼の率いるチーム『Tokyo Recordings』がこの曲のプロデュースに携わっているのです。
またせっかくであれば、この曲のMVも一緒にチェックしてみてはいかがでしょうか。
映像の舞台となるのは青とピンクの色彩が印象的な、ネオンカラーの照明が照らす部屋の中。
そしてその部屋と対になるような、屋外の真っ暗な港の2箇所となっています。
その2つの場所で、楽曲にあわせパフォーマンスをするSIRUP。
鮮やかな陰影が、この曲のセクシーさや色気を醸し出しているような。
そんな映像となっているようにも思えますね。
そんな鬼才のニューエイジたちによるこの楽曲、ぜひ一度聴いてみて頂ければ幸いです。
いよいよTOP3の発表!
第3位『Pool』
さあ、ここからはいよいよTOP3の発表です!
上位3曲は前述でご紹介したアルバム『FEEL GOOD』からの楽曲となりました。
まず第3位にランクインしたのは『Pool』。
アルバムのファイナルを飾るトラックとなっているこの曲。
軽やかなクラップやドラムのキック音のリズム感が心地よいオシャレな楽曲ですね。
歌詞でも『Pool』という曲名から想像できるように、水中を漂うかのような情景がリズミカルに歌われています。
そして楽曲と併せて印象的なのがこの曲の色彩鮮やかなMV。
ゆらゆらと揺れる水面の影や、ビビットなイエローやホワイト、そして深いブルー。
カラフルな色彩と、それをさらに際立たせるような陰影の用い方が非常にハイセンスな映像です。
さらにその中にゆらゆらと漂う、水面を光に照らした時に見えるような反射の影。
浮遊感漂うサウンドとこの曲のタイトルのイメージにも、ぴったりなMVともなっていますね。
楽曲のポップさをより引き立てるような、そんな映像となっていますね。
第2位『LOOP』
第2位にご紹介する楽曲は『LOOP』。
収録されているアルバムのオープニングトラックとなっている1曲です。
前述でご紹介した楽曲『Pool』とは、曲名の綴りや音源での役割が対となっている曲なんです。
この曲の一番の魅力はなんといってもそのムーディさ。
甘くてメロウなサウンドで構成された曲もですが、彼の歌う歌詞も楽曲の雰囲気をさらに盛り上げています。
歌詞で歌われているのは、憧れの彼女と過ごすゆったりとした休日。
特別な場所やイベントに行ったりしなくても、憧れている女の子と過ごす1日はそれだけで特別。
いつものカフェもドライブでの道のりも、何度だって過ごしたい時間になるのです。
けれど君にとっての僕は、どこにでもいる普通のトモダチ。
君にとっては僕と2人で過ごす時間は、もしかしたら特別なものではないのかもしれません。
できることなら君の特別な人になって、こんな時間をずっと繰り返し過ごしたいよ。
そんな甘くて少し切なげな歌詞が、SIRUPのセクシーな歌声にとてもマッチしていますね。
ゆったりとした時間の中で、コーヒーを飲んだり雑誌をパラパラとめくったり。
誰にも会わず、今日は少しチルタイムな休日を過ごしたい。
そんな日のBGMにぴったりの1曲なのではないでしょうか。
また、楽曲で歌われている歌詞を鮮やかに表現したMVも必見の映像です。
一目見てSIRUPのMVとわかるような、甘くポップな色彩のこちらの映像。
特別な女の子へ切ない想いを寄せる男の子を、SIRUP本人が演じているようなMVですね。
同じ場所にいなくても、ふとした生活の中で“今もしここに、あの子がいたら?”。
そんなふうに想いを寄せる女の子の影がちらつく、という情景を非常に巧みに表していますね。
楽曲と同じように、非常にチルでムーディーな雰囲気をふんだんに詰め込んだMVともなっています。
第1位『Do Well』
ついに第1位の発表です!
第1位に輝いたのは…やっぱりこの曲!『Do Well』!
Honda社の車『VEZEL TOURING』のCMソングに抜擢されたことでも話題となった1曲です。
グルーヴィかつスタイリッシュな曲調と、何より耳に残るサビのフレーズが人気となったポイントでしょうか。
テレビで見た事ある!聴いたことある!という方も非常に多いことかと思われます。
思わず曲に合わせて口ずさみたくなってしまう歌詞となっていますね。
また、少し不思議なムードを漂わせるMVも必見のこの曲。
亜熱帯のジャングルを思わせるような空間の中、ネオンカラーの照明が目を引く映像となっています。
SIRUPしか持ちえない、独特な世界観が如実に反映された。
そんなMVであるともいえるのではないでしょうか。
近年目覚ましいデジタル技術の発達の中で、音楽のジャンルはどんどん垣根がなくなっています。
そんな中でも、格別にSIRUPが人気を集める理由。
それは音楽の古き良きルーツ感を残しつつも、独自のスタイルとして音楽を昇華させているからでしょう。
これからもきっと彼にしか見えない景色を、音楽を通じて私たちに見せてくれるに違いありません。
最後に
いかがでしたでしょうか?
本日はジャパニーズミュージックの最先端を走る時代の寵児、【SIRUP】の楽曲をご紹介致しました。
あなたのお気に入りとなる曲は見つかりましたでしょうか?
とは言え彼の活躍はまだまだこれから。
きっとこれからも大勢の人々の耳に残るような、キャッチーでポップ、そして時にはムーディーな。
そんな洗練された音楽を、これからもたくさん作り出してくれることでしょう。
今後の活動にも期待が高まります!