遊助としてのデビューシングル「ひまわり」
ソロアーティストとしてデビュー
元々上地雄輔は俳優やタレントして活躍していましたが、2009年3月にソロアーティスト遊助として「ひまわり」をリリース。
当時クイズ番組「ヘキサゴン」のレギュラーメンバーとして登場し、おバカキャラとして知名度を上げていました。
番組などの中で組んだユニット羞恥心などでのリリースはあったものの、ソロとしては「ひまわり」が初です。
「ひまわり」は発売後、オリコンで2週連続で週間2位を獲得するなど、ソロデビューは華々しいものとなりました。
現在でもカラオケなどで人気が高い「ひまわり」は、世代を超えて愛されている曲です。
今回は「ひまわり」の魅力を紹介すると共に、愛される歌詞について解説していこうと思います。
『上地雄輔ひまわり物語』とは
遊助自身のエッセイをドラマ化
「ひまわり」はフジテレビ系で放送された「上地雄輔物語」の主題歌に起用されました。
タイトル通り、中身は上地雄輔に関するものですが、元々は上地雄輔が自身のことを赤裸々に綴ったエッセイ本です。
書籍の発売は2008年で、当時人気うなぎのぼりだった上地雄輔の素を見られると好評でした。
放送された「上地雄輔物語」は、タイトルを少し変更し「上地雄輔ひまわり物語~家族・親友・彼女・・・誰も知らない素顔初公開!」とし、ドラマとして放送されました。
内容は上地雄輔の中学生から高校生までの青春に焦点を当て、エッセイには書かれていなかった彼女とのエピソードを追加しています。
ちなみに上地雄輔役は本人ではなく、オーディションで選ばれた役者を採用しています。
「ひまわり」の歌詞に迫る!
遊助らしい前向きな歌詞
「ひまわり」が支持される最大の理由、それは遊助と同じような前向きでストレートな歌詞にあります。
屈託のない歌詞は、スッと心に入ってくる魅力があります。
遊助は作詞を担当しているので、遊助の世界観をそのまま歌詞に投影しています。
遊助を好きな人にはたまらない歌詞ですが、一般人からも支持されるのは明るくて勇気をもらえるというところ。
明るくてハツラツとしている遊助を、そのまま歌詞にしたような「ひまわり」ですが、悩んでいる人や迷っている人にも届くということですね。
聴いていると元気がわいてくる、「ひまわり」の歌詞を見ていきましょう。
簡単だけど、心に響く詞
青い空と雲
太陽をつかまえんぞ
君がいるから俺は笑う
悲しいお別れも
最高の出会いも
ココに生まれた奇跡
LA LA ありがとう
出典: https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1124862881
曲はサビからスタートします。
青い空や太陽、出会いなど、日本の曲にありがちなワードが並んでいますね。
しかしありがちなワードも、遊助のキャラや曲調を踏まえると、白々しくない説得力のある歌詞に見えてきます。
特に【最高の出会い】、これは遊助自身が様々な人と出会ったことでソロアーティスト遊助としてデビューできた、というところに繋がっているように感じます。
俳優上地雄輔としてはなかなか芽が出なかった時代に、クイズ番組に出たことで国民的なタレントになれた。
その先に「ひまわり」をリリースしているので、余計に思いが込められているのではないでしょうか。
どんなに素敵な芸能人でも、知られなければ意味がありません。
光るお日様 キラキラ波打ち際
青い海と空 いつも同じさ
背伸びはしないさ
自分らしくないから
素直に笑っていたいだけなんだ
出典: https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1124862881
【光るお日様】、【キラキラ波打ち際】というところはまるでアイドルのようなワードです。
しかし、これは遊助の目から見た景色がこう映っているということでしょう。
自分が思ったこと、自分に見えている景色を歌詞にしている、だから説得力を感じるのです。
また、【背伸びはしないさ 自分らしくないから】という歌詞。
これは遊助自身の体験を書いているのではないでしょうか。
芸能人という特殊な職業、そしておバカキャラというところでバカにされることもあったでしょう。
本当はもっと起用に生きれば良いと思われることでも、遊助は自分らしさを貫いた。
だからこそ遊助にたくさんのファンがついたのでしょう。