2016年に発売

プロデューサーが凄い!

ねごと「アシンメトリ」の歌詞に込められた意味を徹底的に考える!アシンメトリーなものの正体とは?!の画像

2016年11月に発売された「ねごと」の『アシンメトリ』。

ねごと」は女性4人組のロックバンドです。

『アシンメトリ』は、「BOOM BOOM SATELLITES」の中野雅之さんがプロデュース。

良い意味で「ねごと」らしくない楽曲は、こういう背景があったのです。

エレクトロニカバンドサウンドが合わさり、力強い楽曲になった『アシンメトリ』。

タイトルの『アシンメトリ』は日本語でいうと「左右非対称」になります。

また、「釣り合いがとれていないこと」を指します。

歌詞解説へ入る前に、まずはタイトルの意味を考えてみましょう。

何が「アシンメトリー」なのか?

精神的なものか、それとも肉体的なものか

『アシンメトリ』とは「左右非対称」を意味します。

ではなぜ、楽曲の作者である蒼山さんはこのタイトルを付けたのでしょう?

また、何が「左右非対称」なのでしょうか?

おそらく、対象は精神的なもの肉体的なもの、どちらの意味でも「アシンメトリー」なのでしょう。

『アシンメトリ』には、明確な主人公が登場しません。

強いていうなら「僕ら」という表現があるので、「」が主人公でしょう。

ただ、「僕」という言葉はあまり歌詞に出てきません。

ですので、「僕」が主人公だというのはあくまでも推測に過ぎません。

さて、人間の脳は右脳と左脳があります。

右腕、左腕、右足、左足。

人間の身体は対になっている部位が多いですね。

考え方もそうです。

好き、嫌い。

明るい、暗い。

このような二項対立人間の思考の根底にあると思います。

体のバランスを司る平衡(へいこう)感覚

この平衡感覚がアンバランスになると、自律神経が弱る。

自律神経が弱ると、考え方もアンバランスになる。

そうすると、中庸(ちゅうよう)という感覚を忘れ、極端にものを考えがちになります。

いわば『アシンメトリ』は「アンバランス」という意味合いが強いのです。

『アシンメトリ』楽曲紹介

公式MVが「YouTube」にアップされている

ねごと「アシンメトリ」の歌詞に込められた意味を徹底的に考える!アシンメトリーなものの正体とは?!の画像

次に『アシンメトリ』を聴いてみましょう。

YouTube」にこの曲の動画がアップされています。

下に引用しますのでご覧ください。

いかがでしたでしょうか?

コンセプトがハッキリしているMVですね。

MVでも「アシンメトリ」がコンセプトになっています。

冒頭のタイトルからコンセプトが出ています。

そしてスマートフォン2台から表示されるメンバーの演奏シーン

2台で1人の人物を映しています。

宇宙飛行士が登場するのは、MVの監督かメンバー遊び心でしょう。

「BOOM BOOM SATELLITES」の中野さんがプロデュースしただけあって、サウンドはカッコイイ。

イントロのサンプラーとシンセサイザーが、この曲を印象付けています。

そこにバンドの演奏が入ると、無機的な音と有機的な音が混ざり独特なサウンドに。

まるで宙に浮いているような感覚に陥ります。

さて、イギリスに「Coldplay」というバンドがいるのをご存知でしょうか?

最近の彼らはエレクトロニクスなサウンドが特徴的ですね。

『アシンメトリ』のサウンドが好きな方はぜひ「Coldplay」も聴いてみてください。

『アシンメトリ』歌詞解説

Aメロ

ちょっとだけね ぐらついてるみたい
平衡感覚わからなくなるの
一体何が欲しくてここまできたんだろう

出典: アシンメトリ/作詞:蒼山幸子 作曲:沙田瑞紀、蒼山幸子

ここからは『アシンメトリ』の歌詞解説をします。

まずはAメロ。

歌詞の1行目にあるフレーズをご覧ください。

人間は疲労がたまったり悩み事があると平衡感覚が崩れます。

この歌詞に登場する主人公も心身に不調があってバランスを崩しているのでしょう。

何かの目的のために生きている主人公。

今は不調のため前に進むことができない状態です。

Aメロ2回目