桜 やっと来た春は
これは幻か? 現実か?
美しすぎて見惚れていた
君の姿が重なった
桜 桜
諦めては駄目 懐かしき君の声がする
出典: さくら ~卒業~ feat.MINMI/作詞:湘南乃風,MINMI 作曲:湘南乃風,MINMI
待ちわびていた春がようやく訪れました。
思っていた以上に桜が美しくて、まじまじと桜を見上げている様子がわかります。
そしてその美しさはまるで「君」のようだと感じ、思い出しているようです。
背中を押してくれた存在、それが「君」だったのではないでしょうか。
「諦めちゃだめだよ」と言ってくれた一言で、主人公はここまで来ることができたのかもしれません。
卒業して新たな道へ進むこと。それをどれだけ待ちわびていたことか。
夢への期待や挑戦したいという前向きな気持ちを、「君」の言葉が後押ししてくれているようです。
この状況を読者の皆さんもぜひ自分に置きかえて感じてみてください。
自分のこれからに期待と不安が入り乱れている中で、背中を押してくれる人がいるのではないでしょうか。
ありのままの自分で精一杯生きる。
そのまっすぐな気持ちを改めて感じることができます。
挑戦者になれ
すげぇんだって応援歌
歌って肩組んだよな数年前
右も左もわからぬ少年が 今じゃ挑戦者
絶対に負けんな! 失敗を避けんな!
涙で育んだ蕾は時機に…
出典: さくら ~卒業~ feat.MINMI/作詞:湘南乃風,MINMI 作曲:湘南乃風,MINMI
ただの少年が仲間と応援歌を歌い、誓った未来があったのでしょう。
何もわからない0からのスタートでも、誰にでもチャンスがあるということを伝えているのではないでしょうか。
挑戦するために歌った応援歌がとてつもない力になっていたのです。
失敗が怖くて挑戦せずに終わる人生なんてつまらない。そんな想いが伝わってくるようです。
別れは寂しいけど約束しよう
ホント眩しくてすべて霞んで見えるほど
高鳴る鼓動
“終わらないでっ”て思うだけで寂しいよ
涙色
夢を見てこの先の無事を祈って
花びらのアーチ潜って 手を取り輪になって
笑顔で再会を約束しようよ
出典: さくら ~卒業~ feat.MINMI/作詞:湘南乃風,MINMI 作曲:湘南乃風,MINMI
在校生や両親、先生たちが見送る中、ついに卒業生は退場します。
花のアーチをくぐり抜けた先には、いよいよ最後の別れ。
寂しさも最高潮、涙で前がよく見えないほどの寂しさが襲ってくるのです。
そして最後の人がアーチをくぐると彼らは自然と手を繋ぎ約束をします。
必ずまたみんなで会おうと。
そんな情景がはっきりと目に浮かぶほど具体的な歌詞で感動的ですね。
自然とこんなことができる仲間がいた学校生活はきっとものすごく楽しかったはずです。
別々の階段を登り始めた2人
今は別々の階段登り始めた 僕達
写真立てには君からのメッセージ
一番理解してたくせに
いつも二人で未来をスケッチ
背伸びしてみた ネクストステージ
出典: さくら ~卒業~ feat.MINMI/作詞:湘南乃風,MINMI 作曲:湘南乃風,MINMI
新しい未来、一緒の未来を描いていたけど、実際は別々の道に進んだ2人。
3行目の「くせに」という言い回しが主人公のがっかりした気持ちを表現しているようです。
ずっと一緒に歩いて行けると思っていた人でも、同じ道を行くとは限りません。
私たちの気持ちや未来はそのくらい流動的でもあるのです。
十年経った今君はここにいない
桜 やっと来た春は
君と上を見て描いてた 夢の蕾が膨らんだ
十年たって芽吹いた花
桜 君はいない
桜 君と見たい
景色広がる満開の
出典: さくら ~卒業~ feat.MINMI/作詞:湘南乃風,MINMI 作曲:湘南乃風,MINMI
時が流れてあれから10年が経ちました。
一緒に目指した未来が10年分の現実となり、どのくらい手に入れられているのでしょうか。
2行目の「夢の蕾」から察するに、少しは近づいて形になりました。
そして今、3行目のように花が咲き始めるのです。
つまり、2人で誓い合った未来を手に入れることができた主人公。
しかし今ここに「君」が居ないという現実も実感し、寂しさを感じているようです。
10年経ち、誓った約束を守った主人公は、それでも「君」とこの景色を見たかったと思ったのでしょう。
別の道を歩むことになってしまった2人ですが、主人公の「君」への気持ちは変わっていないのです。
ここにはない君だけど、心にいるから前に進もう
桜 やっと来た春は
君はここにいる 心にいる
花びらたちが笑っていた
沢山の愛が重なった
泣くな 最後は
泣くな 笑うんだ
桜が舞い散る 新しき旅が始まる
出典: さくら ~卒業~ feat.MINMI/作詞:湘南乃風,MINMI 作曲:湘南乃風,MINMI
そしてまた春が来ます。
新しい春が来るたびに、人生の新しい旅が始まるのだということを伝えてくれています。
つまりそれは、卒業は学生の間だけでなく、様々な物・事からの旅立つという意味なのではないでしょうか。
桜の花が満開になって散っていくように、人生は沢山の愛で満たされます。
だからどんな困難や不安が目の前に立ちはだかろうとも、必ず春がくるのです。
“最後は必ず笑えるから大丈夫”。
新しい旅立ちを前にした人々に、そんなメッセージが込められているだと思います。