冬の夜の切実な恋心を歌う1曲「Sally」

今回紹介するのは名古屋発の注目の若手、バンドハラスメントの「Sally」という曲。

「Sally」と言われると、外国人女性の名前かな?といった印象を受けます。

調べてみると他にも、ラテン語の「跳び出す」という意味もあるそうですね。

ですがこの楽曲に込められた意味を考えると、恐らく前者の解釈で間違いないと思われます。

彼女は外国人なのか、日本人でサリーというあだ名なのか。

そこは歌詞に登場する彼女から想像していただきましょう。

この曲に込められているのは一人の女性に対する切実なまでの想い。

それはどこか悲しささえ感じさせるものです。

幸せなのに苦しい

好きな人が居ることは、幸せなことのはずです。

でも好きだからこそ胸が苦しくなる、切ない気持ちになるということがあります。

恋は状況によって様々に姿を変えますね。

「Sally」はそんな恋心の複雑な部分を表現した曲です。

ここから少しずつ、その魅力を紹介していきましょう。

1stEP「鯉、鳴く」に収録

「Sally/バンドハラスメント」のテーマは○○!歌詞とPVを徹底解説!1stEP「鯉、鳴く」に収録の画像

「Sally」は2018年2月7日にリリースされたバンドハラスメントの1stEPに収録されています。

EPのタイトルは「鯉、鳴く」。

インパクトのあるタイトルですね。

鯉って鳴くんですよ!

いや、鳴いているかは定かではありませんが、音が鳴るのは聞いたことあります。

EPの内容は新曲3曲に、1stミニアルバムに収録されていた「サヨナラをした僕等は2度と逢えないから」のライブ音源を加えた全4曲。

特にライブ音源は過去作では出ていないので、今のところこのEPでしか聴けないということですね。

その敷き詰まったライブスケジュールから、彼らは明らかにライブバンド

これは一聴の価値ありではないでしょうか。

「Sally」から垣間見るバンドハラスメント

ここでは「Sally」という楽曲の印象から、それを彩るバンドの魅力を語っていきます。

ヴォーカル

ヴォーカルの井深康太は中性的な柔らかい歌声が特徴です。

幼さの残る恋心を歌った「Sally」にはその少年のような声がよく合います。

その表情も豊かなもので、Bメロでは美しい裏声を、サビでは力強い歌声を披露。

ただ力強いだけならロックバンドとしては当たり前です。

彼の力強さには、彼の声質だからこそ生まれる艶のようなものを感じます。

是非曲を聴いて体感してみてください。

ギター

バンドハラスメントはギター中心のいわゆるギターロックサウンド。

渡邊峻治のギターはもはやバンドには欠かせない存在でしょう。

「Sally」でも冒頭からその存在感を全開に放っています。

残響が重なった密度の高いアルペジオから、メインの勇ましいギターフレーズへの流れは聴き手を一気に引き込むもの。

歌のない部分での主役は間違いなく、ギタリストの彼でしょうね。

ベースとドラム

リズム隊を一括りにしたのは、彼ら2人が良い意味で似ているからです。

ベーシスト、はっこーの見せ場は2番以降。

絶妙な間で動き回るラインで聴き手を飽きさせません。

そしてドラムの斉本佳朗は、複雑なリズムパターンで独特のノリを生み出しています。

そう、この2人はリズム隊としてすごくテクニカルだと思うんです。

このバンドはギターに重きを置いたサウンドになっています。

だからそっちに耳が行ってしまいがちなんですが、リズム隊をよく聴いてみてください。

あまり楽器に興味がなかったという方にも伝わりやすいかっこよさがありますよ!

シルエットがカッコイイ!PVを紹介

続いては「Sally」のPV紹介しましょう。

まずはこちらの映像をご覧ください。