かりゆし58の楽曲「アンマー」について

かりゆし58「アンマー」の誕生秘話が泣ける?!母を想う歌詞とは?名曲から名作も生まれた?!の画像

それではまず初めに、今回紹介するかりゆし58の曲である「アンマー」についてお話ししていきます。

「アンマー」は、2006年7月5日にリリースされたかりゆし58の中でも1枚目となるシングル「アンマー」に収録された曲です。

この曲は沖縄限定版と全国版があり、沖縄限定版は2006年7月5日、全国版は2006年8月14日にリリースされました。

実は、かりゆし58はこの「アンマー」で2006年12月16日にインディーズバンドとしては異例とも言われている日本有線大賞新人賞を受賞したのですよ!

「アンマー」という言葉の意味は、沖縄の方言で母親を意味します。

また、この曲は多くのテレビ番組でも起用され、テレビ神奈川の「Music B.B.」ではエンディングテーマ曲に抜擢されました。

そしてそのほかには、KONAMIのゲームである「GuitarFreaksXG2&DrumManiaXG2」に採用されました。

「アンマー」はオリコンチャート・ランキングにもランクインしており、週間オリコンチャート・ランキングでは初登場で99位にランクインしました。

また、なんと「アンマー」という名曲から、書籍「アンマーとぼくら」(2016年7月 講談社)という名作が生まれたのですよ!

このように「アンマー」は、多くの人々から関心を持たれるような曲であることがわかります。

かりゆし58といえば、沖縄のアーティストとして他のアーティストには表現できない曲調や歌詞、また世界観を演出しているのが印象的です。

これまでにかりゆし58は多くの曲を作り上げてきたのですが、その多くが国内でも大人気の曲になりました。 

「アンマー」の誕生秘話について

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そんなかりゆし58のメジャーデビュー曲となった「アンマー」ですが、実はこの曲の誕生秘話がとても泣けると話題になっています。

「アンマー」の誕生秘話が泣ける!?

というのも、「アンマー」はかりゆし58のヴォーカルである前川慎吾の母親に対する想いが込められた曲になっているからです。

前川慎吾は、もともと不良で母親も手がつけられないほどだったそう。

そんな前川慎吾はなんとかして高校を卒業しました。

その後彼はバンドを結成するもなかなか売れず、社会の厳しさを知ります。

そして、それと同時に彼はこれまでに支えてくれた母親の苦しさも知ることになるのです。

そうして、彼はこんな不良だった前川慎吾をいつまでも支えてくれた母親に対して「アンマー」という曲を綴ったのだそう。

「アンマー」の歌詞を読み解く

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では、ここからは実際に「アンマー」の歌詞を読み解いていきたいと思います。

母親に対する想いが綴られたと言われているこの曲の歌詞は、どのようになっているのでしょうか。

僕は初夏の晴れた昼下がりに生まれました

初夏の晴れた昼下がりに 私は生まれたと聞きました
母親の喜び様は 大変だったと聞きました
「ただ真っ直ぐ信じる道を歩んでほしい」と願いこめて
悩み抜いたすえに この名を私に付けたと聞きました

我が家は裕福な方ではなく
友達のオモチャや自転車を羨ましがってばかり
少し困ったような顔で『ごめんね』と繰り返す母の
となりでいつまでもいつまでも泣いたのを覚えてます

出典: アンマー/作詞:前川真悟 作曲:前川真悟

まずは、こちらの歌詞を見ていきましょう。

ここでは、ヴォーカルの前川慎吾が生まれた時のことを歌詞で表現しているのがわかります。

彼は初夏の晴れた昼下がりに生まれ、彼が生まれた時母親はとても嬉しそうだったということを聞いたと歌っていますね。

そして彼が少年の頃、彼の家庭は当時それほど裕福ではなかったのでおもちゃなどを羨ましがることばかりだったことを歌詞で歌っています。

ここでの歌詞の意味としては、"初夏の晴れた昼下がりに、私は生まれ母親はその時とても嬉しそうにしていたと聞きました。少年の頃は家庭的にもなかなか欲しいものが買ってもらえず、いつも母親は「ごめんね」と繰り返していました"というようになります。

アンマーは何もかも惜しまないでくれたのに、私は気づけなかったよ

アンマーよ アナタは私の全てを許し
全てを信じ全てを包み込んで
惜しみもせずに 何もかもを私の上に注ぎ続けてきたのに
アンマーよ 私はそれでも気付かずに
思いのままに過ごしてきたのでした

出典: アンマー/作詞:前川真悟 作曲:前川真悟

次に、こちらの歌詞を見ていきましょう。

ここでは、「アンマー」という言葉が使われており「アンマー」に対する感謝の気持ちが歌詞で表現されているのがわかります。

この歌詞の意味としては、"アンマーよ、あなたは惜しみもせずに私に全ての愛を注ぎ込んでくれたのに、僕はそれに気づけずにただただ過ごしていたんだよ"というようになります。

自分の弱さに目を背けた日々

自分の弱さに目を背け 言い訳やゴタクを並べ
何もせずにただ毎日をだらだらと過ごし続け
浴びる程に飲んだ私が 明け方眠りに落ちる頃
まだ薄暗い朝の街へ 母は出て行くのでした

出典: アンマー/作詞:前川真悟 作曲:前川真悟