真っ黒なそれとは、十代の頃の自分だと思います。
青春という季節を過ぎて、振り返ってみた時に陽炎の向こうに見える十代の自分。
もしかしたら、後悔とか後ろめたさとか、そんな切ない想いを置き去りにしてきた青春かもしれません。
単純に楽しいだけじゃなかった時間が、とても愛おしくて大切な思い出になっているのではないでしょうか。
心に深く刻まれるものほど、ある種の痛みと切なさも一緒に残るものです。
居場所をくれた君への想いの行く先
誰ともうまくやれなかった自分を受け入れてくれて、居場所を譲ってくれた君。
そんな君への想いの行く先は、”ありがとう”しかないと思います。
君への想いの象徴だった濡れたシャツが、最後には乾いていきました。
たぶん、君への想いが成就されなかったのではないかと思います。
それでも、君に出会えたこと、気づけたことが、いまの自分にとって大切なものになっているのでしょう。
だから、”ありがとう”だと思います
MVも注目
曇り空の夕暮れの浜辺でマカロニえんぴつの四人が演奏するMVも注目です。
浜辺に突き刺さった赤い旗から始まり、Vo&Guのはっとりが歌いながら歩き出します。
意味深なのは、厚着をしているはっとりが次々と服を脱ぐところです。
赤い旗が青春そのもので、そこから服を脱ぎながら遠ざかって行きます。
青春のあの時が、過去のものになっていって自分も成長している、時間の経過を表現しています。
服を脱ぐのは、成長していく様なのでしょう。
そして、うしろではしゃぐ男女や通りすぎる人たちは、思い出としての記憶です。
陽が沈んで暗くなった海岸で、激しい演奏を披露する間奏も見どころです。
ちなみに、小ネタで途中で自動販売機が出てきて、小銭を取り出そうとしてポケットから取り出したものは…?
これは実際にMVを見て確かめてみてください。
まとめ
マカロニえんぴつの「八月の陽炎」の歌詞を紐解いてきました。
誰もが通り過ぎる十代の青春に揺れ動く心を表現した歌でした。
十代は何でもないことでも傷ついたり、心痛めたりするかけがえのない時間です。
十代の頃に心に刺さったものは、ずっと心に生き続けます。
歳を重ねれば重ねるほど、懐かしくもあり、切なくもあり、羨ましくもあります。
大人になった方には、自分の青春を思い出す歌として。
いままさに十代の方には、青春のテーマソングとして心に響くと思います。
ぜひ歌詞に注目して聴いてみてくださいね。
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2012年の結成以降、横浜、東京のライブハウスを中心に積極的にライブ活動を行ってきたマカロニえんぴつ。全員が音楽大学出身だけあって各メンバーが奏でる楽器の音色はクリアで繊細。高い演奏技巧とボーカルはっとりの語りかけるような優しい歌声がみごとにマッチしたライブを展開しています。
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