「Do Me More」（安室奈美恵）の歌詞を徹底解釈！ファンタジックな世界に隠されたメッセージとは

「Do Me more」はアルバム「BEST FICTION」の1曲目に入っているのですが、冒頭からジャブどころか強烈なパンチを喰らってしまった！という強烈さが魅力の1曲です。

彼女がセルフプロデュースを開始し、そのプロデュース力の高さに世間が驚いた2002年以降の楽曲が収録されています。

それまでのMVももちろん魅力的でしたが、「Do Me More」で久しぶりに観た彼女はとても生き生きとしており、キラキラ輝いていたのがファンの間でも話題となりました。

R&Bを聴いているはずが何だかおとぎ話を聴いているようかのような、何とも不思議な感覚に陥り何度も何度も繰り返し見てしまう。

そんな不思議な中毒性を持った本楽曲、まずはそんな素敵なMVの世界をご堪能ください！

冒頭、緑の中に映える一つのリンゴ。

バックで使用されている音も何とも言えず神秘的で、冒頭からぐっと引き込まれてしまいます。

ベースは不思議の国のアリス。

誰もが知る有名なお話ながら意外とシュールな世界観を持ったこの作品、クールなR&Bとの相性が意外なほど良くて驚かされます。

あとはとにかくキュートな彼女の魅力が炸裂！

どんな衣装も完璧に着こなすスタイル、そして衰えるどころか進化の一途をたどるパフォーマンス力にダンススキル。

あっという間の2分間だったのではないでしょうか。

アルバムには安室奈美恵のCoolな曲「Do Me More」「Sexy Girl」など全17曲が収録されています。

真夏に発売されたアルバムですが、その中で1曲だけクリスマスの曲が入っている事も話題を呼びました。

その話題の曲が「White Light」です。

夏発売のアルバムに冬の歌が入っているのは、安室奈美恵の自分の世界観への強いこだわりがあったからだそう。

自分らしさをよりファンに届けたいと思ったからなのです。

どうしてそこまで安室奈美恵がこのアルバムの曲にこだわった理由は、実はこんなお話があるからなのかもしれません。

アルバム「BEST FICTION」を直訳すると”素晴らしい作り物”という意味です。

安室奈美恵の作った煌びやかな夢のような世界という意味とも取れますね。

実はこのアルバムの制作が始まった頃、彼女はセルフプロデュースでの活動を始めていました。

それまでは小室哲哉のプロデュースで数々のヒット曲をリリースしていた彼女。

それは小室哲哉の考える安室奈美恵であって、安室奈美恵にしてみたら安室ワールドではなく小室ワールドだったわけです。

自分がやりたかった事は胸にしまって活動をしていましたが、小室哲哉のもとを離れてからは曲作りの全てがセルフプロデュースとなりました。

それまで封印していた自分のやりたかった事ができるようになったのですね。

このアルバムの選曲も全て自分で行う事ができたため、安室奈美恵の魅力を最大限に引き出す事ができたかもしれません。

安室奈美恵自身によるセルフプロデュースにより生まれた世界観が詰まった最初のベストアルバムとなったというわけです。

そんなバックグラウンドもあり、この作品に懸ける思いはとても強かったことでしょう。

ここから現在の安室奈美恵のカッコ良くて可愛くてsexyな新たなステージが幕を開けました。

森の中に迷い込んできた子供たち。

森の奥に進んで行くと美しい女性が現れて、「どこから来たの？迷ってしまったの？」と尋ねます。

子どもたちは側に置いてある二つの箱が気になる様子。

女性は「箱の中身が気になるの？ゴージャスな箱と安っぽい箱のどちら中身が知りたい？」と聞きます。

迷い込んできた子供はどちらを選ぶのでしょうか？

どちらかを選べば煌めくような体験ができる、欲しいものを手に入れるチャンスよ！と子供に選択を迫ります。

MVを観ると「不思議の国のアリス」の印象を持つのですが、実はこの曲の歌詞には様々な童話の要素が盛り込まれています。

不思議の国のアリス、白雪姫、ヘンゼルとグレーテルなど、遊び心がいっぱいのファンタジックな世界です。

普通の箱でも良い！自分は普通なんだから！なんて顔をしている迷子の男の子。

だけど本当はゴージャスな箱が気になって仕方ないはず。

どちらの箱にしようか迷い悩む男の子に安室奈美恵が「私がいるから大丈夫！心配はいらない」と励まします。

実はこの曲の歌詞には「安室奈美恵の世界へようこそ！」というメッセージが込められています。

それがわかるのがサビの歌詞です。

それではいよいよサビの歌詞をご紹介していきましょう。