洞窟のような場所で演奏を繰り広げる4人。

暗がりで、シルエットだけしかわからない様子も曲によく合っていてカッコイイですね!

表情がわからなくても十分その熱量は伝わって来ます。

テーマは「青」

青を基調とした照明も幻想的です。

そう、このPVのテーマは「青」なんだとか。

青ってどんなイメージがありますか?

「Sally」には「青い」という歌詞が登場します。

そしてその「青い」には一言では表せないニュアンスを感じます。

青という言葉に多面的なイメージを持たせているのも、この曲の粋なところかもしれませんね。

もう朝は来なくていい…歌詞の真意に迫る

さて、ここからはいよいよ歌詞の内容に迫っていきましょう。

「Sally」に込められた「青」を感じてみてください!

彼女の気を引きたい

はじめましてと言われました
僕は冬の寒さに
疲れたふりをしてそっと肩を塞ぐよ

出典: Sally/作詞:斉本佳朗 作曲:斉本佳朗

冬の寒さに「はじめまして」と言われたというこの部分。

これはきっと今まで経験したことがないぐらい寒い冬ということではないでしょうか。

その寒さに参った様子を見せる主人公ですが、これはどうやら「フリ」のようです。

疲れたふりをした主人公からは、相手の気持ちを引きたいという心境が垣間見えますね。

愛嬌のある彼女の描写

冬の晩鐘のようにせっかちで
転びそうにはしゃいでこっちを見て
君はなんと言うだろう
僕を呼んでちょっと照れるかな

出典: Sally/作詞:斉本佳朗 作曲:斉本佳朗

主人公が想いを寄せる彼女の人柄が垣間見える部分ですね。

せっかちで今にも転んでしまいそうな無邪気な姿。

幼くて愛嬌のある様子が思い浮かんで来ます。

こういう女の人、可愛いですね!

そんな彼女が主人公の方を向き直ったこのシーン。

主人公は彼女が照れながら自分を呼んでくれることを期待します。

恋をすると、名前を呼ばれること自体がすごく嬉しかったりするものです。

好きな相手から恥ずかしがりながら呼ばれたりしたら、それこそイチコロじゃないでしょうか!

2人で過ごす夜

青いくらい恋焦がれてく
僕に朝はもう必要ないから
ひっつこうよもっと
あの濃い空に星は見えないから
僕をどうか連れてってください

出典: Sally/作詞:斉本佳朗 作曲:斉本佳朗

まるでゲームにハマった子供みたいに目もくれずに、夢中で恋をする。

恋をする気持ちには、周りが見えなくなる若さがあります。

ここで歌われる「青い」はそんな若さを表したものではないでしょうか。

続く「朝はもう必要ない」という部分。

これは2人で過ごす夜が終わってしまうのが嫌だという気持ちの表れでしょう。

そしてどうやらこの日の夜は星も見えないぐらい曇っているようです。

でもどんな綺麗な星空も、彼女と過ごす時間には勝てません。

「星も見えないことだし、このまま2人の世界へ連れてって」

最後の歌詞はそんなニュアンスではないでしょうか。

音楽家らしい表現