Dragon Ash【ダイアログ】歌詞の意味を解釈！僕らがしがみ付いていたものは？"鐘"を深読み

Dragon Ashはご存知の通り日本のミクスチャーロックシーンを牽引してきたバンドです。

1997年のデビュー以来【Life goes on】や【FANTASISTA】など数々の名曲を世に送り出してきました。

ミクスチャーロックはラップとロックミュージックをミックスした主に日本でのみ使われる音楽ジャンルです。

海外ではラップロックやラップメタルという呼称で呼ばれています。

Red Hot Chili PeppersやRage Against the Machineなどがその代表的なバンドです。

90年代に世界的ラップロックブームが巻き起こり、その影響下で日本でミクスチャーロックが誕生しました。

そうして生まれた日本のミクスチャーロックバンドがDragon AshやRIZEです。

Dragon AshとRIZEという日本を代表するミクスチャーロックバンドにはある共通点があります。

それは双方のギターボーカルが2世ミュージシャンであることです。

Dragon AshのKjこと降谷建志は俳優の古谷一行の息子。

RIZEのJESSEは世界的に有名なロックギタリストCharの息子。

ちなみにRIZEのドラマーであり俳優としても活躍している金子ノブアキも2世ミュージシャンです。

そういった共通点もある同ジャンルを代表するこの2バンドにはメンバー間の交流も見られます。

Dragon AshはKjを中心に現在まで約25年間活動を続けてきました。

バンド隊にDJやダンサーを加えた編成が特徴的ですが、その長い活動の中でベーシストが何度か代わっています。

デビュー時から最年長メンバーとしてバンドを支えたベースのIKÜZÖNEが2012年に急性心不全により急死。

代わりにサポートベーシストとして加入したのがRIZEのKenKen（金子賢輔）です。

KenKenは兄である金子ノブアキがドラムを叩くRIZEに2006年に加入。

Dragon Ashではサポートでありながらライブ、レコーディング共にほぼ正規メンバー同様に貢献しました。

しかし、2019年7月にRIZEのJESSEと共に大麻取締法違反容疑で逮捕されてしまいます。

この事件を受けてDragon Ashは再びベーシストの交代、RIZEは活動休止状態に陥ることになったのです。

事件により離脱したKenKenの代わりにT$UYO$HIがサポートベーシストとして加入します。

T$UYO$HIはJESSEがRIZEと並行して活動していたThe BONEZでベースを弾いていた人物です。

T$UYO$HIを加えた新体制でDragon Ashは2019年9月からライブツアー〝THE FIVES〟を行いました。

その〝THE FIVES〟ツアーに向けて新体制で作られた新曲がこの記事で紹介する【ダイアログ】です。

その歌詞の内容はKenKenの離脱とバンド再スタートへの思いが込められています。

【ダイアログ】は2021年6月30日にリリースされたシングル『NEW ERA』の3曲目に収録された楽曲です。

2019年の〝THE FIVES〟ツアーから演奏されていた曲なので、ファンにとっては待望の音源化となりました。

 『NEW ERA』はパッケージシングルとしては29枚目、『Beside You』以来4年ぶりのシングルになります。

「ダイアログ（dialog）」には「会話・対話」という意味があります。

一般的に知られるのはデジタル用語としての「ダイアログ」でしょう。

その場合の「ダイアログ」は「ダイアログボックス」の略語です。

「ダイアログボックス」はパソコンのディスプレイに表示される小さなウィンドウのこと。

何かしらの確認の際やエラー警告の際に表示される「パソコンからのお知らせ」のことです。

それではそんな「ダイアログ」という言葉の意味を踏まえた上で【ダイアログ】の歌詞を見ていきましょう。